フリース壁紙って、ご存知ですか?DIYでお部屋を改造したいなら、フリース壁紙をチェックしないわけにはいきません。フリース壁紙が人気の理由は「貼ってはがせる」こと。賃貸住宅でも安心して使うことができるというフリース壁紙、この機会にチャレンジしてみませんか?今回は、フリース壁紙の「いろは」についてご紹介します!
フリース壁紙の特徴と利点
DIYでお部屋を改造。家具やファブリックを変えるのは簡単だけど、もっとガラッと思い切った変化を楽しみたい時に注目するのは壁紙。
でも、業者に依頼するのはお金がかかるし、賃貸だったら元に戻すコストも考えなくてはなりません。そう考えると「やめておこう……」となってしまいがちですが、そんな悩みに応えてくれるアイテムが、あるんです。
出典: item.rakuten.co.jp
それが、「フリース壁紙」。
貼ってはがせるから後のことを心配しなくてもいいのは嬉しいポイントです。ある程度の知識と工具は必要になりますが、思い切ってDIYしてみてもいいかもしれません♪
この機会に、フリース壁紙についてしっかり学んで、DIY計画を立ててみませんか?
1.丈夫で破れにくい
出典: www.youtube.com
壁紙を自分で貼る時に、よくあるアクシデントは、「壁紙が破れてしまう」こと。シワなくしっかりと貼ろうとして、グッと引っ張ったら破れてしまった!なんてことが、結構あるんです。
それもフリース壁紙なら安心。丈夫で破れにくいので、多少の力では破れません。(もちろん、力任せに引っ張れば破れてしまうので注意してくださいね!)
はじめての壁紙貼りに挑戦するなら、フリース壁紙がオススメです。
2.壁に直接のりを塗って施工できる
出典: blog.room-art.jp
一般的な壁紙(ビニール製壁紙や紙製壁紙)は壁紙の裏にのりを塗り、なじませてから貼る必要がありますが、フリース壁紙はローラーなどを使って壁に直接のりを塗って貼ることができます。
これで格段と失敗しにくくなるため、「DIYで壁紙を貼るのは初めて」という方でも安心して施工することができます。
3.湿気や乾燥の影響が少ない
出典: re4m.meijikougaku.com
一般的な壁紙(ビニール製壁紙や紙製壁紙)は、湿気など水分を吸うと伸び、乾燥すると縮むものがほとんどです。
一方、フリース壁紙は伸びたり縮んだりすることがほとんどないので、「貼った後で壁紙の間に隙間ができてしまった!」なんてことが起きにくいのです。
壁紙貼りのDIYに慣れてない人でも、安心して施行することができますね。
ちなみに、一般的な壁紙は、のりを塗ることで1~1.5%ほど伸びるといわれています。それに対してフリース壁紙の伸びは0.1~0.2%。その分だけ縮みにくいことになります。
4.簡単にはがれるから賃貸にも大丈夫
出典: blog.room-art.jp
フリース壁紙が「はがしやすい」と言われている理由には、ふたつのポイントがあります。
まずひとつ目は、フリース壁紙そのものが丈夫であるため、はがす時に破れてしまったりということが少ないことです。はがす時にビリビリと破れてしまうと、大変ですよね。その点、フリース壁紙では安心です。
出典: reform-renovation.com
ふたつ目は、フリース壁紙に対応しているのりに、「粘着力が低く、はがしやすいもの」があるためです。専用ののりを使うことで、はじめて「貼ってはがせる壁紙」になるというわけです。
はがし方は、シールをはがす時と同じイメージです。壁紙の角などを爪やカッターなどを使ってひっかけ、ぺりぺりとめくるだけでOK。とっても簡単なので、はがすのに手間取るということはほとんどないでしょう。
出典: blog.room-art.jp
壁紙をはがした後は、壁紙の裏紙が残ってしまうということもほとんどなく、元の壁を傷つけてしまうこともありません。
ただ、その分だけ「はがれやすくなってしまう」ということでもあるので、万が一はがれてしまった場合は貼りなおす必要があります。
もちろん、普通の壁紙用ののりを使うこともできますので、はがすつもりがない人はのりを変えて施工しましょう。
さあ、始めよう!の前に、必要な道具は?
粉のり
出典: www.r-toolbox.jp
市販されている粉のりには、「貼ってはがせるタイプ」のものと、一般的な壁紙にも使用することができる「強力粘着タイプ」の2種類があります。
賃貸物件に住んでいるなど、後できれいにはがしたい人は「貼ってはがせるタイプ」、持ち家に住んでいるなど、はがす予定がない人は「強力粘着タイプ」を選びましょう。
フリース壁紙を扱っている店舗によっては、粉のりがセット販売されていることもあります。その場合は、そののりがどっちのタイプのものなのか、事前にしっかりと確認しましょう。
バケツ
出典: item.rakuten.co.jp
粉のりを溶かすためのバケツです。
壁紙施工用のバケツだと余分なのりを落とすことができるネットがついていてとても便利。これがあるだけで、ムラなくのりを塗ることができますので、揃えておくことをオススメいたします!
ローラーや刷毛
出典: www.amazon.co.jp
ローラーや刷毛は、のりを壁に塗布するために必要な道具です。広い場所はローラー、狭く細かい場所は刷毛、というように使い分けましょう。
スムーサーor撫でバケ
出典: www.amazon.co.jp
スムーサーは、壁紙のシワを伸ばしたり、壁紙と壁の間に入ってしまった空気を抜いたりするのに使います。
スムーサーとして、短い毛がついた刷毛「撫でバケ」を使うこともあります。どちらかひとつあればOKです。
竹べら
竹べらは、壁の角出しに使います。
角出しとは、壁の角など、角度を付ける部分に沿って跡をつけることによって、壁紙をぴったりときれいに貼ることができるようにする道具です。
地ベラ/カッター
地ベラは、余った壁紙をカッターでカットするときに、定規代わりに使うことで、カッターが導かれ、カットラインが曲がってしまうのを防ぎます。
壁紙を真っ直ぐカットするために欠かせない道具です。
カッターは、一般的な文房具として売られているものではなく、壁紙用の物を使いましょう。切り口をきれいに仕上げることができます。
ジョイントローラー
出典: item.rakuten.co.jp
ジョイントローラーは、壁紙のジョイント部分(継ぎ目)をぴったりと押さえて貼りつけるために使います。これを使うことでめくれが起こりにくくすることができます。
スポンジ
出典: fss.nzs.info
スポンジは、天井や床などについてしまったのりを拭き取るために使います。雑巾を使うよりもきれいに拭き取ることができるので、ひとつあると安心です。
フリース壁紙を扱っているお店では、道具をセットで買える場合も!
出典: walpa.jp
フリース壁紙を扱っているお店では、大体道具も扱っている場合が多いですが、お店によっては必要な道具をすべてセットで購入できるところもあります。
ひとつひとつをチェックして揃えることは結構大変ですから、セットで購入できるお店で揃えると安心ですよ!
プラスアルファ*あると便利な道具
和紙テープ
出典: item.rakuten.co.jp
壁紙のジョイント部分(継ぎ目)をカットする際に、地の壁紙までカットしてしまった場合に、壁紙のめくれが起こらないよう、壁紙のジョイント部分に貼ることによって、めくれを防ぐ効果があります。
絶対になければいけないというものではありませんが、あると安心な道具です。
マスカー
出典: www.monotaro.com
マスカーは、養生テープとビニールが一体化したものです。床の汚れ防止に使います。
壁紙貼りはどうしてものりがこぼれたりと周りを汚してしまうため、これがあるととても便利です。
代わりに、ごみ袋などのビニール袋を切り開いてつなげて使うこともできます。ビニールを止めるには養生テープやマスキングテープを使いましょう。そうすれば、粘着跡がついてしまうこともありません。
脚立
出典: www.nigiwai-dougu.com
壁紙を貼る時は、天井に合わせて壁紙をカットしたりしなければならないため、脚立が活躍します。椅子に乗る方法もありますが、作業中は上り下りを繰り返すので、できるだけストレスをなくすためにも脚立がオススメです。
脚立なら、のりなどである程度汚れても掃除できますが、椅子だと難しい物もあります。椅子を使う場合は、汚れてもいい物をつかいましょう。
施工の手順
0.下準備
出典: pages.machico.mu
まず、壁紙を貼る部屋の家具は、運び出しておきましょう。作業スペースは広いに越したことはないので、邪魔な物はすべて外しておくと作業がしやすいです。
家具の撤去が済んだら、壁の下をマスカーなどで養生します。後のお片づけを楽にするためにも、これは必須の下準備です。
1.のりをつくる
出典: reform-renovation.com
壁紙を貼る面積に対して必要な量ののりをつくります。水をバケツに入れたら、粉のりを少しずつ加えて、刷毛などでかき混ぜます。
一気に粉を入れてしまうとダマができやすいので注意しましょう。少しずつ粉を足しながら溶かしていくことがポイントです。
また、水が冷たすぎると粉が溶けにくいため、ぬるま湯を用意するとスムーズにできます。
2.壁にのりを塗る
出典: blog.room-art.jp
広い場所はローラーで、細かい場所は刷毛で、壁にのりを塗ります。のりは、均等の厚さになるように塗ってください。
のりが足りないと、あとで壁紙がめくれてしまうことがあります。全面にたっぷりと塗りましょう。指でなぞって跡がつくくらいの量がベストです。
天井の際や足元の際など、はじっこはどうしてものりが薄くなりがちです。刷毛で丁寧に、しっかりと塗りましょう。
のりをしっかりと塗ることが、きれいな壁紙を完成させるコツです。
ポイント
出典: www.rakuten.ne.jp
壁紙を貼る時は、右利きの人は左から、左利きの人は右から貼りましょう。最後に壁の際に合わせて壁紙をカットしなければならない時に、やりやすくなります。この点に気を付けて、のりを塗り始めてくださいね。
また、のりは、いきなり全面に塗るのではなく、壁紙1巾分よりちょっと広めに塗る→貼る→また壁紙1巾分よりちょっと広めに塗る→貼る……と繰り返します。
最初に全面に塗ってしまうとのりが乾いてしまうので、注意してください。
3.まず1枚目を貼り、位置を調整する
出典: www.rakuten.ne.jp
のりが塗れたら、1枚目を貼りましょう。
壁の端に壁紙の端を合わせて貼っていきます。この時、壁紙の上下を5cm程度余らせて貼りましょう。こうすることで壁紙がずれて上下に隙間が空いてしまった、というようなアクシデントを防ぐことができます。
出典: www.rakuten.ne.jp
壁紙の合わせができたら、スムーサーや撫でバケを使って空気を抜きましょう。壁紙の中央から上下に向かって撫でるように空気を抜くと、壁紙のズレを防ぐことができます。
出典: www.rakuten.ne.jp
空気抜きができたら、壁紙がずれていないか、もう一度確認しましょう。万が一ずれてしまっても、のりが乾く前なら微調整することはできますので、落ち着いて確認・調整を行いましょう。
ずれてしまっていたら、こちらの写真のように壁紙に手を添えて、ぐぐぐっと押しずらせばOKです。
4.余分な部分のカット
出典: www.rakuten.ne.jp
壁の角に合わせて、スムーサーや竹べらなどを使って跡を付けていきます。この時、きれいな線がつけられるまで、繰り返しなぞってください。
出典: www.rakuten.ne.jp
跡をつけられたら、スムーサーや地ベラなどをカッターガイドにして、壁紙をカットしていきます。
カットができて余分な壁紙を取り除けたら、スポンジなどを使って天井などについてしまったのりを拭き取ります。のりが乾いてしまうと掃除が大変になってしまいますので、1枚貼り終わるごとにこまめに拭き取りましょう。
また、カッターの刃は数回使ったら折り、新しい刃を使えるようにしましょう。仕上がりの美しさを左右する大事なポイントです。
5.2枚目以降を貼る時はジョイントに気を付けて
出典: www.rakuten.ne.jp
ストライプや無地など、絵合わせが必要ない場合は、気にせず次の壁紙を貼り始めてOKですが、フリース壁紙の魅力でもある派手な柄物を選んだ場合は、絵合わせを慎重に行いましょう。
一般的な壁紙は数mm重ねて貼る必要がありますが、フリース壁紙はその必要がないため、端と端を突き合わせるようにして貼ってください。
6.和紙テープでめくれ防止の補強
まず、2枚目の壁紙を貼った直後に1枚目のジョイント部分をめくり、和紙テープを貼ります。次に1枚目を貼りなおしたら2枚目のジョイント部分をめくり、和紙テープを貼る。
使い方はこれでOKです!
ピンとこない方は、わかりやすい動画をご用意しましたので、こちらで確認しましょう!
輸入壁紙の貼り方-和紙テープの使い方
7.ジョイントローラーで圧着
出典: www.rakuten.ne.jp
和紙テープが貼れたら、ジョイントローラーでコロコロしながら壁紙を圧着させます。
輸入物の壁紙は、そもそも突き合わせの柄がぴったりと合わないものもあったりするので、そういった場合はある程度の妥協と諦めも肝心です。壁1面に貼れば、1~2mmのズレは気にならなくなりますので、あまり気にしなくても大丈夫です。
完成!
出典: www.rakuten.ne.jp
2~7を繰り返して壁紙が貼れたら、最後にまたスポンジでのりを拭き取れば、完成です!
最後の1枚は壁紙のサイドのカットも必要になりますが、「4.余分な部分のカット」と同じ手順でやればOKです◎
文章だけではちょっとわからない!という方へ、動画をご用意しました。こちらで手順を確認しましょう!
貼ってはがせる壁紙の貼り方(フリース壁紙・不織布)DIY HOW TO WALLPAPER
他の施工方法
Part.1!両面テープとマスキングテープを使う
出典: fotopus.com
まず、壁紙を貼りたいところに、枠をとるようにしてマスキングテープを貼り、壁紙の縦中央に通るようにしてマスキングテープを貼ります。
その上から両面テープを貼れば、跡も残らず、きれいにはがすことができます。
ただ、テープを使った壁紙貼りは、のりを作ったりなどの手間がないためお手軽に見えますが、シワが寄りやすく、微調整をきかせにくいので、上級者向けのテクニックです。
Part.2!デザイン次第ではホッチキスもあり
出典: portal.nifty.com
180度開くタイプのホッチキスを使って、直接壁に打ち込んでいく方法です。
ホッチキスを使った施工は密着性がないため、壁紙が浮いてしまったりすることもありますが、派手な柄物などの多少の浮きも気にならないデザインであれば、ホッチキスはお手軽で簡単です。
壁に穴をあけてしまうため、はがした後が多少残ってしまいますが、その程度の傷であればOKということでしたら、この方法もありですよ!
ポイント施工
ポイント施工については、動画をご用意しました。こちらの動画は生のり付きの壁紙の貼り方ですが、基本的な手順は同じです。壁紙を貼る面にのりを塗れたら、こちらの動画の手順に沿って貼ればできますよ。ぜひ参考にしてみてください!
コンセントやスイッチまわり
窓まわり
梁まわりなどの複雑なポイント
エアコンまわり
通気口まわり
DIYでお部屋を改造。家具やファブリックを変えるのは簡単だけど、もっとガラッと思い切った変化を楽しみたい時に注目するのは壁紙。
でも、業者に依頼するのはお金がかかるし、賃貸だったら元に戻すコストも考えなくてはなりません。そう考えると「やめておこう……」となってしまいがちですが、そんな悩みに応えてくれるアイテムが、あるんです。
出典: item.rakuten.co.jp
それが、「フリース壁紙」。
貼ってはがせるから後のことを心配しなくてもいいのは嬉しいポイントです。ある程度の知識と工具は必要になりますが、思い切ってDIYしてみてもいいかもしれません♪
この機会に、フリース壁紙についてしっかり学んで、DIY計画を立ててみませんか?
1.丈夫で破れにくい
出典: www.youtube.com
壁紙を自分で貼る時に、よくあるアクシデントは、「壁紙が破れてしまう」こと。シワなくしっかりと貼ろうとして、グッと引っ張ったら破れてしまった!なんてことが、結構あるんです。
それもフリース壁紙なら安心。丈夫で破れにくいので、多少の力では破れません。(もちろん、力任せに引っ張れば破れてしまうので注意してくださいね!)
はじめての壁紙貼りに挑戦するなら、フリース壁紙がオススメです。
2.壁に直接のりを塗って施工できる
出典: blog.room-art.jp
一般的な壁紙(ビニール製壁紙や紙製壁紙)は壁紙の裏にのりを塗り、なじませてから貼る必要がありますが、フリース壁紙はローラーなどを使って壁に直接のりを塗って貼ることができます。
これで格段と失敗しにくくなるため、「DIYで壁紙を貼るのは初めて」という方でも安心して施工することができます。
3.湿気や乾燥の影響が少ない
出典: re4m.meijikougaku.com
一般的な壁紙(ビニール製壁紙や紙製壁紙)は、湿気など水分を吸うと伸び、乾燥すると縮むものがほとんどです。
一方、フリース壁紙は伸びたり縮んだりすることがほとんどないので、「貼った後で壁紙の間に隙間ができてしまった!」なんてことが起きにくいのです。
壁紙貼りのDIYに慣れてない人でも、安心して施行することができますね。
ちなみに、一般的な壁紙は、のりを塗ることで1~1.5%ほど伸びるといわれています。それに対してフリース壁紙の伸びは0.1~0.2%。その分だけ縮みにくいことになります。
4.簡単にはがれるから賃貸にも大丈夫
出典: blog.room-art.jp
フリース壁紙が「はがしやすい」と言われている理由には、ふたつのポイントがあります。
まずひとつ目は、フリース壁紙そのものが丈夫であるため、はがす時に破れてしまったりということが少ないことです。はがす時にビリビリと破れてしまうと、大変ですよね。その点、フリース壁紙では安心です。
出典: reform-renovation.com
ふたつ目は、フリース壁紙に対応しているのりに、「粘着力が低く、はがしやすいもの」があるためです。専用ののりを使うことで、はじめて「貼ってはがせる壁紙」になるというわけです。
はがし方は、シールをはがす時と同じイメージです。壁紙の角などを爪やカッターなどを使ってひっかけ、ぺりぺりとめくるだけでOK。とっても簡単なので、はがすのに手間取るということはほとんどないでしょう。
出典: blog.room-art.jp
壁紙をはがした後は、壁紙の裏紙が残ってしまうということもほとんどなく、元の壁を傷つけてしまうこともありません。
ただ、その分だけ「はがれやすくなってしまう」ということでもあるので、万が一はがれてしまった場合は貼りなおす必要があります。
もちろん、普通の壁紙用ののりを使うこともできますので、はがすつもりがない人はのりを変えて施工しましょう。
粉のり
出典: www.r-toolbox.jp
市販されている粉のりには、「貼ってはがせるタイプ」のものと、一般的な壁紙にも使用することができる「強力粘着タイプ」の2種類があります。
賃貸物件に住んでいるなど、後できれいにはがしたい人は「貼ってはがせるタイプ」、持ち家に住んでいるなど、はがす予定がない人は「強力粘着タイプ」を選びましょう。
フリース壁紙を扱っている店舗によっては、粉のりがセット販売されていることもあります。その場合は、そののりがどっちのタイプのものなのか、事前にしっかりと確認しましょう。
バケツ
出典: item.rakuten.co.jp
粉のりを溶かすためのバケツです。
壁紙施工用のバケツだと余分なのりを落とすことができるネットがついていてとても便利。これがあるだけで、ムラなくのりを塗ることができますので、揃えておくことをオススメいたします!
ローラーや刷毛
出典: www.amazon.co.jp
ローラーや刷毛は、のりを壁に塗布するために必要な道具です。広い場所はローラー、狭く細かい場所は刷毛、というように使い分けましょう。
スムーサーor撫でバケ
出典: www.amazon.co.jp
スムーサーは、壁紙のシワを伸ばしたり、壁紙と壁の間に入ってしまった空気を抜いたりするのに使います。
スムーサーとして、短い毛がついた刷毛「撫でバケ」を使うこともあります。どちらかひとつあればOKです。
竹べら
竹べらは、壁の角出しに使います。
角出しとは、壁の角など、角度を付ける部分に沿って跡をつけることによって、壁紙をぴったりときれいに貼ることができるようにする道具です。
地ベラ/カッター
地ベラは、余った壁紙をカッターでカットするときに、定規代わりに使うことで、カッターが導かれ、カットラインが曲がってしまうのを防ぎます。
壁紙を真っ直ぐカットするために欠かせない道具です。
カッターは、一般的な文房具として売られているものではなく、壁紙用の物を使いましょう。切り口をきれいに仕上げることができます。
ジョイントローラー
出典: item.rakuten.co.jp
ジョイントローラーは、壁紙のジョイント部分(継ぎ目)をぴったりと押さえて貼りつけるために使います。これを使うことでめくれが起こりにくくすることができます。
スポンジ
出典: fss.nzs.info
スポンジは、天井や床などについてしまったのりを拭き取るために使います。雑巾を使うよりもきれいに拭き取ることができるので、ひとつあると安心です。
フリース壁紙を扱っているお店では、道具をセットで買える場合も!
出典: walpa.jp
フリース壁紙を扱っているお店では、大体道具も扱っている場合が多いですが、お店によっては必要な道具をすべてセットで購入できるところもあります。
ひとつひとつをチェックして揃えることは結構大変ですから、セットで購入できるお店で揃えると安心ですよ!
和紙テープ
出典: item.rakuten.co.jp
壁紙のジョイント部分(継ぎ目)をカットする際に、地の壁紙までカットしてしまった場合に、壁紙のめくれが起こらないよう、壁紙のジョイント部分に貼ることによって、めくれを防ぐ効果があります。
絶対になければいけないというものではありませんが、あると安心な道具です。
マスカー
出典: www.monotaro.com
マスカーは、養生テープとビニールが一体化したものです。床の汚れ防止に使います。
壁紙貼りはどうしてものりがこぼれたりと周りを汚してしまうため、これがあるととても便利です。
代わりに、ごみ袋などのビニール袋を切り開いてつなげて使うこともできます。ビニールを止めるには養生テープやマスキングテープを使いましょう。そうすれば、粘着跡がついてしまうこともありません。
脚立
出典: www.nigiwai-dougu.com
壁紙を貼る時は、天井に合わせて壁紙をカットしたりしなければならないため、脚立が活躍します。椅子に乗る方法もありますが、作業中は上り下りを繰り返すので、できるだけストレスをなくすためにも脚立がオススメです。
脚立なら、のりなどである程度汚れても掃除できますが、椅子だと難しい物もあります。椅子を使う場合は、汚れてもいい物をつかいましょう。
0.下準備
出典: pages.machico.mu
まず、壁紙を貼る部屋の家具は、運び出しておきましょう。作業スペースは広いに越したことはないので、邪魔な物はすべて外しておくと作業がしやすいです。
家具の撤去が済んだら、壁の下をマスカーなどで養生します。後のお片づけを楽にするためにも、これは必須の下準備です。
1.のりをつくる
出典: reform-renovation.com
壁紙を貼る面積に対して必要な量ののりをつくります。水をバケツに入れたら、粉のりを少しずつ加えて、刷毛などでかき混ぜます。
一気に粉を入れてしまうとダマができやすいので注意しましょう。少しずつ粉を足しながら溶かしていくことがポイントです。
また、水が冷たすぎると粉が溶けにくいため、ぬるま湯を用意するとスムーズにできます。
2.壁にのりを塗る
出典: blog.room-art.jp
広い場所はローラーで、細かい場所は刷毛で、壁にのりを塗ります。のりは、均等の厚さになるように塗ってください。
のりが足りないと、あとで壁紙がめくれてしまうことがあります。全面にたっぷりと塗りましょう。指でなぞって跡がつくくらいの量がベストです。
天井の際や足元の際など、はじっこはどうしてものりが薄くなりがちです。刷毛で丁寧に、しっかりと塗りましょう。
のりをしっかりと塗ることが、きれいな壁紙を完成させるコツです。
ポイント
出典: www.rakuten.ne.jp
壁紙を貼る時は、右利きの人は左から、左利きの人は右から貼りましょう。最後に壁の際に合わせて壁紙をカットしなければならない時に、やりやすくなります。この点に気を付けて、のりを塗り始めてくださいね。
また、のりは、いきなり全面に塗るのではなく、壁紙1巾分よりちょっと広めに塗る→貼る→また壁紙1巾分よりちょっと広めに塗る→貼る……と繰り返します。
最初に全面に塗ってしまうとのりが乾いてしまうので、注意してください。
3.まず1枚目を貼り、位置を調整する
出典: www.rakuten.ne.jp
のりが塗れたら、1枚目を貼りましょう。
壁の端に壁紙の端を合わせて貼っていきます。この時、壁紙の上下を5cm程度余らせて貼りましょう。こうすることで壁紙がずれて上下に隙間が空いてしまった、というようなアクシデントを防ぐことができます。
出典: www.rakuten.ne.jp
壁紙の合わせができたら、スムーサーや撫でバケを使って空気を抜きましょう。壁紙の中央から上下に向かって撫でるように空気を抜くと、壁紙のズレを防ぐことができます。
出典: www.rakuten.ne.jp
空気抜きができたら、壁紙がずれていないか、もう一度確認しましょう。万が一ずれてしまっても、のりが乾く前なら微調整することはできますので、落ち着いて確認・調整を行いましょう。
ずれてしまっていたら、こちらの写真のように壁紙に手を添えて、ぐぐぐっと押しずらせばOKです。
4.余分な部分のカット
出典: www.rakuten.ne.jp
壁の角に合わせて、スムーサーや竹べらなどを使って跡を付けていきます。この時、きれいな線がつけられるまで、繰り返しなぞってください。
出典: www.rakuten.ne.jp
跡をつけられたら、スムーサーや地ベラなどをカッターガイドにして、壁紙をカットしていきます。
カットができて余分な壁紙を取り除けたら、スポンジなどを使って天井などについてしまったのりを拭き取ります。のりが乾いてしまうと掃除が大変になってしまいますので、1枚貼り終わるごとにこまめに拭き取りましょう。
また、カッターの刃は数回使ったら折り、新しい刃を使えるようにしましょう。仕上がりの美しさを左右する大事なポイントです。
5.2枚目以降を貼る時はジョイントに気を付けて
出典: www.rakuten.ne.jp
ストライプや無地など、絵合わせが必要ない場合は、気にせず次の壁紙を貼り始めてOKですが、フリース壁紙の魅力でもある派手な柄物を選んだ場合は、絵合わせを慎重に行いましょう。
一般的な壁紙は数mm重ねて貼る必要がありますが、フリース壁紙はその必要がないため、端と端を突き合わせるようにして貼ってください。
まず、2枚目の壁紙を貼った直後に1枚目のジョイント部分をめくり、和紙テープを貼ります。次に1枚目を貼りなおしたら2枚目のジョイント部分をめくり、和紙テープを貼る。
使い方はこれでOKです!
ピンとこない方は、わかりやすい動画をご用意しましたので、こちらで確認しましょう!
輸入壁紙の貼り方-和紙テープの使い方
7.ジョイントローラーで圧着
出典: www.rakuten.ne.jp
和紙テープが貼れたら、ジョイントローラーでコロコロしながら壁紙を圧着させます。
輸入物の壁紙は、そもそも突き合わせの柄がぴったりと合わないものもあったりするので、そういった場合はある程度の妥協と諦めも肝心です。壁1面に貼れば、1~2mmのズレは気にならなくなりますので、あまり気にしなくても大丈夫です。
完成!
出典: www.rakuten.ne.jp
2~7を繰り返して壁紙が貼れたら、最後にまたスポンジでのりを拭き取れば、完成です!
最後の1枚は壁紙のサイドのカットも必要になりますが、「4.余分な部分のカット」と同じ手順でやればOKです◎
文章だけではちょっとわからない!という方へ、動画をご用意しました。こちらで手順を確認しましょう!