暑い季節についつい食べたくなるひんやり“ゼリー”。デパ地下やスーパーなのでもさまざまな種類が販売されていますね。そんなプロの“ゼリー”も良いですが、今年の夏は自宅で“ゼリー”作りを楽しんでみませんか?簡単に作れてパーティーにも活躍してくれますよ!
“ゼリー”はいつ頃誕生したの?
出典: pro-recipe.nikkeibp.co.jp
“ゼリー”の歴史は古く、ローマ時代にまでさかのぼります。当時すでに「煮こごり(=ゼラチン質の多い肉や魚などの煮汁が冷えて固まったもの)料理」が存在し、食品として知られていました。
現在のように菓子として広く使われるようになったのは、18世紀後半から19世紀初頭に活躍した料理人アントナン・カレームによるものと考えられています。
“ゼリー”作りに不可欠なもの
出典: jp.freepik.com
“ゼリー”を作るときに絶対必要なものは、凝固させるための「ゲル化剤」と呼ばれるもの。その「ゲル化剤」には、ゼラチン、ペクチン、寒天、カラギーナンがあります。一般的にはゼラチンや寒天が有名ですね。
「ゲル化剤」それぞれの特徴
ゼラチン
出典: www.mybakingaddiction.com
ゼラチンは、動物や魚の骨などに含まれるコラーゲンが熱により軟化してできるもので、現在製菓用として利用されています。その多くは豚皮由来のものです。水と一緒に煮溶かして冷やせば固まるので、“ゼリー”作りに使う人も多く、比較的扱いやすいのが特徴です。
ペクチン
出典: blog.hippoflambe.com
ペクチンは、果物や植物に含まれる天然の多糖類のことで、ゼラチンのように煮溶かして冷やすだけでは固まりません。固めるには糖分(65%)と酸味(酸度0.2〜0.3%)が必要です。また室温に置いても溶け出すことはなく、現在ジャムをはじめとする多くの食品に用いられています。
寒天
出典: rierincook.exblog.jp
日本の京都で初めて作られた寒天は、テングサやオゴノリなどの海藻の粘液質から水分を抜いて乾燥させたもので、羊羹(ようかん)やあんみつなどの和菓子に多く用いられています。
出典: anneluren.blogspot.jp
これらの「ゲル化剤」を用途に合わせて使い分け、おいしい“ゼリー”を作ってみましょう!
※カラギーナンは、主に業務用として利用されているため割愛しています。
ゼラチンで作る“ゼリー”
ホワイトティーゼリー
出典: www.tarteletteblog.com
近年欧米などで「美人のお茶」として注目を集めているホワイトティー(白茶)。ビタミンCを含み、癒しを感じさせる風味が特徴です。
そのホワイトティーと2種類のグレープフルーツ、ザクロを使って作ったヘルシーな“ゼリー”は、見た目も爽やかで暑い季節にぴったりですね。
オレンジカップゼリー
出典: eatdrinkpaleo.com.au
半分にカットしたオレンジの中身をくり抜き、搾ります。カットしたオレンジはカップとして使います。オレンジの搾り汁とお湯、ゼラチンで作ったゼリー液を、スライスしたイチゴを入れたオレンジカップに注ぎ入れ、冷蔵庫で冷やし固めます。
砂糖を加えずに作るので、自然のオレンジの甘さが楽しめます。でき上がりも色鮮やかでかわいいですね!
ベリーのシャンパンゼリー
出典: www.jamieoliver.com
ブルーベリーとラズベリーをたっぷり使った大人のシャンパン“ゼリー”です。小さな金型やデミタスカップを使って作れば、パーティーなどの食後のデザートとして出せるおしゃれな“ゼリー”が完成します。
ペクチンで作る“ゼリー”
バラの花びらゼリー
出典: www.marthastewart.com
バラの香りを楽しめる花びら“ゼリー”。初夏を感じる爽やかさが魅力です。バラの花びらとローズウォーターを使って作ります。ガーデンパーティに登場させたいレシピですね。そのまま食べてもパンにつけてもOKです。
フルーツジュースゼリー
出典: www.myhumblekitchen.com
有機フルーツジュース、砂糖、レモン汁で作った“ゼリー”です。WECK(ウェック)などの保存容器に入れて滅菌処理すれば長期保存(6カ月)も可能です。かわいくラッピングすれば、夏らしいプレゼントにもできますね。
寒天で作る“ゼリー”
アップルセサミ寒天ゼリー
出典: www.uminnpressblog.com
リンゴジュースとタヒニ(地中海の練り胡麻)で作った寒天ゼリー。いったん冷やして固めた寒天ゼリーをブレンダーでなめらかになるまで混ぜています。好みのフルーツをトッピングすれば完成です。
ザクロとココナッツ寒天ゼリー
出典: www.olivesfordinner.com
寒天を混ぜて作ったココナッツミルク液を型に流し入れ、冷凍庫で10分冷やします。その後透明の寒天液をザクロと一緒に流し入れ、冷やし固めて作ります。食べるときには、写真のように切り分けてザクロとライムの皮をトッピング。おしゃれなデザートの完成です。
パーティーにおすすめ“ゼリー”
ゼリーのトライフル
出典: www.gourmettraveller.com.au
たっぷりのフルーツをトッピングしたトライフルは、スポンジとゼリー、オレンジカスタードとクリームで層を作っています。大きな器に順に入れる簡単さと、見た目の華やかさが、パーティーデザートにピッタリです。
カクテルグラスゼリー
出典: www.womanandhome.com
カクテルグラスに作った赤ワインとスロージンのゼリーはおもてなしに。どんな種類の“ゼリー”でもカクテルグラスに入れるだけで、とてもおしゃれになりますね。写真は、ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリーをミックスして作っています。
パンプキンパンナコッタ
出典: www.landsandflavors.com
寒天パウダーを使って作ったパンプキンパンナコッタです。かぼちゃの種をキャラメリゼしてトッピングしています。見た目も味もおしゃれなデザートですね。かぼちゃの代わりにサツマイモで作ってもおいしくできます。
出典: pro-recipe.nikkeibp.co.jp
“ゼリー”の歴史は古く、ローマ時代にまでさかのぼります。当時すでに「煮こごり(=ゼラチン質の多い肉や魚などの煮汁が冷えて固まったもの)料理」が存在し、食品として知られていました。
現在のように菓子として広く使われるようになったのは、18世紀後半から19世紀初頭に活躍した料理人アントナン・カレームによるものと考えられています。
出典: jp.freepik.com
“ゼリー”を作るときに絶対必要なものは、凝固させるための「ゲル化剤」と呼ばれるもの。その「ゲル化剤」には、ゼラチン、ペクチン、寒天、カラギーナンがあります。一般的にはゼラチンや寒天が有名ですね。
ゼラチン
出典: www.mybakingaddiction.com
ゼラチンは、動物や魚の骨などに含まれるコラーゲンが熱により軟化してできるもので、現在製菓用として利用されています。その多くは豚皮由来のものです。水と一緒に煮溶かして冷やせば固まるので、“ゼリー”作りに使う人も多く、比較的扱いやすいのが特徴です。
ペクチン
出典: blog.hippoflambe.com
ペクチンは、果物や植物に含まれる天然の多糖類のことで、ゼラチンのように煮溶かして冷やすだけでは固まりません。固めるには糖分(65%)と酸味(酸度0.2〜0.3%)が必要です。また室温に置いても溶け出すことはなく、現在ジャムをはじめとする多くの食品に用いられています。
寒天
出典: rierincook.exblog.jp
日本の京都で初めて作られた寒天は、テングサやオゴノリなどの海藻の粘液質から水分を抜いて乾燥させたもので、羊羹(ようかん)やあんみつなどの和菓子に多く用いられています。
出典: anneluren.blogspot.jp
これらの「ゲル化剤」を用途に合わせて使い分け、おいしい“ゼリー”を作ってみましょう!
※カラギーナンは、主に業務用として利用されているため割愛しています。
ホワイトティーゼリー
出典: www.tarteletteblog.com
近年欧米などで「美人のお茶」として注目を集めているホワイトティー(白茶)。ビタミンCを含み、癒しを感じさせる風味が特徴です。
そのホワイトティーと2種類のグレープフルーツ、ザクロを使って作ったヘルシーな“ゼリー”は、見た目も爽やかで暑い季節にぴったりですね。
オレンジカップゼリー
出典: eatdrinkpaleo.com.au
半分にカットしたオレンジの中身をくり抜き、搾ります。カットしたオレンジはカップとして使います。オレンジの搾り汁とお湯、ゼラチンで作ったゼリー液を、スライスしたイチゴを入れたオレンジカップに注ぎ入れ、冷蔵庫で冷やし固めます。
砂糖を加えずに作るので、自然のオレンジの甘さが楽しめます。でき上がりも色鮮やかでかわいいですね!
ベリーのシャンパンゼリー
出典: www.jamieoliver.com
ブルーベリーとラズベリーをたっぷり使った大人のシャンパン“ゼリー”です。小さな金型やデミタスカップを使って作れば、パーティーなどの食後のデザートとして出せるおしゃれな“ゼリー”が完成します。
バラの花びらゼリー
出典: www.marthastewart.com
バラの香りを楽しめる花びら“ゼリー”。初夏を感じる爽やかさが魅力です。バラの花びらとローズウォーターを使って作ります。ガーデンパーティに登場させたいレシピですね。そのまま食べてもパンにつけてもOKです。
フルーツジュースゼリー
出典: www.myhumblekitchen.com
有機フルーツジュース、砂糖、レモン汁で作った“ゼリー”です。WECK(ウェック)などの保存容器に入れて滅菌処理すれば長期保存(6カ月)も可能です。かわいくラッピングすれば、夏らしいプレゼントにもできますね。
アップルセサミ寒天ゼリー
出典: www.uminnpressblog.com
リンゴジュースとタヒニ(地中海の練り胡麻)で作った寒天ゼリー。いったん冷やして固めた寒天ゼリーをブレンダーでなめらかになるまで混ぜています。好みのフルーツをトッピングすれば完成です。
ザクロとココナッツ寒天ゼリー
出典: www.olivesfordinner.com
寒天を混ぜて作ったココナッツミルク液を型に流し入れ、冷凍庫で10分冷やします。その後透明の寒天液をザクロと一緒に流し入れ、冷やし固めて作ります。食べるときには、写真のように切り分けてザクロとライムの皮をトッピング。おしゃれなデザートの完成です。
ゼリーのトライフル
出典: www.gourmettraveller.com.au
たっぷりのフルーツをトッピングしたトライフルは、スポンジとゼリー、オレンジカスタードとクリームで層を作っています。大きな器に順に入れる簡単さと、見た目の華やかさが、パーティーデザートにピッタリです。
カクテルグラスゼリー
出典: www.womanandhome.com
カクテルグラスに作った赤ワインとスロージンのゼリーはおもてなしに。どんな種類の“ゼリー”でもカクテルグラスに入れるだけで、とてもおしゃれになりますね。写真は、ラズベリー、ブラックベリー、ブルーベリーをミックスして作っています。
パンプキンパンナコッタ
出典: www.landsandflavors.com
寒天パウダーを使って作ったパンプキンパンナコッタです。かぼちゃの種をキャラメリゼしてトッピングしています。見た目も味もおしゃれなデザートですね。かぼちゃの代わりにサツマイモで作ってもおいしくできます。
コツ・ポイント
いかがでしたか?“ゼリー”も「ゲル化剤」を使い分けると質感が変わり、それぞれ違った雰囲気のデザートを作ることができますね。常温に置いておくならペクチンを、しっかり固めの食感を楽しむなら寒天をという風に、いろいろ使い分けて“ゼリー”作りを楽しんでみてください。