片付けと収納は実は別モノです。片付けは、ものを元の場所に整えること、収納は、中に仕舞って収めること。別の意味をもつこの言葉ですが、このふたつをこなすために、共通する必須ポイントがあります。それは「整理」。「整理」が出来なければ、どちらも先には進めません。そこで、今回は片付け&収納のどちらにも役立つ整理について取り上げてみます。
「整理」にはポイントがある!
「片付け」は、元の場所に戻してきれいに並べること。
「収納」は、ものを中に入れて仕舞うこと。
この2つはそもそも、ものを置く場所が決まっていなければできないことです。
「整理」は、この2つを行うための大切なポイントになります。簡単に言うと、整理とは、
*ムダなものを取り除くこと。
*ものの住所(戻す場所)を決めること。
この2つが、整理の極意です。
では、具体的にどんなことなのか、見ていきましょう。
ムダなものを取り除く、とは?
時間がかからないこと
整理しておくべきものは、実はものと関わる時間に密接に関わっています。探しやすい場所に置いておく、見やすくしておく、ほこりをかぶると厄介なものは仕舞っておく、といった、ものの面倒をみるためにかかる時間は節約しましょう。いちいち探したり、汚れを落とす時間をかけているのは、とっても非効率。そういう観点を持っておくといいでしょう。ものを整理していないとムダな時間を過ごしているのです。
「使うもの」だけがあること
ムダな物を「捨てる」のは、どことなく軽々しくできない重さがのしかかっています。そこで、捨てるのではなく「使う」「使わない」という分類方法に分けてみましょう。使うものは、もちろん使って戻す時間や、探す時間もかかりますので、その時間を削減するという意識に変えてみます。すると、使うものだけを置いておく場所を決めれば、ムダに時間を使うことがありません。
「なぜか沢山ある」をなくす
ご家庭に、ハサミ、ペン、消しゴムなどの文具など、そこまで数が多くなくても済むものが、いくつもあったりしませんか?もしかしたらそれは、文具以外にも結構あるかもしれません。片付けられない原因が、ものが多いことに起因していたら、それらから処分していくといいでしょう。
「なぜか捨てられないもの」から見直す
ご自宅に、買い物後の紙袋や箱、そして、頂き物だけど使用していないものなどは溜まっていませんか?それらは、不要とわかっていても捨てられずにあるものがほとんど。整理の基本は捨てることですが、まずはそれらから見直して、箱を何か再利用できないか考えたり、フリーマーケットで使ってもらえる人譲る、といった捨てない方法も検討してみましょう。ムダなことをした、という意識が一気に減ります。
ものの住所を決める、とは?
頻度にわけて住所化する
たとえば、よく使う物は腰の位置、重くて持ちにくい物は下、手に取る機会少ないものは一番上、といったように、使う頻度に分けてものを置くようにします。すると、戻しやすさに気づき、いつも使う物は自然にその場所に決まっていき、整理しやすい場所ができあがります。
ひとつの場所には1種類だけ
せっかく収納ボックスを美しく並べていても、中身が整理されていなければ意味がありません。箱があると、あれもこれも入れて見えない場所に収容したくなってしまいますが、箱の中に様々な種類の日用品を混ぜていれないようにしましょう。「文房具」「手芸品」「カード類」等々、ひとつの箱には決めた物だけを入れてあげます。そうすると、探す時間がぐんと節約され、ものの整理も収納も上手にされている状態になります。
ストックはキャパシティ以上にしない
ポケットティッシュや割り箸など、タダでもらったもの、ありますよね。それらは、「いつか使うから取っておこう」と溜めたものですが、収納のキャパシティを超えてしまった状態では、定位置は定まりません。あるだけ便利ではないということを意識して、タダのものがいつしか溢れ返らないようにしましょう。
腰の位置には注意する
人は、使いやすい高さにものを置いてしまうものです。ダイニングテーブルやデスクなど、立った状態で手が届きやすい場所には、ものが増えがちに。そうなるとあっというまに片付かない場所になってしまいます。そうならないよう、付近に腰くらいの高さで定位置を作ってしまいましょう。置きやすい場所の付近には、ものを片付けやすい場所を作ることが、ひとつのポイントです。
複雑な住所だと使わなくなる
定位置をさだめるとき、あまりに奥まった場所や、収納場所から取り出すアクションが多すぎると、お蔵入りになる可能性も。ものを取り出す時のアクション数を考えて、1回、2回引き出しを開けたら見える場所にある、というのが理想です。これも、整理上手になるための秘訣です。
コツ・ポイント
いかがでしたか?ついついものが増えてしまう現状から見直して、ムダなものをまずは取り除く。そして、必要な物を種類に分けて上手に収納する。この段階を踏んで、ようやくきれいな家ができあがるのですね。どの部分ができているか、できていないかを確認する機会にしてみてくださいね♪