長いお休みの後は、仕事や家事をしようとしても、なんだかダラダラした気分が抜けず、からだも気分もシャキっとしませんよね。あなたはいかがですか?今回は、そんな正月明けの症状のひとつ、「正月ボケ」について取り上げてみます。
「正月ボケ」とは
年末年始には、時間を気にせず美味しいものを食べたりお酒を飲んだり、生活のリズムが普段と異なっています。その数日間の生活をもとに戻すのは大変なことなのです。
「正月ボケ」とは、この年末年始の連休が明けた後に、だるさや集中力の欠如などで、普段通りの生活になかなか戻れないことを言います。(※写真はイメージです。)
「正月ボケ」はなぜ起きる?
気候・環境的な理由
ひとつは、環境の要因です。冬至を超えてもしばらくは日の出が遅く、明るい時間が極端に減っています。さらに、寒いので家から出る時間も少なくなり、普段よりも外気にさらされなくなります。
休みが多いと、ついつい長く布団の中にいたり、暖かい場所に慣れすぎて、からだが鈍ってしまうのです。
こうしたことが重なって、正月明けに急にからだを動かすと、環境に追いついていけず、だるさや不調につながります。
食生活
年末年始は、頑張った一年を労いたいもの。ただ、好きなものを食べ、好きなように飲む生活を送れば、胃腸に負担をかけてしまいます。そんな夢のような食生活を数日続ければ、生活リズムの崩れにもつながります。
また、普段とは異なるごちそうをたっぷり食べると、栄養もかたよりがちに。そうした飲食の消化活動には、からだはその後ものすごくエネルギーを使うのです。
生活リズム
飲食でエネルギーを使ったからだは、その疲れを補うために睡眠時間を欲し、長く寝てしまいます。朝起きられない原因のひとつです。
正月ボケは、体内時計が狂ってしまうことで引き起こされます。生活リズムの基本、就寝と起床のバランスが崩れてはいませんでしたか?
年末年始の特番を夜更かしして見ていたり、深夜に初詣やイベントにでかけたりと、普段とは異なる時間の使い方をした結果、休み明けにぐっと反動が来る人が多いようです。
解消法
太陽の光を浴びる
太陽の光を浴びるために良い時間は朝6時。コルチゾルというホルモンがもっとも出る時間帯で、体を動かす準備を始めます。
からだの機能を正常に戻すために、朝日を30分浴びることがとても効果的です。30分ほど太陽の下で散歩をする、朝日の入る明るいお部屋で読書をする、でもOKです。光の利用は、正月ボケにかなり効きます。
朝シャワーを浴びる
朝起きてからすぐ熱めのシャワーを浴びることは、からだを起こすにはぴったりです。
ただし風邪をひかないように、室内の温度差を作らないようにしておくのがおすすめ。お部屋をあたたかくしてからシャワーを浴びてください。
朝起きたらストレッチをする
ストレッチにもいろいろあります。
特に効果的なのは、からだの姿勢を伸ばした状態で、深呼吸。胃のまわりにある丹田(たんでん)を意識しながら、ロングブレスを数回してみます。
そして、足の付け根から足の指にかけて、揉み込むようにマッサージすると、代謝がよくなり体調が戻ることがあるようです。
また、首も大切な場所で、大きな血管がある首のまわりを優しく揉むこともおすすめ。リンパや代謝を戻すことで、“正月太り”の解消にも良いそうですよ。
休憩時間を小刻みにする
お仕事をしている人は、休憩のとり方も工夫しましょう。たとえば、「50分仕事をしたら必ず10分休む」「一時間に一度トイレに立つ」といったスタンスを意識して、最初から飛ばさないことが大切。学校の授業の時間のように、小刻みな時間の使い方を意識してみましょう。これは、普段から仕事に集中できない、はかどらないといったときにも効果的ですよ。
寝る前の1〜2時間は脳をリラックスさせる
休み明けは、夜の時間も大切です。ただでさえ疲れた脳をリラックスすることが最優先。頭を使う読書や映画鑑賞など、あえて別のことに集中しないことも翌朝気持ちよく目覚めるためには吉なんだそうです。
いかがでしたか?
解決法は「朝」がキーワードのようですね。
こうした症状にもっとも効果的なのは、休みが明ける1〜2日前から、普段と同じ生活をすることです。朝起きたら野菜ジュースを飲んだり、窓を開けて換気したりと工夫して、いつもと同じ朝を1日でも早く取り戻したいですね。
いざ、休みが明けてなんだか体調がおかしいと思ったら、正月ボケを解消する方法を試してみながら、無理なくからだをいつもの生活に戻していきましょう。
コツ・ポイント
一週間がんばると、また3連休がやってきます。そこでまた、正月ボケを再発してしまう人も少なくないようです。そうならないように、この一週間は特にこれらの解消法を意識した生活を送ってみましょう♪