お家にある観葉植物、買ってきてそのままのプラスチック製の鉢を使っていませんか?植物と相性のよい鉢に植え替えることで、空間がワンランクアップします。ポイントさえ抑えればとっても簡単!基本的な知識から観葉植物を引き立てる実例集をご紹介します。
観葉植物はテーマに沿った鉢選びが重要
観葉植物を使って、統一感のある空間を演出するには、テーマ選びが大切です。そして、テーマを実現させるには、背景の一部となる観葉植物の鉢選びが重要なポイントとなります。
まずは、栽培環境にフィットした鉢選びから始めてみてはいかがでしょうか?素材の違いで、排水性・通気性・浸透性・耐久性などが異なります。
素焼き:通気性がよく根腐れしにくい
粘土から作られ、通気性と透水性に優れています。土が乾きやすいので、根腐れしにくいのが特徴です。塗料などでペイントしてリメイクも存分に楽しめます。
素焼き鉢(4号)
・サイズ:外径12.5cmx高さ10.8cm
・重量:340g
・サイズ展開:4号/5号/6号
・底穴:2.2cm
¥97 (税込)
プラスチック:リーズナブルで軽量
価格がお手頃なのが一番の特徴です。軽量で衝撃にもある程度強いので、移動に便利です。やや通気性が劣ります。屋外にずっと出していると、紫外線などで劣化し、一部割れやすくなることもあります。
プラスチック鉢プレート付き(4号)
・サイズ:外径100cm×高さ110cm
・容量:0.6L
・サイズ展開:4号/5号/6号
・カラー:ホワイト/レッド/アッシュグリーン/アッシュピンク/オレンジ/グリーン/ブラック/ライトイエロー
¥262 (税込)
テラコッタ:海外の素焼きで通気性は◎
昔はイタリア製のみを指していましたが、現在では海外の素焼き鉢の総称として扱われています。西洋風の柄が特徴で、さまざまな国で生産されているため、商品によって通気性や透水性は異なります。
テラコッタ 横穴あり(12号)
・サイズ:外径37cm×高さ31.5cm
・重量:10kg
・鉢底穴:約3.5cm
¥3,780 (税込)
陶器:デザイン豊富で室内栽培に最適
素焼きに釉薬(うわぐすり)をかけて焼き上げてあります。別名「化粧鉢」とも呼ばれ、室内栽培に最適です。インテリアに合わせて楽しめます。
陶器鉢 受皿セット
・サイズ:外径24cm×高さ17.5
・仕様:底穴有り/信楽焼
・カラー:ターコイズ
¥2,922 (税込)
木製:断熱性があり屋外にも◎
ナチュラルな風合いでぬくもりが感じられます。水分を吸収するとやや重たくなりますが、断熱性があって外気温に左右されないという利点があります。排水性・通気性も優れています。
木製鉢(イエローパイン)
・底サイズ:44cm×16.5cm
・容量:14.L
¥1,793 (税込)
ブリキ製:年月とともに風合いが増す
使い続けていくうちに、錆びや汚れがアンティーク調の雰囲気に。雑貨店でも取り扱い豊富で、価格はリーズナブルです。
ブリキ製(Lサイズ)
・サイズ:外径16cm×高さ13cm
・重量:約150g
・材質:ブリキ/鉄
¥788 (税込)
FRP、樹脂製:軽量で強度あり、屋外◎
FRP=繊維強化プラスチックの略で、グラスファイバーを混ぜて軽さと強度をアップさせてあります。ポリエチレン樹脂製も丈夫です。劣化に強いので屋外や日当たりのよい窓辺に向いています。
FRP軽量スクエアプランター(Lサイズ)
・サイズ:外径42cmXH70cm
・重量:約5.6kg
・容量:90L
¥28,620 (税込)
モスポット:水はけを好む植物向き
苔むした風合いで造られています。素焼きなので通気性に優れていますが、とても乾きやすいので乾燥を好む植物を選びましょう。
モスポット(3号)
・サイズ:外径10cm×高さ12cm
・底穴:あり
¥500 (税込)
天然素材:軽量で衝撃に強い、土の上はNG
天然ヤシや古紙類を使用しているので、軽くて衝撃に強いのが特徴です。中には土に還るという商品もあります。排水性や通気性に優れていますが、地面には直接おかないようにしましょう。
ハンギングバスケット(サイズS)
・サイズ:外径49cm×高さ25cm
・素材:(本体)スチール(ヤシマット)ヤシ繊維
¥398 (税込)
鉢について知っておくべき基礎知識
観葉植物は、土の量を増やせばよく育つかというとそうではありません。土が多すぎると、根が吸い上げる水の量が減って土が乾きにくくなり、根腐れの原因にもなります。
逆に小さすぎると根詰まりを起こし、生育が悪くなってしまいます。それぞれの植物に合ったサイズ選びを心掛けることが大切です。基本的な知識をご紹介します。
1号は口径(直径)が3cmです
単位は「号」が使われています。1号であれば口径は3cm(=昔の1寸)で、5号であれば口径は15cmとなります。市販されているのは主に2~13号で、ホームセンターなどで販売されています。
【サイズ:口径:土の量】※参考
3号:9cm:0.3L
4号:12㎝:0.63L
5号:15㎝:1.33L
6号:18cm:2.2L
7号:21㎝:3.5L
10号:30㎝:7L
栽培しやすい工夫が満載です
観葉植物を栽培するために、機能的な仕組みがたくさん備わっています。底に開けられた中央の穴は、水が必要以上に溜らないよう適切に排水を行います。
また、穴の周囲には一気に注いだ水を溜めておけるウォータースペース(くぼみ)があり、さらに地面に密着して通気性を妨げないよう高さ出しがついています。デザイン性のみを重視せず、こういった機能もしっかりと確認して購入してみてはいかがでしょうか。
観葉植物の性質によって鉢を選ぶ
素材だけではなく、形によっても植物の可能性を最大限引き出すことができます。大きさや深さによってさまざまな種類があり、それぞれ名称があります。
形の違いで栽培に適した観葉植物が変わることもあるので、種類を知っておくととても便利です。おしゃれな空間に演出するために、デザイン性も考慮して選んでみてください。
普通鉢
深さと口径が同じです。例えば5号であれば、深さは15cmとなります。ほぼすべての植物栽培が可能です。
デザイン植木鉢(ハンドメイド)
・サイズ:外径約12.5cm×高さ約11cm
・重量:約900g
・底穴:あり
・素材:陶器製タイル/テラコッタ
¥2,850 (税込)
平鉢
深さが口径の半分になります。根が浅く張る植物に適しています。育苗用としてもよく使用されます。
足付平鉢(益子焼)
¥1,490 (税込)
深鉢
深さがあり、水持ちがいいのが特徴です。根が深く張るような観葉植物におすすめです。
深鉢(アンティークグレー)
・サイズ:外径22cm×高さ28cm
・仕様:穴あき/受皿付
¥3,810 (税込)
スタンダード型
深さと口径がほぼ同じ大きさで、どんな観葉植物にも使えます。一般的に広く使われている形状です。
テラコッタ(Sサイズ)
・サイズ:外径10.5cmx高さ9.5cm
・底穴:あり
¥648 (税込)
ローボウル鉢
口径の半分から1/3程度の深さがあります。乾燥した環境を好む草花や、多肉植物に向いています。
ローボウル(ブラック)
・サイズ:外径20.3cm×高さ7.5cm
・重量:200g
¥558 (税込)
コブレット型
素焼きや樹脂製が多く、台つきのデザインでヨーロッパ調の雰囲気があります。
FRP軽量プランター
・サイズ:外径58cm×高さ76cm
・重量:約8.3kg
・容量:40L
¥36,720 (税込)
スタンド型
台つきタイプです。立体的に観葉植物を演出することができ、2つ以上組み合わせて使用できます。
アンティーク調テラコッタ鉢
・サイズ:外径45cm×高さ33cm
・重量:15kg
・容量:11.8L
¥17,100 (税込)
ハンキング鉢
壁や天井などの空間を活用するために、引っ掛けたり吊るしたりできるように工夫されています。
ハンギングプランター
・サイズ:口径約21cm×高さ約12.5cm
・カラー展開:グリーン/ピンク/パープル/ブルー
・材料:PP樹脂
¥580 (税込)
スリット鉢
スリット(=側面に数本の切れ目)に苗を入れ、ハンキングの寄せ植えが楽しめます。つる性の観葉植物などで楽しめます。
スリット入りバスケット
・重量:408g
¥1,583 (税込)
鉢と観葉植物のバランス
逆三角形のフォルム→放射状に広がる観葉植物
逆三角形のシルエットには、放射線状に伸びる植物を植えると、フォルムが強調されて印象が強くなります。茎をのばして生育するタイプがおすすめです。
【おすすめ】
モンステラ/クワズイモ/ストレリチア/パキラ/ドラセナなど
浅いタイプはアンバランスに寄せ植え
深さはありませんが、植え込みスペースが広いのが特徴です。前後左右にボリュームを出して寄せ植えしてみましょう。
比率が1:1だと安定感が出る
1:1の比率だと、安定感が出てより自然な印象になります。リビングなど人がよく通る場所におすすめです。
白系の鉢で観葉植物を際立たせる実例3つ
1.葉の細かい観葉植物でさわやかな空間に
葉の緑が引き立つ白系の鉢をそろえることで、一気に明るさが増します。おすすめの観葉植物は、繊細で葉色が明るいもの。白い雑貨と合わせれば、さわやかな空間に。
【おすすめ】
ベビーティアーズ……かわいらしい2~3mmの葉が細かく密に茂ります。こんもりとした姿で、マット状に広がります。
アロマティカス……肉厚でふわふわとやわらかい葉。ミントのような香りがします。
2.つる性の観葉植物でいきいきとした空間に
つる性や下垂性の観葉植物を使うと、空間全体に生き生きとした雰囲気が出ます。ワイヤーカゴや柵に絡ませても素敵です。
【おすすめ】
ペペロミア・ジェミニ……丸い小さな葉がかわいらしく、鉢から垂れ下がって育ちます。ハンギングにも向いていて、鮮やかなグリーンが魅力的です。
ピレア・グラウカ・グレイジー……小さな葉がついた茎が長く伸びます。シルバーグレーのような色合いが魅力的です。
3.シルバーリーフの色味と相性◎
シルバーリーフは銀白色の葉を持つ観葉植物。日差しとの相性もよく、お部屋全体が明るくなります。樹形にこだわった植物と合わせるとよいですよ。
【おすすめ】
オリーブ……シルバーの葉が涼しげな印象を与えてくれます。2種以上あると実がつきやすくなります。
オレアリア・リトルスモーキー……小さなシルバーリーフがかわいらしい品種です。耐寒性があるので屋外や窓辺でも生育が可能です。寄せ植えの花材にもおすすめです。
ダーク系の鉢で観葉植物を際立たせる実例3つ
1.リーフプランツで甘辛に演出
リーフガーデンが好きな方にダーク系がおすすめです。空間のベースを黒にすると、リーフプランツの細い葉と枝を強調されて、うつくしさが際立ちます。
【おすすめ】
コルディリネ・オーストラリス……エキゾチックな姿が魅力的です。園芸店では赤胴色や白色などの葉色の改良品種がよく出回っています。
ドドナエア(ポップブッシュ)……冬になると、緑の葉が赤紫色に変わります。季節を楽しめるカラーリーフです。
2.テイストの違う鉢や雑貨を組み合わせる
グレーやブラウンなどのダークカラーの鉢を組み合わせると、素材感と色味で大人っぽい落ち着きのある空間に仕上がります。さらに、鉢と植える植物の色味を合わせて、濃淡をつけると渋みが増します。
ブリキや素焼き(グレー)、焼き締め陶器などを使ってみましょう。鉢:観葉植物=1:2にすることで、シャープさを強調することができます。
3.壁面を活用して全体をひきしめる
壁面を有効に活用して、空間を演出してみましょう。ダーク系と相性抜群の、アイアン素材や木製の雑貨を積極的に取り入れると、引き締まった空間になります。
雑貨をDIYする場合は、つや消しの水性塗料がおすすめです。暗いだけの印象を避けるため、渋めの花やシルバーリーフの観葉植物を一緒に合わせても素敵ですよ。
観葉植物×鉢の空間アレンジ集
吊り下げハンキングで空間を立体的に
あふれるように観葉植物を植えこむことで、空間がゴージャス&立体的になります。
アンティーク調のブリキ鉢にはボリューム感
ブーケのようなボリューム感のある観葉植物が似合います。底穴がない場合は、排水用の穴を開けると管理が簡単になります。
鉄製のトランクで存在感たっぷり
植え込みする面積に対して深さがあまりないため、多肉植物がおすすめです。すき間なく植えてみましょう。
デニムでナチュラル空間に
デニムの質感が室内に違和感なく馴染みます。繊細な観葉植物がよく似合いますね。
渋めのデザインには華奢な観葉植物を
深みのある大人色。大胆なバランスが素敵ですね。
模様がユニークな陶器を主役に
インパクトのある陶器で、個性ある観葉植物も自由自在に楽しめます。