狭いアパートが多いのは、日本に限ったことではありません。海外にも、いわゆる狭小住宅といわれるお部屋や、学生が住むような古いアパートがたくさんあります。そうした住宅事情の中でも、おしゃれや快適さを追求し、素敵なインテリアを生み出している人がたくさんいます。今回は、海外のアパートにみる、狭い空間に引き立つ色使いを学んでみましょう。
「クリア」な家具を使って
透明な色は、視界を遮らないため、広く見せることで知られています。家具がごちゃっとしている場所ほど、その効果を発揮。ダイニングテーブルや、リビングのコーヒーテーブルなど、家具の集まる場所にクリア素材を取り入れてみて。
重い色を低めに
たとえばベッドでたとえてみます。ベッドは、マットレス、布団、クッションピロー、毛布など、何層にも重なった空間。このとき、マットレスを重い色にし、小物に向かって軽めの色でグラデーションしましょう。上に重い色がくるのは、圧迫感を感じるため、狭いお部屋には向きません。
シェルフの色は「白」で
壁の色は、お部屋全体を左右するとても重要なポイント。壁に収納家具を置く場合、そのフレームがどっしり黒や茶色であれば、そのぶん重さが引き立ちます。収納家具に白をチョイスしてみると、壁に軽さが出ますよ。
「細身ボーダー」を縦に
洋服選びのときに、「横ボーダーよりも縦ボーダーのほうが細く見える」というアドバイスは鉄板。それと一緒です。狭い空間は、縦に伸びる様に見せることがポイント。細身ボーダーの魔力です。
マットで使う「マルチカラー」
空間を広く見せるためには、家具は、控えめなシンプルカラーでまとめ、かわりにラグマットやカーペットで調整。フロアに広がるマットは、目線をぐっとフロア全体に運んでくれるので、一部だけに色を工夫するよりも効果的なんです。
植物と同じ「グリーン」
目が爽快な印象を持つ色は、白や水色、ライトグリーンなどの軽い色。植物や水に感じる感覚と似ています。狭いお部屋にもグリーンを置いているおしゃれさんは、同じ色のアイテムをお部屋に置いています。
縦長家具ははっきりした色で
柱になるような部分は、縦に伸ばすとより効果的。もちろん、薄い色のフレームを使っても良いですが、縦に伸びる家具程、濃いめの色でメリハリをつけてあげて。お部屋をぼんやりとさせないので、濃い色をチョイスしてみると枠がはっきりする分、物も綺麗に見えるトリックがあるのです。
上方に「原色」のアイキャッチを
フロアに原色を散らすよりも、高い空間で使うのが吉。というのも、原色は目が行きやすい色。お部屋の上の方で原色を使って、目線を自然に運ばせることによって、フロアがすっきり見えるというトリックです。
コツ・ポイント
いかがでしたか?
カラーコーディネートと、お部屋の使い方をミックスさせたアイディアでした。私たちが見て感じる色の特徴を活かしたお部屋づくり、ぜひ試してみてください♡