マクドナルドは、子ども達に夢を与えてくれるだけでなく、大人にとっても気になるお店です。私達の日常に欠かせないともいうべきマクドナルドの店舗デザインは、時代に合わせて変わってきました。カフェスタイルの新しいコンセプトのお店や世界中の店舗を見学してみましょう。
最近の東京で見かけるマクドナルド店舗
日本のマクドナルド 新世代の店舗「黒マック」
出典: www.tanseisha.co.jp
2010年に港区・渋谷区を中心に新世代の店舗が13オープンしました。黒をベースにしたこのデザインが各店舗共通。
ゆっくり座れるイスも増えました。フランスの店舗展開において、ハイチェアで慌ただしく食べる習慣がないことから、ゆっくり座れるイステーブルコーナーが生まれたそうです。イスのデザインは北欧風です。
表参道店
出典: moritag.com
都心の店舗にもかかわらず天井が高いのが意外です。モダンで大人向けのデザインです。子どもの集客は想定していないようです。
そう、Macカフェのターゲットは大人なんです。
六本木ヒルズ店
出典: www.ehills.co.jp
このデザインは、ヨーロッパのマクドナルド発信のデザインです。
アメリカで生まれた時は一体どんなお店だったのでしょう
マクドナルド1号店はこういうの
出典: mighkie.cocolog-nifty.com
こちらは、マクドナルド創立50周年を記念して、1号店を模して作られたものです。
マクドナルドの故郷はアメリカのシカゴ
出典: mighkie.cocolog-nifty.com
こちらは、50周年記念の模擬店舗です。
本物の一号店は、シカゴ郊外のDes Plainsに博物館として残されているのだそうです。
記念店舗の内部
出典: mighkie.cocolog-nifty.com
思いのほか地味な感じの店内。博物館などの売店のような殺風景さは、まるでのちに世界中に羽ばたくマクドナルドとは思えません。
家具もシンプル
出典: mighkie.cocolog-nifty.com
バルセロナチェア風の黒いイスが登場するとは驚きです。どこにもピンクやイエローのものは見当たりません。
現在のマクドナルド(オーストラリア・ヨーロッパ・中国・アメリカ)
シドニーの店舗
出典: www.fastcompany.com
モダンな外観で、内部はリクライニングのパーソナルチェアに、フローリング・デザイン照明のインテリアだそうです。
マクドナルドは、メニュー・店舗・サービスを3本柱に約10年前から改革を始めました。アメリカで改革に着手したのちオーストラリアでの改革をスタートさせたそうです。
フランス パリの店舗
出典: www.virtualtourist.com
流線型のソファやシックな色合いからは、マクドナルドのかつてのイメージは全くありません。
パステル色の子どもを意識したデザインの時代はもはや終わったようです。
もう一つ フランスの店舗
出典: www.theguardian.com
かなり落ち着いています。イギリスのガーディアン紙ほかヨーロッパのメディアに取り上げられた店舗内の風景です。エレガントでリラックスできるデザインだと説明しながら、マクドナルドのヨーロッパへの意気込みについて報道されていました。
ヨーロッパで受け入れられるために努力したあとが感じられます。フランスを制することこそヨーロッパでの成功という印象です。
フランス店舗はチャレンジ
出典: gizmodo.com
アメリカ企業のマクドナルドにとって、ヨーロッパへの進出は難しいものでした。多くの伝統的な建物を誇るヨーロッパの国は、マクドナルドのきらびやかな看板や店舗イメージを歓迎しないものでした。
ヨーロッパでは、看板のMの文字の色を変えて掲げているところもあります。
フランスの店舗で配られたカップ
出典: www.dezeen.com
フランスは、世界でアメリカに次ぐ売り上げを記録するに至っていますが、最初はファストフードであるハンバーガーが受け入れられるまでに大変だったようです。
このようなカップまでサービスで配られていました。考えてみれば、カフェが発達しているフランスにマックコーヒーを売り込むわけですから工夫が必要なわけです。
ヘルシンキの店舗
出典: www.skimbacolifestyle.com
フランス人のフィリップ・アヴァンツさんという建築家がデザインしたといわれるインテリアです。このデザインは、世界中のあっちこっちで見かけます。
同じくヘルシンキ店舗のソファコーナー
出典: www.skimbacolifestyle.com
マクドナルドで最近注目されているのはデザイナーズチェア。とくに良く見かけるのがイームズのチェア。本物ではないという批判の声もあります。
マックの店舗デザインが一新すると同時に北欧デザイナーズチェアがいきなり登場したことに疑問を持ったことはないですか?その謎は、現在のマクドナルドの店舗改装作戦の動きで少しだけ明かされます。
ローマの店舗
出典: gigazine.net
日本の店舗でも見かけますが、アルネ・ヤコブセンのスワンチェアが使われています。もちろんレプリカ。
イタリアのマクドナルドではパスタを売っているのを見たことがあるのですが、フランスではマカロンがメニューにあるそうです。
イームズのイスをふんだんに使った店舗
出典: www.lamondamagazine.com
イームズがレプリカだろうと批判する人もいますが、いいデザインを使って洗練された空間を提供し、客もそれで心地よく過ごすことができるなら、レプリカでも十分ではないでしょうか。
スロバキアの店舗
出典: everyoneisstupidbutme.com
子どもを意識した黄色やピンクなどの明るい色はなくなり、シックな色合いにすっかり様変わりしています。
ウイーン ヴィエナの店舗
出典: framedup.wordpress.com
ヨーロッパの外のパラソルのテーブルはこんなのです。
シックな内部
出典: framedup.wordpress.com
アメリカ人が取材した内部のデザインです。ヴィエナの店舗ですが、30年前に取材したときからビールが販売されていたそうで、それから30年経った今でもアメリカではビールは販売されていないとぼやいていました。
やはり、「郷に入れば豪に従う」というものなのでしょう。マクドナルドについての取材記事によると、アメリカ人は諸外国の店舗には、いろいろなサービスがあって羨ましいと思っているようです。
こんなデコレーションも店舗内に
出典: framedup.wordpress.com
このようなイラストがある店舗は珍しいことのようです。アメリカ人が見つけたヨーロッパ店舗でのデザインで、ちょっと驚きだったようです。
日本でもあった同じような絵(渋谷東映プラザ店)
出典: trendy.nikkeibp.co.jp
壁に食材がデザインされている新店舗を取り上げた国内のニュースでの写真です。100円メニューがなくなり。最大50円値上げとなったらしく、新世代デザイン店舗の勝算がどうかという内容の記事となっています。(厳しい!)
ハンガリーの店舗
出典: www.nogarlicnoonions.com
こちらは、世界一素敵といわれている店舗です。駅の構内に入っているのだそうです。
ニュージャージー州の店舗
出典: elitedaily.com
なんとipad付きのテーブルです。フランスからの移民が多いエリアにオープンした店舗とのことです。とことんまでフランス人に気を使っているようです。Macの店舗改革は、フランスの国の心を開くことにあったようなんです。
フランス人デザイナーを起用する理由もそこにありそうです。ところで、北欧のデザイナーズチェアがちょくちょく登場するのは、そのフランス人デザイナーのお好みという意外に理由はなさそうです。
中国 広州の店舗
出典: www.inquisitr.com
昨年4月にオープンしたマクドナルドです。中国では、大勢で集まって食べることが重要ということで、10人位が一緒に座れるテーブルをたくさん作ったのだそうです。
マクドナルドは、旅行で訪問先の風土に慣れていないものにとって、安心する場所なのだそうです。
パーティションの柵の形は「そろばん」だそうです。中国にも気をつかっているようです。ここのデザインにはフランスも北欧もないですね。
アメリカでの新しいデザインスタイル
出典: designapplause.com
今度はアメリカのマクドナルドが変わろうとしており、フランス人デザイナーにより人間工学に基づいた、快適な座席のテーブルなどを取り入れようとしています。
ビジネスの成功が1番なのはわかりますが、アメリカのデザインテイストが、マックの店舗から消えてしまうのは少し残念です。
セメントを使用したエクステリア
出典: designapplause.com
外部の家具も新しい素材とデザインです。イタリアのメーカーも加わったプロジェクトです。従来のマクドナルドの奇抜さはありません。
ヨーロッパが大きな市場なので、イタリアやフランスの考えを積極的に取り入れて行くことこそ、アメリカ企業がヨーロッパで成功する鍵なのかもしれません。
ゴミ箱のデザイン
出典: iemusubi.com
ずいぶんとシックです。
モジュールで製作された組み立て式
出典: iemusubi.com
世界中に店舗を構えるマクドナルドにとって、デザインだけでなく、採用のしやすさも重要なことだということを学びます。
日本のマクドナルド 新世代の店舗「黒マック」
出典: www.tanseisha.co.jp
2010年に港区・渋谷区を中心に新世代の店舗が13オープンしました。黒をベースにしたこのデザインが各店舗共通。
ゆっくり座れるイスも増えました。フランスの店舗展開において、ハイチェアで慌ただしく食べる習慣がないことから、ゆっくり座れるイステーブルコーナーが生まれたそうです。イスのデザインは北欧風です。
表参道店
出典: moritag.com
都心の店舗にもかかわらず天井が高いのが意外です。モダンで大人向けのデザインです。子どもの集客は想定していないようです。
そう、Macカフェのターゲットは大人なんです。
六本木ヒルズ店
出典: www.ehills.co.jp
このデザインは、ヨーロッパのマクドナルド発信のデザインです。
マクドナルド1号店はこういうの
出典: mighkie.cocolog-nifty.com
こちらは、マクドナルド創立50周年を記念して、1号店を模して作られたものです。
マクドナルドの故郷はアメリカのシカゴ
出典: mighkie.cocolog-nifty.com
こちらは、50周年記念の模擬店舗です。
本物の一号店は、シカゴ郊外のDes Plainsに博物館として残されているのだそうです。
記念店舗の内部
出典: mighkie.cocolog-nifty.com
思いのほか地味な感じの店内。博物館などの売店のような殺風景さは、まるでのちに世界中に羽ばたくマクドナルドとは思えません。
家具もシンプル
出典: mighkie.cocolog-nifty.com
バルセロナチェア風の黒いイスが登場するとは驚きです。どこにもピンクやイエローのものは見当たりません。
シドニーの店舗
出典: www.fastcompany.com
モダンな外観で、内部はリクライニングのパーソナルチェアに、フローリング・デザイン照明のインテリアだそうです。
マクドナルドは、メニュー・店舗・サービスを3本柱に約10年前から改革を始めました。アメリカで改革に着手したのちオーストラリアでの改革をスタートさせたそうです。
フランス パリの店舗
出典: www.virtualtourist.com
流線型のソファやシックな色合いからは、マクドナルドのかつてのイメージは全くありません。
パステル色の子どもを意識したデザインの時代はもはや終わったようです。
もう一つ フランスの店舗
出典: www.theguardian.com
かなり落ち着いています。イギリスのガーディアン紙ほかヨーロッパのメディアに取り上げられた店舗内の風景です。エレガントでリラックスできるデザインだと説明しながら、マクドナルドのヨーロッパへの意気込みについて報道されていました。
ヨーロッパで受け入れられるために努力したあとが感じられます。フランスを制することこそヨーロッパでの成功という印象です。
フランス店舗はチャレンジ
出典: gizmodo.com
アメリカ企業のマクドナルドにとって、ヨーロッパへの進出は難しいものでした。多くの伝統的な建物を誇るヨーロッパの国は、マクドナルドのきらびやかな看板や店舗イメージを歓迎しないものでした。
ヨーロッパでは、看板のMの文字の色を変えて掲げているところもあります。
フランスの店舗で配られたカップ
出典: www.dezeen.com
フランスは、世界でアメリカに次ぐ売り上げを記録するに至っていますが、最初はファストフードであるハンバーガーが受け入れられるまでに大変だったようです。
このようなカップまでサービスで配られていました。考えてみれば、カフェが発達しているフランスにマックコーヒーを売り込むわけですから工夫が必要なわけです。
ヘルシンキの店舗
出典: www.skimbacolifestyle.com
フランス人のフィリップ・アヴァンツさんという建築家がデザインしたといわれるインテリアです。このデザインは、世界中のあっちこっちで見かけます。
同じくヘルシンキ店舗のソファコーナー
出典: www.skimbacolifestyle.com
マクドナルドで最近注目されているのはデザイナーズチェア。とくに良く見かけるのがイームズのチェア。本物ではないという批判の声もあります。
マックの店舗デザインが一新すると同時に北欧デザイナーズチェアがいきなり登場したことに疑問を持ったことはないですか?その謎は、現在のマクドナルドの店舗改装作戦の動きで少しだけ明かされます。
ローマの店舗
出典: gigazine.net
日本の店舗でも見かけますが、アルネ・ヤコブセンのスワンチェアが使われています。もちろんレプリカ。
イタリアのマクドナルドではパスタを売っているのを見たことがあるのですが、フランスではマカロンがメニューにあるそうです。
イームズのイスをふんだんに使った店舗
出典: www.lamondamagazine.com
イームズがレプリカだろうと批判する人もいますが、いいデザインを使って洗練された空間を提供し、客もそれで心地よく過ごすことができるなら、レプリカでも十分ではないでしょうか。
スロバキアの店舗
出典: everyoneisstupidbutme.com
子どもを意識した黄色やピンクなどの明るい色はなくなり、シックな色合いにすっかり様変わりしています。
ウイーン ヴィエナの店舗
出典: framedup.wordpress.com
ヨーロッパの外のパラソルのテーブルはこんなのです。
シックな内部
出典: framedup.wordpress.com
アメリカ人が取材した内部のデザインです。ヴィエナの店舗ですが、30年前に取材したときからビールが販売されていたそうで、それから30年経った今でもアメリカではビールは販売されていないとぼやいていました。
やはり、「郷に入れば豪に従う」というものなのでしょう。マクドナルドについての取材記事によると、アメリカ人は諸外国の店舗には、いろいろなサービスがあって羨ましいと思っているようです。
こんなデコレーションも店舗内に
出典: framedup.wordpress.com
このようなイラストがある店舗は珍しいことのようです。アメリカ人が見つけたヨーロッパ店舗でのデザインで、ちょっと驚きだったようです。
日本でもあった同じような絵(渋谷東映プラザ店)
出典: trendy.nikkeibp.co.jp
壁に食材がデザインされている新店舗を取り上げた国内のニュースでの写真です。100円メニューがなくなり。最大50円値上げとなったらしく、新世代デザイン店舗の勝算がどうかという内容の記事となっています。(厳しい!)
ハンガリーの店舗
出典: www.nogarlicnoonions.com
こちらは、世界一素敵といわれている店舗です。駅の構内に入っているのだそうです。
ニュージャージー州の店舗
出典: elitedaily.com
なんとipad付きのテーブルです。フランスからの移民が多いエリアにオープンした店舗とのことです。とことんまでフランス人に気を使っているようです。Macの店舗改革は、フランスの国の心を開くことにあったようなんです。
フランス人デザイナーを起用する理由もそこにありそうです。ところで、北欧のデザイナーズチェアがちょくちょく登場するのは、そのフランス人デザイナーのお好みという意外に理由はなさそうです。
中国 広州の店舗
出典: www.inquisitr.com
昨年4月にオープンしたマクドナルドです。中国では、大勢で集まって食べることが重要ということで、10人位が一緒に座れるテーブルをたくさん作ったのだそうです。
マクドナルドは、旅行で訪問先の風土に慣れていないものにとって、安心する場所なのだそうです。
パーティションの柵の形は「そろばん」だそうです。中国にも気をつかっているようです。ここのデザインにはフランスも北欧もないですね。
アメリカでの新しいデザインスタイル
出典: designapplause.com
今度はアメリカのマクドナルドが変わろうとしており、フランス人デザイナーにより人間工学に基づいた、快適な座席のテーブルなどを取り入れようとしています。
ビジネスの成功が1番なのはわかりますが、アメリカのデザインテイストが、マックの店舗から消えてしまうのは少し残念です。
セメントを使用したエクステリア
出典: designapplause.com
外部の家具も新しい素材とデザインです。イタリアのメーカーも加わったプロジェクトです。従来のマクドナルドの奇抜さはありません。
ヨーロッパが大きな市場なので、イタリアやフランスの考えを積極的に取り入れて行くことこそ、アメリカ企業がヨーロッパで成功する鍵なのかもしれません。
ゴミ箱のデザイン
出典: iemusubi.com
ずいぶんとシックです。
モジュールで製作された組み立て式
出典: iemusubi.com
世界中に店舗を構えるマクドナルドにとって、デザインだけでなく、採用のしやすさも重要なことだということを学びます。
コツ・ポイント
マクドナルドは、アメリカでの店舗改革により6〜7%の売上げ増を達成しました。よいデザインの空間で食べれば、より美味しくなるいう考えだそうです。独特な食文化を持つフランスへの進出も店舗デザインがポイントでした。北欧のデザイナーズチェアがたくさん登場したのは、店舗デザインを任せられたフランス人のデザイナーのお好みだったと考えられます。今後は食材の質の改革にも期待したいところです。