ドリップコーヒーはお好きですか?日本のコーヒーの飲み方ではポピュラーなドリップコーヒー。お手軽な淹れ方から、こだわりの淹れ方まで、さまざまな楽しみ方があります。ここでは必要な器具やコーヒー豆、淹れ方などご紹介。あなたにぴったりのドリップコーヒーとの付き合い方を見つけてみてはいかがでしょうか。
ドリップコーヒーとは
日本では最もポピュラーな淹れ方の、ドリップコーヒー。
よっぽどコーヒー嫌いの人ではない限り、必ずと言って良いほど口にしていることでしょう。
喫茶店やカフェ、家庭などで最も多く使われている方法ですね。
出典: blendnew.com
まずはドリップコーヒーの定義から、再確認してみましょう。
ドリップ、英語で書くとdripとは、しずくが”したたる”や、しずくを”たらす”という意味でしたよね。
コーヒーの淹れ方には何種類かありますが、ドリップコーヒーと言うと、紙や布または特殊なフィルターにコーヒー豆をセットして、お湯を注ぐ形が基本となります。
コーヒーメーカーのように機械で淹れる方法もあれば、ハンドドリップと呼ばれポットのお湯を注ぐ方法も。
それぞれ違いはありますので、手間や好みを考えつつ選ぶのが良いですね。
ドリップコーヒーの味の特徴
出典: www.designboom.com
世界を見渡すとコーヒーの淹れ方には、煮出したりそのままお湯を注いだり器具を使って圧力をかけたりと、さまざまな方法があります。
その中でもドリップコーヒーはお湯を注ぎ、濾すという作業が入ることで、豆の個性が出つつもスッキリと飲みやすい味が一般的な特徴と言われています。
淹れ方や器具によっても味は変化しますので、その違いは後ほど詳しく見ていきましょう。
最も身近なドリップコーヒー4種類
すでに生活に取り入れている人も多いドリップコーヒーですが、どのような淹れ方があるのでしょうか。
今飲んでいるコーヒーに満足していない人や、ちょっと違う方法を試してみたい人は参考にしてみてはいかが?
またコーヒースタンドなどで買う場合も、以下の4種類のどれかに当てはまることが多いですので、お店選びの基準にもなりますよ。
一番お手軽、ワンドリップコーヒー
家庭やオフィスで楽しまれる人も多い、ワンドリップコーヒー。
その名の通り一杯分だけを淹れる方法で、こちらはドリップコーヒーの中では最もお手軽ですね。
お湯を注ぎ入れるだけで、マグカップさえあれば特殊な器具も要りません。
出典: ja.aliexpress.com
封を切って、マグカップにセットし、このようにお湯を注ぎ入れるだけ。
お湯で溶かすだけのインスタントコーヒーほどはお手軽ではないものの、十分にドリップコーヒーの気分は味わえますね。はじめに数滴注いだ後、少し蒸らすと味が良くなりますよ。
また一杯20円程度の安価なものから、数百円もする高級めなものまでバリエーションもあります。
出典: www.askul.co.jp
少し値段が張るものになると、ドリッパーの形がしっかりしてきて、おもしろいですね。
中身のコーヒー豆の量や、味も値段相応なことがほとんど……。予算や飲む頻度、家庭用かギフト用なのかにも合わせて、使い分けるのも良いですね。
マシンが淹れてくれるドリップコーヒー
こちらは家庭よりは、お店で一般的な淹れ方です。
ボタンを押すだけで、豆を挽くところからドリップするところまで全自動。発売以降、爆発的な人気を誇るセブンイレブンのコーヒーも、このタイプでしたね。
出典: blogs.yahoo.co.jp
機械だけに、同じ条件で淹れることができますので、ブレの少ない同じ味が楽しめます。こちらのタイプはファミレスなんかでも見かけることも多いですね。どちらかといえば、苦味の強いコーヒーが多く、砂糖やミルクを淹れて飲むのに適しているかもしれません。
出典: item.rakuten.co.jp
こちらはネスレのコーヒーマシン。このようなマシンは家庭用にもたくさん販売されていますね。一杯ずつ、カプセルのようなものをセットして淹れます。抽出過程で圧力がかかっていますので、ドリップコーヒーと言うよりはエスプレッソです。しっかりとした苦味のあるコーヒーがお好きな人にはおすすめです。フレーバーの種類も多いので、スイーツ的な感覚でコーヒーを楽しむ人にも人気のようすです。
二人分以上に便利なコーヒーメーカー
忙しい朝でも、比較的手間が少なく淹れられるドリップコーヒーはこちらです。
フィルターに入ったコーヒー豆をセットし、水を入れてスイッチを押すだけ。仕組みも簡単なことから、数千円程度の安価な値段で売られているものが多いです。何人分かまとめて淹れられお手軽ですので、家庭用に取り入れやすいですね。
出典: devicestyle.blog.jp
味の特徴としては、数分~10分程度の時間をかけて淹れるタイプが多いですので、ドリップコーヒーの中では比較的しっかりとした味が出るとも言われています。
保温機能もあって、置いておいても温度が冷めないのが魅力ではありますが、おいしく飲みたいならば、淹れてすぐに飲むことをおすすめします。時間が経つとコーヒーが煮詰まるばかりではなく、酸化が進んで酸味やえぐみが際立ってしまいます。
出典: melitta.co.jp
こちらのようなステンレスタイプは、ガラスのタイプよりも比較的お値段は張りますが、保温性に優れているので、コーヒーが煮詰まりにくいという利点も。
ドリップ後から飲みきるまでの時間が長くなりがちな人には、こちらの方がおすすめです。味の変化が少なくて済みますよ。
味に差が出るハンドドリップ
出典: blog.italcoffee.com
最後にご紹介する方法は少しの手間はかかるものの、味に差が出るハンドドリップ。
少しのコツは必要ですが、他の方法とは比べ物にならないくらいにおいしいドリップコーヒーになる可能性も。
また、意外にも必要な器具も少ないもの。実はコーヒーメーカーよりも省スペースだったりしますよ。
出典: greenfunding.jp
必要な器具は、実はドリッパーとペーパーフィルターだけ。あとは、お好みのコーヒー豆。したたるコーヒーの液を受けるサーバーは一杯であればマグカップで十分ですし、ニ、三杯ならば急須などでも代用可能です。
まずは家にあるものを利用してハンドドリップしてみるのもおすすめですよ。はまりそうであれば道具を買い足して、腕も上げていきましょう♪
出典: www.hario.co.uk
こちらはハリオというメーカーのコーヒードリッパーにて、ドリップの真っ最中。サーバーの方も透明なので見やすいですね。またお湯を注ぐコーヒーポットは、先が細いコーヒー専用ですので、あれば便利です。
こちらのように、ドリッパーの素材や形、コーヒーポットなどにこだわるのも、おすすめ。特にドリッパーやフィルターの形や素材は、ドリップコーヒーの味を大きく左右します。そのへんのご紹介は、後ほど詳しくしますね。
ギフトにも便利、ドリップコーヒー
ドリップコーヒー、特にワンドリップタイプはお手軽さもあるのでギフトにもおすすめです。ちょっとしたお返しに10パック入りくらいの小さめのものから、お歳暮用などの大きめの詰め合わせなど、いろいろとあります。
ギフトの相手がコーヒー好きな人であれば、喜んでくれることでしょう。
出典: shamsu.fc2web.com
スターバックスなどの有名どころは、やはりギフトとして贈りやすさがありますね。
有名どころのコーヒー店は、大抵ワンドリップのタイプも店頭で販売している場合も多いですので、覗いてみるのがおすすめです。
出典: www.lemail.jp
またドリップコーヒーと焼き菓子などが、予め詰め合わせにされたギフトなどもあります。コーヒーだけよりも、変化が付いて良いかもしれませんね。
セットでなくても、相手の好みを考えながら飲み物&お菓子を自分でセットをするのも、心のこもったギフトになりそう。分量も、時と場合によって調整できるので、一度は使いたい手です。
ドリッパーの形・素材と味の関係
ここではドリップコーヒーの味のカギとなる、ドリッパーの形や素材についてご紹介します。単純に見た目がかわいいものを選ぶのも、もちろんアリ。ですが、それぞれ形や素材には特徴がありますので、自分の好みのコーヒーを考えながら選ぶと、飽きのこない道具として役立ってくれますよ。
ドリップコーヒーの落ちる速さと味の関係
出典: blog.goo.ne.jp
ドリッパーの紹介に入る前に、ドリッパーにお湯を注いだ後のことを想像してみてくださいね。お湯の落ちるのが、速いものと遅いもの、形によって決まるのです。
速ければ、酸味が感じられやすくスッキリとした味わいになりやすく、遅ければ苦味や甘味も出やすい分、雑味も出やすくなるという仕組み。
もちろん豆の種類やお湯の温度など、それ以外の条件もありますが、ドリッパーの形や穴の数によって、そのような傾向があるのですね。
扇形ドリッパー
出典: blog.livedoor.jp
こちらはメリタというメーカーの、扇形ドリッパー。
扇形は、コーヒーメーカーなどの機械で淹れるタイプにもよくある形で、フィルターも数多くの種類が売られています。
穴の数が1つみのタイプと、複数あるタイプがあり、それにより味が変化しますね。
出典: seminarbox-note.com
こちらは穴3つのタイプですね。しかも穴のサイズが比較的大きいものです。
お湯の落ちるスピードは比較的速めになることが予想されます。すると、酸味が出やすくスッキリとした味わいのコーヒーになる可能性が高いということですね。
あなたの好みに合いますか?
円錐形ドリッパー
出典: seminarbox-note.com
こちらはハリオというメーカーの円錐形ドリッパー。
ビビットな赤い色がおしゃれにキッチンのアクセントになりそうですね。
円錐形のドリッパーの特徴としては、穴は一つで中心に向かってお湯が落ちますので、スピードは速めです。しかし扇形と比べ、コーヒー豆をセットした状態で高さが出やすい形ですので、結果的にお湯とコーヒー豆が接している時間が長くなります。
ですので、スッキリとした味わいの中でもコーヒー豆の個性はしっかりと出やすいのです。
コーヒー豆の個性をストレートに感じたい人には、おすすめの形ですよ。
針金のドリッパー
出典: netshop.tsjiba.or.jp
こちらのような、針金で形作られたドリッパーもありますよ。
元々はアウトドアでドリップコーヒーを楽しみたい人向けに、折りたためるものとして売られていたようですが、家でもこれで十分という人も続出なようすです。
針金だけで支えるので一見不安なようにも見えますが、お湯が漏れたりなんてことはまずないという優れものです。
形としては円錐形ですので、味の傾向もそれに似ているとのことですよ。
陶器?プラスチック?素材について
ドリッパーの形について見てきましたが、ここでは少し素材について触れておきます。
素材の種類としては、陶器、耐熱ガラス、金属、プラスチックなどがあります。
実は形ほどには味に影響しませんので、単純に好みで決めてしまってもOKです。割ったりするのが不安な人は、プラスチックや金属製を選べば安心ですね。
出典: sno.shop-pro.jp
陶器は割れる心配や重いので扱いがやや面倒ですが、見た目のぬくもり感があるものも多く、好む人も多いようすです。日本各地の伝統の焼き物の中にも、ドリッパーを作っている窯元も多くありますので、旅行に行ったついでに見てみるのも楽しいですよ。
陶器はプラスチックや金属などと違い、熱さを吸収してお湯の温度が下げやすいですので、”お湯を注いで保温”という一手間が真冬には必要なことも。
出典: www.amazon.co.jp
プラスチックや耐熱ガラスなどの透明な素材は、お湯の行き渡り方が目で見えるという利点があります。ドリップコーヒーの場合、お湯を注ぎすぎてフィルターをベトベトに濡らしてしまうのは、雑味が出やすくNGな淹れ方。そんな事態を防ぐにも、透明タイプは最適です。
こちらの画像は、円錐形のクリスタルタイプ。キラキラ感がすごいですね!実は見た目だけではなくて、クリスタルの凹凸によってペーパーが張り付きにくいという利点もあるのです。
ドリップコーヒーのフィルターは紙だけ?
ドリッパーにセットするものについて考えてみましょう。
最もポピュラーなものは、やはり”アレ”ですが、実はそれ以外にも選択肢はいくつかあるのです。
究極的には、無しで済む方法までありますので、少し詳しく見ていきましょう。
ポピュラーな紙のフィルター
出典: blog.livedoor.jp
やはり、最もポピュラーなのは紙の素材ですね。
”ペーパーフィルター”という名前で売られていることが多いです。形は扇形用や円錐形の他に、自分で折って使用する用の半円型なんかもありますよ。形以外では、真っ白な漂白タイプと、生成り色の無漂白タイプがあります。
味に対して繊細な人は、”紙の製造過程での薬品の臭いがする”などの理由で無漂白を好む人も多くいます。
しかし無漂白であっても、紙特有の臭いがコーヒー移るのを避けたいという更に繊細な人も。そんな場合は、コーヒー豆を入れる前に、ドリッパーにセットした紙にサッとお湯を流すのがおすすめ。そんな一手間で、”紙臭さ”は取れるものです。
出典: www.cupofcoffee.jp
こちらはケメックスという、ニューヨーク発のメーカーのもの。半円型のペーパーを折って、セットして使います。ドリッパーとサーバーが一体となったこの形は、化学者が発案したもので、実験で使う用具にも似つつ、シンプルな美しさがありますね。
また形がシンプルな分、注ぎ方で味に変化が出るので、いろいろと実験感覚で楽しみたい人に人気のようすです。
布で濾す、ネルドリップ
出典: sofucoffee.blogspot.jp
ハンドドリップの中のジャンルとして、布で濾すタイプのネルドリップがあります。ネルとは、手触りが柔らかく起毛した”フランネル”という織物のこと。ネルシャツのネルと同じですね。
コーヒーの微粒子が、フィルター内に留まるので、舌触りの滑らかなコーヒーになりやすいですよ。
またこちらの画像は茶こしのように、手で持って使うタイプです。他にも針金型のスタンドにセットできるものなど、形・大きさもさまざまあります。
出典: www.pro-douguya.com
ネルドリップの場合、紙のように使い捨てではないので、繰り返し使えるという利点があります。しかし、裏返せばそれは手間とも言えますね。
使い終わった後のネルは、洗った後に煮沸するのが理想的です。コーヒー脂肪分が残って酸化し、嫌な臭いや味の原因になるのを防ぐのです。
また保存は冷水に浸して、冷蔵庫で。そして水は毎日取り替えるのがベター。乾かしてしまうと、それもまた嫌な臭いと味の原因になりやすいのです。
ドリップコーヒーの中でも、なかなかの手間ですが、その手間を惜しまないネルドリップ愛好家も少なからずいますよ。
フィルター不要のドリッパー
出典: shop.ornedefeuilles.com
紙の使い捨てに抵抗があるという人や、面倒くさがりな人に朗報です!
紙やネルなどのフィルターが必要ないドリッパーもあるのです。こちらは金属製のものですね。キッチン用品店や雑貨屋さんでも、このタイプは置いていることも。他にもドリップコーヒーのフィルター不要のものとして、プラスチック製などの種類もありますよ。
紙やネルよりもキメの粗いフィルターではありますので、味の特徴としてはコーヒーの成分が出やすく、しっかりとコクのある味わいになりやすいようです。
ドリップコーヒーの豆はどうする?
どのようなタイプの豆をお使いですか?またはお好みの豆はどんなものですか?
何となく惰性でいつものコーヒー豆……なんて人も少なくはないですよね。
自分の好みの、おいしいコーヒーを入れるために、今一度ドリップコーヒーの豆について考えてみましょう。
コーヒー豆の産地や味の傾向
あなたがドリップコーヒーに求める味はどんなふうですか?よくコーヒーの味を表す言葉として、コク、キレ、酸味、苦味、甘味、などがあげられますね。また悪い方の味として、雑味やえぐみなんて言葉もあります。
その全ての味をはっきりと説明できなくても、”何となく苦くてどっしりした感じが好き”とか、”酸味が立って、軽やかな感じが好み”という意見はあることでしょう。
出典: www.bishopcoffee.com
こちらのグラフは、コーヒーの産地や銘柄による味の傾向をグラフに配置したものですね。ビショップコーヒーという通販のショップのグラフですので、ここにしかない銘柄もあります。気になった人は下のボタンから通販ページを覗いてみてくださいね。
スーパーや百貨店、専門店でコーヒー豆を買う場合も、味に関しては何らかの表示がありますよね。表示がない場合でも、専門店なんかでは店員さんに好みを伝えれば、おすすめを教えてくれる場合も多いですよ。
お気に入りのコーヒー豆でドリップコーヒーを淹れるには、ある程度の失敗も必要かもしれませんが、人に聞くのが一番はやいですね。
豆で買う?挽いた状態で買う?
出典: fukuinavi.jp
コーヒーを、豆の状態で買うか、挽いた状態で買うかは、どのようにしていますか?
美味しい究極のドリップコーヒーに出会うためには豆の状態で買っておいて、淹れる直前に挽くのが理想的ではあります。
しかし時間的にもそれが可能な場合ばかりではないですよね。挽いた状態の豆を買う場合は、なるべく真空に近い状態を心がけ、冷蔵庫で保管しましょう。味に差が出ますよ。
ロースト
出典: marui-coffee.jp
ドリップコーヒーの味を決める条件として、豆の種類は大きな影響を与えますが、ロースト(焙煎)の状態によっても大きな差が出ます。こちらの画像は、ローストのbefore・afterを並べて見たもの。右はロースト前の生豆と呼ばれる状態です。薄く緑ががって水分量もまだ多めです。左はロースト後の状態。生豆の状態よりもやや大きく膨らみ、こんがりと茶色になっていますね。
出典: ジャコウネココーヒー.jp
こちらの表は、最も浅煎りである”ライト”から最も深煎りの”イタリアン”までの一覧票です。ロースト具合によって、酸味から苦味へ味がシフトするのが分かりますね。
スターバックスに代表されるような、シアトル系コーヒーは深煎りのものを中心に、ミルクやクリームでアレンジしたメニューが多いですよね。
逆に、少し前に日本に初上陸して話題になってたブルーボトルは、浅煎りのものを中心に、ハンドドリップで一杯ずつ淹れた香り高いコーヒーを売りとしています。
このようにローストの具合によって適した飲み方も変わりますので、ドリップコーヒーの豆選びの際の参考になりますね。おなたのお好みはどれでしょうか?
美味しいコーヒーの豆が買える店
コーヒー豆はどのような所で買っていますか?スーパー、百貨店、喫茶店、カフェ、コーヒー豆専門店などなど、コーヒー豆を置いているお店は多数ありますよね。この中でおすすめしたいのは、コーヒー豆の専門店です。コーヒー豆専門店は、東京などの大都市に限らず、地方でもたびたび見かけることができます。そのような専門店は地元の喫茶店に豆を卸していたりするので、プロが手に入れるレベルのコーヒー豆を家庭用にも買えるというワケです。
出典: fcoffee.sblo.jp
そのような専門店の中でも特におすすめなのが、こちらのような焙煎機を置いているお店。よく”自家焙煎”という看板を掲げていたりしますね。焙煎機は大小さまざまな種類がありますが、そのような焙煎機で毎日ローストしているお店は、新鮮なコーヒー豆が手に入りやすいのです。コーヒーに”新鮮”と言う言葉を使うことは少ないかもしれませんが、味に与える影響は大きいものがありますよ。
コーヒー豆の賞味期限
ドリップコーヒーをおいしく飲みたいのであれば、コーヒー豆の賞味期限について、少し気を配っておきましょう。一般的にコーヒー豆の賞味期限は、ロースト後の2週間程度とされています。ですので、焙煎機を置いているお店でコーヒー豆を入手することは、流通による時間の経過が少ないところにメリットがあるワケです。
おいしいコーヒーを出すお店は、そのような鮮度管理が行き届いているからなのですね。
ひと手間かけたいならばコーヒーミルを
ドリップコーヒーを、よりおいしく飲みたいのであれば、ぜひコーヒーミルも使いたいところ。コーヒー豆は挽いたそばから、香りが減っていってしまうもの。自分で挽くことで、最適なタイミングで淹れることが可能になるのです。
またコーヒーを挽く時の香りは、とても香ばしく良いものです。コーヒーを挽く作業そのものにリラックス効果を感じる愛好家も多いですよ。
豆を挽く感覚を楽しみたいなら手動
出典: kaldi-online.com
豆を挽く感覚を楽しみたい人や、コーヒーミルの予算が少なめな人には、まず手動がおすすめです。小さめのものは数千円くらいのものからありますよ。こちらはカリタというメーカーのロングセラー商品。見た目のクラシックな雰囲気もステキですね。小型であっても挽く粗さの調節もしっかりとできるコーヒーミルも多いので、十分に使いごたえもあるはずです。細挽きには細挽きの、粗挽きには粗挽きの良さがありますので、豆によって変えてみたりもできますよ。
量が多めで速さを求めるならば電動
出典: allsync.jp
3人分以上を手動で挽くには、時間も労力も結構かかるもの。挽くのも楽しみの内ですが、毎日はできないなぁ、なんて人には電動がおすすめ。よくカフェなんかでも”ジー”という音をたてて、勢いよく豆を挽いていたりもしますね。家庭用にも小型のものが多く出ていますので、取り入れると便利です。電動は手動に比べてムラが少ないと言われることも。ムラも味とするのも良いですが、精度を求める人には電動の方が向いているのかもしれませんね。
ドリップコーヒーの淹れ方
器具やコーヒー豆の話が少し長くなってしまいましたが、ここでやっとドリップコーヒーの淹れ方をご紹介します♪器具やコーヒー豆は、コーヒーの味や香りを決定づける大事な要素ですが、好みのものや最高のものを用意したからと言って、最上のドリップコーヒーになるワケではないのです……。逆を言えば、淹れ方一つで、スーパーに売っている最安値のコーヒー豆でも結構おいしく飲めたりもします。
ここではハンドドリップの方法について、詳しく動画で見てみましょう。
コーヒー豆がふわっと膨らむのは、美味しいドリップコーヒーの必須条件。いくらやっても膨らまない場合は、残念ながら豆の鮮度が悪い可能性が。コーヒー豆を見直してみましょう。
また、ここでは沸騰直後のお湯を注いでいますが、お湯の温度は好みでOKです。沸騰後にひと呼吸置いて、95度程度に下がったお湯を使う人も。お湯の温度や豆の挽く粗さによっても、味は全く異なってきます。好みのものが見つかるまでは、色々と試してみるのもありですが、基本的な値を頭に入れておくと、その後のアレンジもしやすいでしょう。
こちらのボタンからは、UCC(上島珈琲)の紹介している、ハンドドリップの方法がご覧いただけます。豆の分量・挽き方・お湯の温度はこちらが基本形になりますので、ここから好みで調整を重ねるのも良いですね。
ドリップコーヒーは、一つ一つの条件によって変化しますので、一期一会の味わいとなります。ぜひ繰り返してより良い味に出会いたいものですね。
日本独自の飲み方、アイスコーヒー
出典: www.brandeating.com
アイスコーヒー用には、冷やしてもおいしく飲めるように、深煎りのコーヒー豆を使います。また豆の量は、普通のコーヒーよりも多めに使い、濃い目に淹れてから氷でサッと冷ますのがおいしいアイスコーヒーのコツとなります。
このような飲み方は、暑い夏にもおいしく飲める工夫として、日本発のものなのです。
こちらのボタンからは、アイスコーヒーの淹れ方をご覧いただけます。
ドリップコーヒーの淹れ方とは別に、水出しの方法も紹介されていますよ。それぞれ特徴が出ますので、両方試してみて好みの方を選ぶのも良いですね。
手間を惜しまず、とことん派には自家焙煎
出典: oyakode-polepole.hatenablog.com
ここまではドリップコーヒーの淹れ方について、器具やコーヒー豆を見てきましたが、コーヒー豆を焙煎するという手もあります。難しそうに聞こえる焙煎ですが、簡単な器具で、しかも自宅のコンロでできてしまいます。
また100~200g程度の少量ずつを焙煎することが可能ですので、1週間で飲み切れる程度の量にしておくと、鮮度の良いコーヒー豆がいつでも手に入るというワケです。
上のボタンからは、自宅での焙煎方法と焙煎器具の紹介がご覧いただけますよ。手網も2000円程度ですので、意外に手軽にはじめられそう……?!
また焙煎直後のコーヒー豆は、ガスが抜けきっていないために1~2日程度経過してからが飲み頃となります。
焙煎もハンドドリップと同じで、回数を重ねるごとにコツが分かってくるものです。理想のコーヒーを追い求めるのであれば、焙煎まで手を伸ばすのも良いかもしれませんね!
日本では最もポピュラーな淹れ方の、ドリップコーヒー。
よっぽどコーヒー嫌いの人ではない限り、必ずと言って良いほど口にしていることでしょう。
喫茶店やカフェ、家庭などで最も多く使われている方法ですね。
出典: blendnew.com
まずはドリップコーヒーの定義から、再確認してみましょう。
ドリップ、英語で書くとdripとは、しずくが”したたる”や、しずくを”たらす”という意味でしたよね。
コーヒーの淹れ方には何種類かありますが、ドリップコーヒーと言うと、紙や布または特殊なフィルターにコーヒー豆をセットして、お湯を注ぐ形が基本となります。
コーヒーメーカーのように機械で淹れる方法もあれば、ハンドドリップと呼ばれポットのお湯を注ぐ方法も。
それぞれ違いはありますので、手間や好みを考えつつ選ぶのが良いですね。
出典: www.designboom.com
世界を見渡すとコーヒーの淹れ方には、煮出したりそのままお湯を注いだり器具を使って圧力をかけたりと、さまざまな方法があります。
その中でもドリップコーヒーはお湯を注ぎ、濾すという作業が入ることで、豆の個性が出つつもスッキリと飲みやすい味が一般的な特徴と言われています。
淹れ方や器具によっても味は変化しますので、その違いは後ほど詳しく見ていきましょう。
すでに生活に取り入れている人も多いドリップコーヒーですが、どのような淹れ方があるのでしょうか。
今飲んでいるコーヒーに満足していない人や、ちょっと違う方法を試してみたい人は参考にしてみてはいかが?
またコーヒースタンドなどで買う場合も、以下の4種類のどれかに当てはまることが多いですので、お店選びの基準にもなりますよ。
家庭やオフィスで楽しまれる人も多い、ワンドリップコーヒー。
その名の通り一杯分だけを淹れる方法で、こちらはドリップコーヒーの中では最もお手軽ですね。
お湯を注ぎ入れるだけで、マグカップさえあれば特殊な器具も要りません。
出典: ja.aliexpress.com
封を切って、マグカップにセットし、このようにお湯を注ぎ入れるだけ。
お湯で溶かすだけのインスタントコーヒーほどはお手軽ではないものの、十分にドリップコーヒーの気分は味わえますね。はじめに数滴注いだ後、少し蒸らすと味が良くなりますよ。
また一杯20円程度の安価なものから、数百円もする高級めなものまでバリエーションもあります。
出典: www.askul.co.jp
少し値段が張るものになると、ドリッパーの形がしっかりしてきて、おもしろいですね。
中身のコーヒー豆の量や、味も値段相応なことがほとんど……。予算や飲む頻度、家庭用かギフト用なのかにも合わせて、使い分けるのも良いですね。
こちらは家庭よりは、お店で一般的な淹れ方です。
ボタンを押すだけで、豆を挽くところからドリップするところまで全自動。発売以降、爆発的な人気を誇るセブンイレブンのコーヒーも、このタイプでしたね。
出典: blogs.yahoo.co.jp
機械だけに、同じ条件で淹れることができますので、ブレの少ない同じ味が楽しめます。こちらのタイプはファミレスなんかでも見かけることも多いですね。どちらかといえば、苦味の強いコーヒーが多く、砂糖やミルクを淹れて飲むのに適しているかもしれません。
出典: item.rakuten.co.jp
こちらはネスレのコーヒーマシン。このようなマシンは家庭用にもたくさん販売されていますね。一杯ずつ、カプセルのようなものをセットして淹れます。抽出過程で圧力がかかっていますので、ドリップコーヒーと言うよりはエスプレッソです。しっかりとした苦味のあるコーヒーがお好きな人にはおすすめです。フレーバーの種類も多いので、スイーツ的な感覚でコーヒーを楽しむ人にも人気のようすです。
忙しい朝でも、比較的手間が少なく淹れられるドリップコーヒーはこちらです。
フィルターに入ったコーヒー豆をセットし、水を入れてスイッチを押すだけ。仕組みも簡単なことから、数千円程度の安価な値段で売られているものが多いです。何人分かまとめて淹れられお手軽ですので、家庭用に取り入れやすいですね。
出典: devicestyle.blog.jp
味の特徴としては、数分~10分程度の時間をかけて淹れるタイプが多いですので、ドリップコーヒーの中では比較的しっかりとした味が出るとも言われています。
保温機能もあって、置いておいても温度が冷めないのが魅力ではありますが、おいしく飲みたいならば、淹れてすぐに飲むことをおすすめします。時間が経つとコーヒーが煮詰まるばかりではなく、酸化が進んで酸味やえぐみが際立ってしまいます。
出典: melitta.co.jp
こちらのようなステンレスタイプは、ガラスのタイプよりも比較的お値段は張りますが、保温性に優れているので、コーヒーが煮詰まりにくいという利点も。
ドリップ後から飲みきるまでの時間が長くなりがちな人には、こちらの方がおすすめです。味の変化が少なくて済みますよ。
出典: blog.italcoffee.com
最後にご紹介する方法は少しの手間はかかるものの、味に差が出るハンドドリップ。
少しのコツは必要ですが、他の方法とは比べ物にならないくらいにおいしいドリップコーヒーになる可能性も。
また、意外にも必要な器具も少ないもの。実はコーヒーメーカーよりも省スペースだったりしますよ。
出典: greenfunding.jp
必要な器具は、実はドリッパーとペーパーフィルターだけ。あとは、お好みのコーヒー豆。したたるコーヒーの液を受けるサーバーは一杯であればマグカップで十分ですし、ニ、三杯ならば急須などでも代用可能です。
まずは家にあるものを利用してハンドドリップしてみるのもおすすめですよ。はまりそうであれば道具を買い足して、腕も上げていきましょう♪
出典: www.hario.co.uk
こちらはハリオというメーカーのコーヒードリッパーにて、ドリップの真っ最中。サーバーの方も透明なので見やすいですね。またお湯を注ぐコーヒーポットは、先が細いコーヒー専用ですので、あれば便利です。
こちらのように、ドリッパーの素材や形、コーヒーポットなどにこだわるのも、おすすめ。特にドリッパーやフィルターの形や素材は、ドリップコーヒーの味を大きく左右します。そのへんのご紹介は、後ほど詳しくしますね。
ドリップコーヒー、特にワンドリップタイプはお手軽さもあるのでギフトにもおすすめです。ちょっとしたお返しに10パック入りくらいの小さめのものから、お歳暮用などの大きめの詰め合わせなど、いろいろとあります。
ギフトの相手がコーヒー好きな人であれば、喜んでくれることでしょう。
出典: shamsu.fc2web.com
スターバックスなどの有名どころは、やはりギフトとして贈りやすさがありますね。
有名どころのコーヒー店は、大抵ワンドリップのタイプも店頭で販売している場合も多いですので、覗いてみるのがおすすめです。
出典: www.lemail.jp
またドリップコーヒーと焼き菓子などが、予め詰め合わせにされたギフトなどもあります。コーヒーだけよりも、変化が付いて良いかもしれませんね。
セットでなくても、相手の好みを考えながら飲み物&お菓子を自分でセットをするのも、心のこもったギフトになりそう。分量も、時と場合によって調整できるので、一度は使いたい手です。