浴衣を作りませんか?直線縫いを基本とする浴衣は、実は初心者さんにもチャレンジしやすいアイテム。手縫いやミシン縫いの方法があり、ミシンで縫うと早い人ならば1日で完成することも。あなたも浴衣の作り方をマスターして、世界に一つだけのオリジナル浴衣で過ごしてみませんか?
浴衣ってどんなパーツでできている?
浴衣や着物は洋服と比べても、普段着る機会が少ない人がほとんど。まして、浴衣や着物がどんなパーツでできているのか、なかなか馴染みがないものですね。
ここでは浴衣や着物のパーツの名称から確認していきましょう。作る前に予習しておくと、スムーズに作業に入れますよ。
出典: kimono-bunka.ynu.ac.jp
こちらは縫い終わった状態の浴衣の図。
普段は使わない用語が半分くらいでしょうか。
出典: kimono-bunka.ynu.ac.jp
こちらは裁断する段階の浴衣の図ですね。
浴衣が直線で構成されていることが、良く分かりますね。
前身ごろ
浴衣の前面の肩から足元にかけての一番大きい部分が前身ごろ。
左右にありますので、下にくる部分が下前身ごろ、上にくる部分が上前身ごろと左右に二つあります。
どちらが上にくるか、着付けのときも分からなくなりがち……、なんて人もいるのではないでしょうか。
右の方を先に合わせて着付るので”右前”と言います。人から見たときに、小文字のyの状態になっていたら正解です。
後身ごろ
浴衣の後面の肩から足にかけての一番大きい部分が後身ごろ。
こちらも左右の二枚があります。
また浴衣や着物は洋服と違い、前身ごろと後ろ身ごろは一枚の裁ち続いた形になっていますね。肩の部分に縫い目はないのです。
おくみ
漢字では”衽”と書きます。
前見ごろの隣り、中心側の部分を指します。襟から裾へ続いている部分ですね。
こちらも左右二枚。
えり
漢字にすると”襟”。洋服でも使う用語ですね。
浴衣のえりには二種類あって、えり本体と、かけえりの部分があります。
えり本体は地えりと言う呼び方も。
かけえりは共えりとも呼び、汚れが付きやすい部分を外したり付け替えたりしやすいようにとの意味で付いているものです。
簡易な浴衣の作り方の場合は、かけえりを省略していることもあります。
袖
出典: blog.shu-libre.com
こちらも洋服でも使う、聞き慣れた用語ですね。
袖口の下の丸みが、実は奥深い世界。最近の市販の浴衣は丸みが少ないことがほとんど。アンティークものほど、丸みが強いものが多いようです。
こちらの丸み具合は、若い人ほど丸く、なんて言う説もありますが、実は好みで良いそう。自分の好みにあった丸みを厚紙などで作って、型紙として使います。
また袖丸みは見た目だけでなく、実用的な意味もあります。丸みがあることで浴衣を着た際に、袖の裾を引っ掛けたり汚したり、と言うことが減るようです。
肩当て・居敷当て
出典: japan.ichiroya.com
薄い布地の浴衣の場合、補強や透け防止の目的で、肩当てや居敷当てを付ける場合があります。
最近の市販の浴衣は、厚めのしっかりとした生地が多いですので、付いていないことがほとんど。
逆に、昔の薄めの生地で作られた浴衣には、付いていることが多かったようです。アンティークの浴衣で付いているものを見たことがある人も多いのではないでしょうか?浴衣が普段着だった頃は着る頻度も高いので、このような補強は必須だったのでしょうね。
出典: 01.gatag.net
付けるかどうかは好みで決めて大丈夫。
ですが居敷当てについては、正座をする機会の多い人やヒップサイズが通常よりも大きめの人は布地に負荷がかかりやすいので、付けた方が浴衣が長持ちするようです。
当てる布地は、浴衣の布地が余っていれば共布、無ければ晒しの布地なんかを使います。
おはしょり
出典: r.gnavi.co.jp
浴衣を着付ける場合は、腰紐を使って裾をくるぶしあたりに合わせて”おはしょり”を作りますよね。
おはしょりは、作る際にはパーツとして出てはきませんが、浴衣・着物関係では良く使う用語ですよね。
帯
出典: item.rakuten.co.jp
浴衣を着付けて最後に結ぶもの、それが帯ですね。
幅は通常で30cm程度、半幅帯と呼ばれるものが17cmほどです。長さは4m弱ほどで結び方にもアレンジが何種類もありますね。
また浴衣のみならず、帯も自作するという強者もいるようです。
浴衣を作る前に
浴衣の作り方の紹介に入る前に、基本的なことを確認しておきましょう。
細かいことですが、いざはじめてみると、どうだったっけ??と迷うことも多いものです。材料を用意する前に確認しておいた方が良い項目ですね。
手縫いでもミシンでもOK
出典: www.mishin-shop.co.jp
本格的な和裁は、全てが手縫いで仕上げてあります。
ですが市販されている浴衣は、よっぽど高価なものでない限りはミシン縫いの製品。
浴衣からスタートして、いずれは着物の一式を縫えるようになりたい!という本格志向の人以外はミシン縫いでも十分とも言えます。
本格的な和裁は部分によって縫い方も数種類ありますので、ミシン縫いよりも労力がかかっているものです。
手縫いの良さ、ミシンの良さ
出典: topics.shopping.yahoo.co.jp
手縫いとミシン、労力以外には何が違うのでしょう。
手縫いは手間や労力がかかる代わりに、仕上がりも柔らかく、着心地も良いと言われます。またミシン縫いよりも、布を傷つける割合が少ないので、仕立て直しなどをする予定がある場合には手縫いも捨てがたいところ。
ミシンの方は、何よりスピーディーに縫えるのが良いところですね。
また洗濯などの負荷に強いのはミシンの方。カジュアルに浴衣を着たい人には、ミシンの方が向いているかもしれません。
直線縫いが基本なので初心者さんにも安心
ミシンで縫うとなると、ハードルはグッと低くなります。
直線構成の浴衣は、直線縫いが基本ですので、曲線構成の洋服よりはずっと縫いやすいのです。
そう思えば、気軽な気持ちではじめられますね♪
浴衣用の反物
出典: kusukami.jp
生地をロール状に巻いたものを反物と言います。
浴衣の反物は幅は38cmほどで、長さは11~12mほどとなっています。ちょうど、女物の浴衣一着分がこの長さなのです。
最近では通販などでも良く売られており、値段も3000円台程度からあり、思いのほかお手軽ですね。
浴衣の反物は水通しが必要なことも
出典: en.blendboard.jp
水通しって聞いたことはありますか?
浴衣の反物は、綿や麻などの縮みやすい天然繊維。仕立てた後に縮むのを防ぐため、先に水に浸して十分に縮ませる作業が水通しなのです。ものによっては、10%ほども縮む場合も。
また縮みを防ぐ以外にも、布地に付いた糊を落とす効果もあります。
水通しに関しては、もう済んだ状態で売られた反物や、元々必要ないものもあります。買う際に必ず聞いておきましょう。
出典: blog.goo.ne.jp
こちらは水通し後に干しているところ。
12m近くもあるものを干すのはちょっとしたコツが必要ですね。こちらのようにハンガーを複数本使うとご家庭でも干せそうですね。
洋服用の布地でもOK
出典: nunomoyo.b-smile.jp
最近は洋服感覚で着られるような着物も増えてますね。
浴衣も例外ではなく、洋服地に使う布地で仕立てるのも、なかなかおしゃれ。
使いたい布地が洋服地であっても、諦める必要はないのです。その場合は生地幅によって必要なm数も変わりますので、要注意です。
またもう一つ注意したい点は素材。浴衣の反物は綿や麻であることがほとんど。洋服地であっても綿か麻、または綿麻の混紡の中から選びたいところ。直接肌身に付ける浴衣は、ポリエステルなどの化学繊維では暑くなりがちで向いていません。
自分に合う生地の選び方
出典: dacapo.magazineworld.jp
一般的には、小柄な体型の人には小さい柄が、大柄な人には大きな大胆な柄が似合うと言われています。ですが、それはあくまで一般論……!基本的には好きなものを着たいですよね。
一番確実な方法は、実際に使う布地を身体に当てて鏡の前に立ってみましょう。顔色がキレイに見えたり、しっくりくる場合はOK。よく分からない場合は、自分以外の人に見てもらうのも良いでしょう。
柄合わせ
出典: shop.plaza.rakuten.co.jp
洋裁の方でも”柄合わせ”という言葉はたびたび出てきます。
柄合わせとは、布地の縫い目のつながりが自然なように、布地を配置すること。
浴衣を作る場合も、柄によっては柄合わせが必要なものもあります。
無地や小花柄などの細かい柄の場合には関係ありませんが、大きな柄や流れのある柄の場合は柄合わせは必須と考えて良いでしょう。
上のボタンからは、浴衣を作る際の柄合わせについて、少し詳しく見ることができます。
また柄合わせが必要な場合は、要尺(必要なm数)が長くなることがあるのは要注意ですね。
浴衣の作り方
前置きが少し長くなってしまいましたが、ここからは浴衣の作り方についてです♪
オススメのサイトや本など、ご紹介していきます。
この中からご自分に合っていて分かりやすいものを選んでくださいね。
型紙はどこで手に入る?
浴衣の型紙は、インターネット上から無料でダウンロードできることもあります。
下のボタンは、108~120cm幅ほどの広幅の布地を使用する場合の裁断図をダウンロードできます。
PDF形式でダウンロードしますので、型紙というよりは裁断図です。こちらの図を見ながら、布地を広げてサイズを測って裁断しましょう。
簡易な浴衣の作り方
短時間で作れる、演劇やコスプレ用の浴衣を紹介しているホームページもあります。
簡易ながらも、身丈などは身長から割り出す方法をとっていますので、自分のサイズで作れますよ。
ミシンで簡易浴衣
好きな型紙を選び、裁断も済んだらいざミシンへ。
縫い方が解説しているホームページをご紹介します。
下のボタンからは、縫い方の写真付きの解説がご覧いただけますよ。
実際にミシンで縫う作業を動画にて説明しているサイトもあります。
先に端の処理をロックミシンで済ましてから本縫いに入るやり方です。手間を省いた合理的な縫い方ですよ。
下のボタンからご確認いただけます。
和裁で作る浴衣
手縫いで作りたい本格志向の人にオススメなホームページをご紹介します。
縫い方の種類の説明から、寸法割り出しの方法、仕立て方までカバーした内容となっています。
本格的な和裁をインターネットで学ぶというコンセプトのページなので、かなり解説も細やか。
時間をじっくりかけられる人ならば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
子ども用の浴衣の作り方
出典: item.rakuten.co.jp
子どもの浴衣姿もまたかわいいものですよね。
子ども用ならば色柄などもポップなものを選んで、思いっきりかわいらしくしてはどうでしょうか。
大人用よりも、縫う距離もずっと短いですので、お手軽度もずっと高め。
下のボタンから、子ども用の浴衣の作り方のページへ行けます。
浴衣の作り方本
先程までは、インターネット上から型紙や作り方を見る方法をご紹介してきました。
ここからは浴衣の作り方が載っている本をご紹介します。
本の方は型紙や裁断などの情報から、縫い方までが揃っていますので、やはり便利。
また大人用、子ども用、甚平などなどの種類がありますので、必要なものを選んでくださいね。
ミシンで着物 綿・麻・ゆかた
ワンピースを縫う感覚で浴衣を縫いましょう、というコンセプトの本。写真で使われている布地もアメリカ製のコットンや、ヨーロッパ製のリネンなど、自由です。
気負わずに、夏の普段着として浴衣を楽しみたい人向けの本ですね。
¥1,620 (税込)
家族で着れるじんべい&ゆかた―クライ・ムキ パターン・ソーイング
表紙の写真のイメージ通り、中身も家族の浴衣とじんべいと浴衣までの作り方をカバーした内容となっています。
型紙まで付いているので、一冊でこの内容とはお得感がありますよ。
¥500 (税込)
クライ・ムキのキッズじんべいとゆかた+ベビー (Heart Warming Life Series Kurai Muk)
じんべいや浴衣は、じつはベビーにはぴったりのお洋服。
多くのベビー服と同じように、前あきなので寝たままでも着せ替えやすいのです。またダブルガーゼなどのやわらかい素材で作れば肌触りも良く、吸水性も抜群。
何枚か作って自信が出てきたら、出産祝いなんかにもプレゼントして喜ばれそうです。何枚あっても困らないでしょう。
¥682 (税込)
浴衣や着物は洋服と比べても、普段着る機会が少ない人がほとんど。まして、浴衣や着物がどんなパーツでできているのか、なかなか馴染みがないものですね。
ここでは浴衣や着物のパーツの名称から確認していきましょう。作る前に予習しておくと、スムーズに作業に入れますよ。
出典: kimono-bunka.ynu.ac.jp
こちらは縫い終わった状態の浴衣の図。
普段は使わない用語が半分くらいでしょうか。
出典: kimono-bunka.ynu.ac.jp
こちらは裁断する段階の浴衣の図ですね。
浴衣が直線で構成されていることが、良く分かりますね。
浴衣の前面の肩から足元にかけての一番大きい部分が前身ごろ。
左右にありますので、下にくる部分が下前身ごろ、上にくる部分が上前身ごろと左右に二つあります。
どちらが上にくるか、着付けのときも分からなくなりがち……、なんて人もいるのではないでしょうか。
右の方を先に合わせて着付るので”右前”と言います。人から見たときに、小文字のyの状態になっていたら正解です。
浴衣の後面の肩から足にかけての一番大きい部分が後身ごろ。
こちらも左右の二枚があります。
また浴衣や着物は洋服と違い、前身ごろと後ろ身ごろは一枚の裁ち続いた形になっていますね。肩の部分に縫い目はないのです。
漢字では”衽”と書きます。
前見ごろの隣り、中心側の部分を指します。襟から裾へ続いている部分ですね。
こちらも左右二枚。
漢字にすると”襟”。洋服でも使う用語ですね。
浴衣のえりには二種類あって、えり本体と、かけえりの部分があります。
えり本体は地えりと言う呼び方も。
かけえりは共えりとも呼び、汚れが付きやすい部分を外したり付け替えたりしやすいようにとの意味で付いているものです。
簡易な浴衣の作り方の場合は、かけえりを省略していることもあります。
出典: blog.shu-libre.com
こちらも洋服でも使う、聞き慣れた用語ですね。
袖口の下の丸みが、実は奥深い世界。最近の市販の浴衣は丸みが少ないことがほとんど。アンティークものほど、丸みが強いものが多いようです。
こちらの丸み具合は、若い人ほど丸く、なんて言う説もありますが、実は好みで良いそう。自分の好みにあった丸みを厚紙などで作って、型紙として使います。
また袖丸みは見た目だけでなく、実用的な意味もあります。丸みがあることで浴衣を着た際に、袖の裾を引っ掛けたり汚したり、と言うことが減るようです。
出典: japan.ichiroya.com
薄い布地の浴衣の場合、補強や透け防止の目的で、肩当てや居敷当てを付ける場合があります。
最近の市販の浴衣は、厚めのしっかりとした生地が多いですので、付いていないことがほとんど。
逆に、昔の薄めの生地で作られた浴衣には、付いていることが多かったようです。アンティークの浴衣で付いているものを見たことがある人も多いのではないでしょうか?浴衣が普段着だった頃は着る頻度も高いので、このような補強は必須だったのでしょうね。
出典: 01.gatag.net
付けるかどうかは好みで決めて大丈夫。
ですが居敷当てについては、正座をする機会の多い人やヒップサイズが通常よりも大きめの人は布地に負荷がかかりやすいので、付けた方が浴衣が長持ちするようです。
当てる布地は、浴衣の布地が余っていれば共布、無ければ晒しの布地なんかを使います。
出典: r.gnavi.co.jp
浴衣を着付ける場合は、腰紐を使って裾をくるぶしあたりに合わせて”おはしょり”を作りますよね。
おはしょりは、作る際にはパーツとして出てはきませんが、浴衣・着物関係では良く使う用語ですよね。
出典: item.rakuten.co.jp
浴衣を着付けて最後に結ぶもの、それが帯ですね。
幅は通常で30cm程度、半幅帯と呼ばれるものが17cmほどです。長さは4m弱ほどで結び方にもアレンジが何種類もありますね。
また浴衣のみならず、帯も自作するという強者もいるようです。
浴衣の作り方の紹介に入る前に、基本的なことを確認しておきましょう。
細かいことですが、いざはじめてみると、どうだったっけ??と迷うことも多いものです。材料を用意する前に確認しておいた方が良い項目ですね。
出典: www.mishin-shop.co.jp
本格的な和裁は、全てが手縫いで仕上げてあります。
ですが市販されている浴衣は、よっぽど高価なものでない限りはミシン縫いの製品。
浴衣からスタートして、いずれは着物の一式を縫えるようになりたい!という本格志向の人以外はミシン縫いでも十分とも言えます。
本格的な和裁は部分によって縫い方も数種類ありますので、ミシン縫いよりも労力がかかっているものです。
出典: topics.shopping.yahoo.co.jp
手縫いとミシン、労力以外には何が違うのでしょう。
手縫いは手間や労力がかかる代わりに、仕上がりも柔らかく、着心地も良いと言われます。またミシン縫いよりも、布を傷つける割合が少ないので、仕立て直しなどをする予定がある場合には手縫いも捨てがたいところ。
ミシンの方は、何よりスピーディーに縫えるのが良いところですね。
また洗濯などの負荷に強いのはミシンの方。カジュアルに浴衣を着たい人には、ミシンの方が向いているかもしれません。
ミシンで縫うとなると、ハードルはグッと低くなります。
直線構成の浴衣は、直線縫いが基本ですので、曲線構成の洋服よりはずっと縫いやすいのです。
そう思えば、気軽な気持ちではじめられますね♪
出典: kusukami.jp
生地をロール状に巻いたものを反物と言います。
浴衣の反物は幅は38cmほどで、長さは11~12mほどとなっています。ちょうど、女物の浴衣一着分がこの長さなのです。
最近では通販などでも良く売られており、値段も3000円台程度からあり、思いのほかお手軽ですね。
出典: en.blendboard.jp
水通しって聞いたことはありますか?
浴衣の反物は、綿や麻などの縮みやすい天然繊維。仕立てた後に縮むのを防ぐため、先に水に浸して十分に縮ませる作業が水通しなのです。ものによっては、10%ほども縮む場合も。
また縮みを防ぐ以外にも、布地に付いた糊を落とす効果もあります。
水通しに関しては、もう済んだ状態で売られた反物や、元々必要ないものもあります。買う際に必ず聞いておきましょう。
出典: blog.goo.ne.jp
こちらは水通し後に干しているところ。
12m近くもあるものを干すのはちょっとしたコツが必要ですね。こちらのようにハンガーを複数本使うとご家庭でも干せそうですね。
出典: nunomoyo.b-smile.jp
最近は洋服感覚で着られるような着物も増えてますね。
浴衣も例外ではなく、洋服地に使う布地で仕立てるのも、なかなかおしゃれ。
使いたい布地が洋服地であっても、諦める必要はないのです。その場合は生地幅によって必要なm数も変わりますので、要注意です。
またもう一つ注意したい点は素材。浴衣の反物は綿や麻であることがほとんど。洋服地であっても綿か麻、または綿麻の混紡の中から選びたいところ。直接肌身に付ける浴衣は、ポリエステルなどの化学繊維では暑くなりがちで向いていません。
出典: dacapo.magazineworld.jp
一般的には、小柄な体型の人には小さい柄が、大柄な人には大きな大胆な柄が似合うと言われています。ですが、それはあくまで一般論……!基本的には好きなものを着たいですよね。
一番確実な方法は、実際に使う布地を身体に当てて鏡の前に立ってみましょう。顔色がキレイに見えたり、しっくりくる場合はOK。よく分からない場合は、自分以外の人に見てもらうのも良いでしょう。
出典: shop.plaza.rakuten.co.jp
洋裁の方でも”柄合わせ”という言葉はたびたび出てきます。
柄合わせとは、布地の縫い目のつながりが自然なように、布地を配置すること。
浴衣を作る場合も、柄によっては柄合わせが必要なものもあります。
無地や小花柄などの細かい柄の場合には関係ありませんが、大きな柄や流れのある柄の場合は柄合わせは必須と考えて良いでしょう。
上のボタンからは、浴衣を作る際の柄合わせについて、少し詳しく見ることができます。
また柄合わせが必要な場合は、要尺(必要なm数)が長くなることがあるのは要注意ですね。
前置きが少し長くなってしまいましたが、ここからは浴衣の作り方についてです♪
オススメのサイトや本など、ご紹介していきます。
この中からご自分に合っていて分かりやすいものを選んでくださいね。
浴衣の型紙は、インターネット上から無料でダウンロードできることもあります。
下のボタンは、108~120cm幅ほどの広幅の布地を使用する場合の裁断図をダウンロードできます。
PDF形式でダウンロードしますので、型紙というよりは裁断図です。こちらの図を見ながら、布地を広げてサイズを測って裁断しましょう。
短時間で作れる、演劇やコスプレ用の浴衣を紹介しているホームページもあります。
簡易ながらも、身丈などは身長から割り出す方法をとっていますので、自分のサイズで作れますよ。
好きな型紙を選び、裁断も済んだらいざミシンへ。
縫い方が解説しているホームページをご紹介します。
下のボタンからは、縫い方の写真付きの解説がご覧いただけますよ。
実際にミシンで縫う作業を動画にて説明しているサイトもあります。
先に端の処理をロックミシンで済ましてから本縫いに入るやり方です。手間を省いた合理的な縫い方ですよ。
下のボタンからご確認いただけます。
手縫いで作りたい本格志向の人にオススメなホームページをご紹介します。
縫い方の種類の説明から、寸法割り出しの方法、仕立て方までカバーした内容となっています。
本格的な和裁をインターネットで学ぶというコンセプトのページなので、かなり解説も細やか。
時間をじっくりかけられる人ならば、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
出典: item.rakuten.co.jp
子どもの浴衣姿もまたかわいいものですよね。
子ども用ならば色柄などもポップなものを選んで、思いっきりかわいらしくしてはどうでしょうか。
大人用よりも、縫う距離もずっと短いですので、お手軽度もずっと高め。
下のボタンから、子ども用の浴衣の作り方のページへ行けます。
先程までは、インターネット上から型紙や作り方を見る方法をご紹介してきました。
ここからは浴衣の作り方が載っている本をご紹介します。
本の方は型紙や裁断などの情報から、縫い方までが揃っていますので、やはり便利。
また大人用、子ども用、甚平などなどの種類がありますので、必要なものを選んでくださいね。
ミシンで着物 綿・麻・ゆかた
ワンピースを縫う感覚で浴衣を縫いましょう、というコンセプトの本。写真で使われている布地もアメリカ製のコットンや、ヨーロッパ製のリネンなど、自由です。
気負わずに、夏の普段着として浴衣を楽しみたい人向けの本ですね。
¥1,620 (税込)
家族で着れるじんべい&ゆかた―クライ・ムキ パターン・ソーイング
表紙の写真のイメージ通り、中身も家族の浴衣とじんべいと浴衣までの作り方をカバーした内容となっています。
型紙まで付いているので、一冊でこの内容とはお得感がありますよ。
¥500 (税込)
クライ・ムキのキッズじんべいとゆかた+ベビー (Heart Warming Life Series Kurai Muk)
じんべいや浴衣は、じつはベビーにはぴったりのお洋服。
多くのベビー服と同じように、前あきなので寝たままでも着せ替えやすいのです。またダブルガーゼなどのやわらかい素材で作れば肌触りも良く、吸水性も抜群。
何枚か作って自信が出てきたら、出産祝いなんかにもプレゼントして喜ばれそうです。何枚あっても困らないでしょう。
¥682 (税込)
コツ・ポイント
いかがでしたでしょうか?浴衣を着るということは、ただでさえ特別感のあるもの。それが手作りのオリジナルであれば、また格別の気分になれることでしょう。また浴衣作りにをクリアしたら、次は単(ひとえ)の着物にもチャレンジしたり、と夢が広がりそうですね。お気に入りの布地を選んで、浴衣作りにチャレンジしましょう。