庭の草木の水やりや玄関掃除など、水道の水を使わずに雨水を利用すれば、水道・下水道料金の節約になります。雨水タンクの活用方法は実にさまざま。各家庭が設置することで、集中豪雨の対策にもなります。仕組みや取りつけ方法、おすすめ商品をご紹介します。
雨水タンクを設置するといいこと8つ
雨水タンクを設置すると、生活のいろいろな場面で役立ってくれます。
1.家庭菜園
野菜を大きく育てるのに必要な要素である水。特にプランター栽培は乾燥しやすいので雨水が大活躍してくれます。
1日1~2回が目安です。真夏は夕方涼しくなったときに葉水もかけましょう。
2.ガーデニング
真夏に日よけとして大活躍してくれる緑のカーテン。庭に植物増やして、さらに環境に配慮もできて素敵ですね。
しかし、葉がたくさん茂る植物は、葉から蒸発する水分も多く、多くの水が必要になります。雨水であれば真冬以外はほぼタンクに水がある状態なので気にせず水を使えます。
3.金魚鉢の水
地域によって大気汚染が気になるかもしれませんが、外で育てている金魚やメダカの飼育用の水としても使えます。
大鉢になるほど大量の水が必要となるので、雨水が活用できたら便利ですね。
4.玄関掃除
お家の中で唯一思いきり水を使って掃除ができる玄関。砂や泥をしっかり取り去るには、大量の水が必要になります。
こすり洗いをしてから、8Lジョウロで2~3回流すだけでピカピカになります。
5.洗車
自家用車の洗車にも大活躍してくれます。ちょっとした砂埃や、窓の汚れにも思いきり水を使うことができて便利です。
6.生活用水
日常生活で1人あたり1日約240Lの水を使っていると言われています。災害時、近くに用水路などあればいいですが、ほとんどの家庭に断水のリスクがあるのではないでしょうか。
雨水タンクは災害の備えにもなります。
7.地域の大雨対策
各家庭で雨水を溜めると、河川や下水道の氾濫や、洪水対策に効果があります。
雨水タンクを購入する際、助成金が出る自治体も全国に数多くあります。
8.CO2削減
雨水タンクの雨水を利用すれば、節水はもちろん、水道水にかかるエネルギーも節約することができ、CO2排出を抑える効果もありますよ。
雨水タンクに雨水が溜る仕組み
雨水が溜る仕組みをご存知ですか?一般的な戸建て住宅のケースでご紹介します。
(1)屋根に降った雨水が軒樋に集まる
屋根に降った雨が「軒樋(のきとい)」に集まります。ベランダの排水口に溜るパターンもあります。
(2)竪樋の中を流れ落ちる
軒樋に溜った水が、「竪樋(たてとい)」の中を流れ落ちます。一般的な戸建て住宅であれば、2Fのベランダから左右2本の竪樋を確認できるでしょう。
(3)竪樋を分岐させて、雨水タンクに貯水
DIYで竪樋を分岐させ、雨水が流れて貯水されます。
(4)満水時は圧で竪樋に水が戻り排水
雨水タンクが満水時の場合は、水圧で竪樋を垂直に流れて排水されます。商品によっては、排水用の分岐をつける場合もあります。
雨水タンクの設置方法
必要な道具
・雨水タンク(竪樋継手、ホース付属)
・のこぎり
・メジャー
・台にするレンガやブロック
雨水タンクの設置はたったの3ステップ
手順はたったの3つ!とっても簡単です。
(1)設置場所にレンガなどで高さを出す。
(2)竪樋継手(つぎて)を設置するため、竪樋をのこぎりで切断する。
(3)竪樋継手と雨水タンクをホースで繋げる。
ポイント:竪樋がタンクに近すぎると、ホースが折れて潰れてしまうパターンがあるので置き場所に気をつけましょう。
雨水タンクは雨水が使いやすい工夫がいっぱい
竪樋を糸鋸(いとのこ)などで切断し、そのまま大きめのポリバケツや樽に溜める方法もあります。しかし、雨水タンクは雨水がより使いやすいよう工夫がなされています。
・光を通しにくいので、藻や細菌の発生防止につながります。
・販売されている商品に、分岐用の部品などがそろっているので設置が簡単です。
・倒れにくくスマートな構造が魅力です。
・下部に蛇口がついているので、排水が容易です。
・満水時用にオーバーフロー機能が搭載されています。
雨水タンクのメンテは季節毎に1回が目安
説明書には半年に1度と記載がありますが、季節の変わり目ごと(年4回くらい)に点検や清掃をしておくと安心です。商品によってはフィルターなどの消耗品を定期的に交換する必要があります。
ボウフラなどの小さな虫が入ることがありますが、タンク内に銅板を入れておくと成長を妨げる効果があります(一番の対策は清掃です)。適切なメンテナンスを行えば10年以上の耐久性があります。
雨水タンクの性能について
雨水の貯水時間の目安
雨水タンクのサイズ、降水量などにより、貯水時間は異なります。
【降雨:貯水時間=120L/150L/200L】
5mm(地面に水溜りができる)=約70分/約85分/約120分
10mm(雨の音が聞こえる)=約45分/約60分/約70分
15mm(一面に水たまりができる)=約30分/約40分/約50分
※屋根面積が25平方メートルの場合。
※雨の降り方によって変動。
貯水量の目安
ジョウロ(8L)を使うケースで換算すると……
120L……約15回分
150L……約19回分
200L……約25回分
口径20ミリで1カ月24立法メートル使用した場合、水道料金は3,372円(1立方メートルあたり税込みで約140.5円)となります。
毎日雨水を1立方メートル使用したとすると、各家庭や降水量にもよって異なりますが、2,500~3,600円の上下水道料金が節約できます。
小型タイプの商品紹介
タキロン (takironn) 雨音くん 80リットル 架台無し
・サイズ:W887×H463×D350mm
・貯蔵タンク容量:80L
・貯蔵タンク材質:ポリエチレン
・質量(約):5kg
・丸たてどい:55、60対応
※角たてどいには対応していません。
¥11,580 (税込)
80Lタイプは地域にもよりますが、冬場の水が少ない時期以外はほとんど雨水がなくなることはありません。
スリムタイプの商品紹介
パナソニック 雨水貯留タンク レインセラー200
・サイズ:W890×H1100×D370mm
・材質:ポリエチレン
・容量:200L
・重量:約24kg(空状態本体のみ)
¥62,600 (税込)
お値段は少々張りますが、パナソニックだけあって独自のオーバーフロー機能など工夫が満載です。
雨水タンク コダマ樹脂工業ホームダム 250L
・サイズ:H1170mm×W750mm×D510mm
・商品重量:22Kg
・材質:超高分子量ポリエチレン
¥36,700 (税込)
曲線的なフォルムで、庭の緑に溶け込みます。
1.家庭菜園
野菜を大きく育てるのに必要な要素である水。特にプランター栽培は乾燥しやすいので雨水が大活躍してくれます。
1日1~2回が目安です。真夏は夕方涼しくなったときに葉水もかけましょう。
2.ガーデニング
真夏に日よけとして大活躍してくれる緑のカーテン。庭に植物増やして、さらに環境に配慮もできて素敵ですね。
しかし、葉がたくさん茂る植物は、葉から蒸発する水分も多く、多くの水が必要になります。雨水であれば真冬以外はほぼタンクに水がある状態なので気にせず水を使えます。
3.金魚鉢の水
地域によって大気汚染が気になるかもしれませんが、外で育てている金魚やメダカの飼育用の水としても使えます。
大鉢になるほど大量の水が必要となるので、雨水が活用できたら便利ですね。
4.玄関掃除
お家の中で唯一思いきり水を使って掃除ができる玄関。砂や泥をしっかり取り去るには、大量の水が必要になります。
こすり洗いをしてから、8Lジョウロで2~3回流すだけでピカピカになります。
5.洗車
自家用車の洗車にも大活躍してくれます。ちょっとした砂埃や、窓の汚れにも思いきり水を使うことができて便利です。
6.生活用水
日常生活で1人あたり1日約240Lの水を使っていると言われています。災害時、近くに用水路などあればいいですが、ほとんどの家庭に断水のリスクがあるのではないでしょうか。
雨水タンクは災害の備えにもなります。
7.地域の大雨対策
各家庭で雨水を溜めると、河川や下水道の氾濫や、洪水対策に効果があります。
雨水タンクを購入する際、助成金が出る自治体も全国に数多くあります。
8.CO2削減
雨水タンクの雨水を利用すれば、節水はもちろん、水道水にかかるエネルギーも節約することができ、CO2排出を抑える効果もありますよ。
(1)屋根に降った雨水が軒樋に集まる
屋根に降った雨が「軒樋(のきとい)」に集まります。ベランダの排水口に溜るパターンもあります。
(2)竪樋の中を流れ落ちる
軒樋に溜った水が、「竪樋(たてとい)」の中を流れ落ちます。一般的な戸建て住宅であれば、2Fのベランダから左右2本の竪樋を確認できるでしょう。
(3)竪樋を分岐させて、雨水タンクに貯水
DIYで竪樋を分岐させ、雨水が流れて貯水されます。
(4)満水時は圧で竪樋に水が戻り排水
雨水タンクが満水時の場合は、水圧で竪樋を垂直に流れて排水されます。商品によっては、排水用の分岐をつける場合もあります。
必要な道具
・雨水タンク(竪樋継手、ホース付属)
・のこぎり
・メジャー
・台にするレンガやブロック
雨水タンクの設置はたったの3ステップ
タキロン (takironn) 雨音くん 80リットル 架台無し
・サイズ:W887×H463×D350mm
・貯蔵タンク容量:80L
・貯蔵タンク材質:ポリエチレン
・質量(約):5kg
・丸たてどい:55、60対応
※角たてどいには対応していません。
¥11,580 (税込)
パナソニック 雨水貯留タンク レインセラー200
・サイズ:W890×H1100×D370mm
・材質:ポリエチレン
・容量:200L
・重量:約24kg(空状態本体のみ)
¥62,600 (税込)
雨水タンク コダマ樹脂工業ホームダム 250L
・サイズ:H1170mm×W750mm×D510mm
・商品重量:22Kg
・材質:超高分子量ポリエチレン
¥36,700 (税込)
コツ・ポイント
設置が簡単で、小型タイプであれば価格もお手頃です。雨水を使うたび、毎日の庭仕事が楽しくなりますよ。雨水タンクの購入助成金制度のある自治体もあります!購入前に申請が必要なパターンが多く、予定数になると締め切られることも。購入費用の1/2(上限3万円)の助成金が一般的です。HPや窓口でぜひぜひ確認してみてくださいね。