よくある身近な問題だけど、なんとなく放置してしまいがちな「ドアのトラブル」。うまく閉まらなかったり、どこか歪んでいたり。大きなトラブルであればプロの業者に頼むのが一番ですが、ちょっとした問題なら自分で直したいですよね。今回はそんなドアの調整方法をまとめてみました。
室内ドアの調整法①:上枠や床にあたる場合
出典: www.woodone.co.jp
本来、正常に建付けされた扉ドアであれば、家が傾いたり扉が変形したりしない限りは、上枠や床に当たるということは無いはずなのですが、不思議とそういう不具合が生じてしまうものです。
そんなこともあり、微調整の機能を持ったドアの丁番というものが現在、主流になりつつあります。とはいっても、調整機能付きの丁番が主流になってきたのは、わりと最近の話です。
微調整ができるタイプの丁番
出典: www.monotaro.com
こちらの写真にあるようなタイプの丁番が、上下や左右方向にドライバー1本で微調整することが可能な丁番です。
各メーカーによって見た目はそれぞれ違いますが、見分ける特徴としては、固定用と調整用のネジが必要なことから、そのネジの数が非常に多いという点で見分けるとよいでしょう。
写真の丁番でも、片側に8個ものネジが付いてます。
調整のできないタイプの丁番
出典: sys.rockeys.biz
こちらのタイプの丁番だと、自分で左右や上下方向に微調整をすることはできません。特徴としてはビスの穴がすべて固定用のものであるという点で区別するとよいかと思います。不具合が生じた場合は、プロの業者さんに頼むことをおすすめします。
必要な道具
出典: minkara.carview.co.jp
必要な道具は、プラスのドライバー一本で大丈夫です。グリップ部分が握りやすいしっかりしたものだと、力も入りやすいし作業も捗ります。
100円ショップでもドライバーの種類はずいぶんと揃っていて、品質もそれほど酷いものは無いようですが、耐久性の面ではかなり劣ります。ホームセンター等できちんとした工具メーカーのものを一本購入しておくのをオススメします。
出典: rangerover.morimori-forest.com
日常生活でなにかと欠かせない、プラスのドライバーですが、先端のサイズに種類があるということはご存知でしょうか?
特殊なものを除いて、普通に出回ってる種類だと、細いものから順に、1番(No.1)2番(No.2)3番(No.3)という3種類があります。
家庭で使う分には、2番の出番が圧倒的に多いです。1番は電気製品の中身など細かい部分で使われることが多いです。
写真では奥から、1,2,3番となっています。
ドアの上下調整方法
出典: www.mizoe.co.jp
上下二つある丁番のうち、とりあえず下の方の丁番で調整します
手順
1.丁番のキャップを外す
2.ドライバーを挿し中のネジを右回しで上へ、左回しで下へ
3.動作を確認し、大丈夫なようであればキャップをはめて終了
わりと簡単な手順で調整ができてしまいますね。
注意点
出典: www2.howdy-inc.com / ハウディー株式会社
はじめての作業の場合、なにかと勝手がわからないものです。ネジを回して調整するにあたっては、むやみにぐるぐるとネジを回すことは絶対に避けましょう。
1回転で様子を見て、また1回転で様子を見て、位置が定まってきたら次は半回転でまた様子を見る。そのような作業の繰り返しで慎重に作業を進めるのがコツです。
室内ドアの調整法②:開き側の隙間が大きい場合
出典: blog.livedoor.jp
ドアの左右のバランスがどうもおかしくてうまく閉まらないときがある、前後のバランスがおかしくて、上の方は隙間がないのに下のほうが戸当たりとの隙間が開きすぎている、などといった不具合の場合、丁番の前後・左右の調整をしなくてはなりません。
必要な道具
出典: netshop.tsjiba.or.jp
今回も使う道具はプラスのドライバー。
ドライバーのグリップは大きくて表面がゴムや樹脂などのクッション素材のものが使い勝手がよいのですが、目標のネジ位置が狭い場所なんかの場合は、使えないケースもあるので、そういう場合は細く短いドライバーも必要です。
何種類か持っているとなにかと便利です。
出典: item.rakuten.co.jp
室内の比較的細かい作業には、薄手で滑り止めのついた軍手が便利。きれいなものを使いましょう。
屋外の作業で使用し、泥や油のついた軍手を室内でもそのまま使ってしまうと、ドアや壁が汚れてしまいますし、そうして付いた油汚れなどはなかなか取るのに苦労します。
ドアの左右、前後の調整方法
出典: blog.livedoor.jp
ドアが左右、前後に傾きがある場合は、ドアを開いた状態で丁番の調整ネジを操作することになります。
先にも触れましたが、丁番のタイプが調整可能なタイプのものの場合に限ります。
調整機能の無いタイプの丁番だと、素人が直すのはかなり困難です。
基本的な手順の確認
出典: www.daiken.jp
ドアの前後、左右の調整をする際の、おおまかな手順を先に確認しておきましょう。
1.固定ネジを緩める
2.調整ネジを回してドアが適切な位置にくるよう微調整
3.固定ネジを締めて固定する
基本のおおまかな手順はこのようになります。
ドアの左右調整方法
出典: www.mizoe.co.jp
ドアの左右調整は、ドアと左右の枠の隙間に異常がある場合の調整です。
手順
1.ドアの隙間を確認し、どの程度の調整をするか確認する
2.ドアを開いた状態にし、丁番の固定ネジを緩める
3.左右の調整ネジを回して調整する
4.固定ネジを締めて固定する
ドアに傾きがない場合は、上と下二つの丁番の両方を同じように動かしましょう。
ドアの前後調整方法
出典: park1.aeonnet.ne.jp
ドアの前後調整は、ドアと戸当りの隙間が一定ではない場合の調整です。
手順
1.ドアと戸当りの隙間をよく見て調整する箇所を確認
2.ドアを開いた状態にし、丁番の固定ネジを緩める
3.前後の調整ネジを回して調整する
4.固定ネジを締めて固定する
注意点
出典: www.renomama.jp / リノまま
いずれの調整も、作業をはじめる前によく観察して、どの部分がおかしいのか、どこをどの程度だけ調整すると正常な状態に直るのか、しっかりとイメージを持って作業に入るのが重要です。
やってはみたものの、どうしても上手く調整できない場合は、プロの業者さんに相談しましょう。
玄関ドアの調整法
出典: lixil-reformshop.jp
玄関ドアは、そのほとんどが頑丈で重く、枠や蝶番なども強固につくられているので、すき間やガタツキといった不具合はなかなか出にくいかと思います。
玄関ドアで一番発生しやすいトラブルは、ドアクローザーが原因の不具合でしょう。
具体的にいうと、閉まる速度が速い、閉まる力が強すぎて音がうるさい、閉まる力が弱くて最後まで閉まらない、といった不具合です。
必要な道具
出典: isai.jp
使う道具はプラスのドライバーと、マイナスドライバー。かなり古いタイプのドアクローザーだと、調整部分にマイナスネジを使用してる場合もあります。
写真のドライバーは、ラチェット式のドライバー「クイックボール60」で回転がとても楽になるので作業効率が上がります。ビット部分は着脱でき、電動ドライバー等のビットと同じなので、互いに流用できて経済的。
出典: www.saku-la.com
電動ドリルドライバーがあると、さらに作業が楽になる場合もありますが、今回のような調整作業の場合は絶対に使わないようにしてください。
よくある失敗が、ネジを締めすぎてしまい、ネジ頭を潰してしまう、固いネジを無理やり回してネジが途中でちぎれてしまう、などがあります。
ドアクローザーについて
出典: blogs.yahoo.co.jp
ドアクローザーの役割は、開けられたドアを閉めるという部分にあります。適切なスピードで、安全に、強すぎず弱すぎず最後までしっかりと閉まる、これらの条件を満たした動作をしてくれる非常にありがたい存在なのですが、そのせいもあって、動作の調整はわりとシビアな部分もあります。
しっかりと調整されて、なめらかに静かにドアが閉まってくれると、とても気持ちがよいものです。
ドアクローザーのスピードを調整
出典: greenleaf.ddo.jp
ドアクローザーの調整ネジには、ほとんどの場合、第一速度調整弁と第二速度調整弁の二つネジがあります(さらにラッチング速度調整弁付きのものもあります)。
第一速度区間というのは、ドアの可動域の大部分の区間で、第二速度区間はドアが閉まるちょっと前からの区間です。これらの速度を最適になるように調整するのがスピード調整です。
スピードの調整方法の注意点
出典: greenleaf.ddo.jp
ドアのスピードは、ネジを右に回すと遅くなり、左に回すと速くなります。ほんのわずかの加減でスピードは変わりますので、回す際には半回転またはそれ以下の範囲で様子を確認しながら行いましょう。
ネジの配置はメーカーや型番によってそれぞれ異なるので、メーカーのHP等で、どのネジがどこの調整弁なのかを確認してから作業しましょう。
油漏れのチェック法
出典: nara-gakuemmae.madoshop.jp
ドアのドアクローザー付近がなんだか汚れている、油のようなものが漏れている、そんな場合は……残念ながらそのドアクローザーはもう寿命です。直す方法など考えずに買い替え交換が一番適切な対処方法です。
交換の際には、元々付いていたドアクローザーのメーカーと同じものが望ましいです。もっと具体的にいうと、もともと空いているネジ穴をそのまま利用できる製品を選ぶべきです。それ以外のものだと、素人の作業では困難が生じます。
こんな場合は交換を
出典: maikai-hs.biz
ドアクローザーの寿命年数というのは、使用頻度や条件などそれぞれ異なるので特に目安は無いのですが、10~20年も経てば機械的に壊れても仕方がないかもしれません。
壊れるとどうなるのかというと、いくら調整をしてもその調整が反映されなくなり、頑張って調整してもちょうどよい閉まり具合に調整不可能になります。そういった場合は新しいものに交換するしかありません。
ドアの閉まりが悪いときの調整法
出典: skdarz.blog.so-net.ne.jp
ドア自体が歪んでいるわけでもなく、位置もおかしくないはずなのに、ドアがカチッと気持ちよく閉まってくれない、そんな場合はドアノブやラッチ付近のトラブルと考えてよいでしょう。
閉まりにくくなる原因
出典: homepage3.nifty.com
ドアノブやラッチ付近のトラブルの原因はいろいろと考えられます。
・ドアノブ内部の機械がおかしくなっている
・ラッチの動作がおかしくなっている
・ラッチの受けの場所がちょっとずれている
などといった原因が挙げられます。
必要な道具
出典: www.abit-tools.com
ラッチ周辺の作業も基本的にはプラスドライバーが中心になります。ただ、細めのマイナスドライバーなどがあると、マイナスのネジを回すという機会はほぼ無いかとは思いますが、ドアからラッチや金具などを取り外す際に引っ掻いたりほじくり出すといった工程で、便利な場合があるので、一応用意しておくとよいでしょう。
ラッチと受けの距離が開いている場合
出典: tomboavancier.sakura.ne.jp
ラッチと受け側の距離が狭すぎる、広すぎるといった原因で問題が生じている場合、先に紹介した丁番調整によるドア左右の位置調整をする必要があります。
他の箇所に問題がなければ、その調整だけでうまくいくかと思われます。
ラッチの調整方法
出典: www.nakaoss.com
ラッチの調整というのは、基本的に「受け」の方で行います。
写真のプレートの中心にプラスチックのパーツが見えてますが、この部分が上下左右に位置の調整が可能です。
固定ネジを緩めて位置を正し、そしてまたネジを固定するという手順で行います。
出典: diy-ie.com
ドアノブやラッチの部分は、常に人の力が加わり、機械的に負荷の高い部分なので、比較的壊れやすいパーツでもあります。
位置的なズレなどもないのに動作がおかしいと感じたら、新品に交換するのが解決策として一番よいでしょう。
できる限り、同じメーカーの同じシリーズを選び購入することで、素人でもなんとか交換作業をすることが可能になります。それ以外の場合は、ちょっとした加工の必要性も出てくることもあり、素人には難しいです。
ラッチの交換方法
出典: www.daiken.jp
ラッチの交換手順をおおまかに説明します。
1.ドアノブまたはレバーのネジ(大抵は下面にあります)を緩めて、ドアノブを取り外す。
2.プレートのネジを外し、プレートと本体を取り出す。
3.新しいラッチとプレートを取り付ける(部品の上下やラッチの向きに注意)
4.ドアノブを取り付けてネジを締めて固定する
こういった交換部品には、必ず詳しい取扱い説明書が付属しています。よく読んで必ず指示通りの手順で作業を進めましょう。
出典: www.woodone.co.jp
本来、正常に建付けされた扉ドアであれば、家が傾いたり扉が変形したりしない限りは、上枠や床に当たるということは無いはずなのですが、不思議とそういう不具合が生じてしまうものです。
そんなこともあり、微調整の機能を持ったドアの丁番というものが現在、主流になりつつあります。とはいっても、調整機能付きの丁番が主流になってきたのは、わりと最近の話です。
微調整ができるタイプの丁番
出典: www.monotaro.com
こちらの写真にあるようなタイプの丁番が、上下や左右方向にドライバー1本で微調整することが可能な丁番です。
各メーカーによって見た目はそれぞれ違いますが、見分ける特徴としては、固定用と調整用のネジが必要なことから、そのネジの数が非常に多いという点で見分けるとよいでしょう。
写真の丁番でも、片側に8個ものネジが付いてます。
調整のできないタイプの丁番
出典: sys.rockeys.biz
こちらのタイプの丁番だと、自分で左右や上下方向に微調整をすることはできません。特徴としてはビスの穴がすべて固定用のものであるという点で区別するとよいかと思います。不具合が生じた場合は、プロの業者さんに頼むことをおすすめします。
出典: minkara.carview.co.jp
必要な道具は、プラスのドライバー一本で大丈夫です。グリップ部分が握りやすいしっかりしたものだと、力も入りやすいし作業も捗ります。
100円ショップでもドライバーの種類はずいぶんと揃っていて、品質もそれほど酷いものは無いようですが、耐久性の面ではかなり劣ります。ホームセンター等できちんとした工具メーカーのものを一本購入しておくのをオススメします。
出典: rangerover.morimori-forest.com
日常生活でなにかと欠かせない、プラスのドライバーですが、先端のサイズに種類があるということはご存知でしょうか?
特殊なものを除いて、普通に出回ってる種類だと、細いものから順に、1番(No.1)2番(No.2)3番(No.3)という3種類があります。
家庭で使う分には、2番の出番が圧倒的に多いです。1番は電気製品の中身など細かい部分で使われることが多いです。
写真では奥から、1,2,3番となっています。
出典: www.mizoe.co.jp
上下二つある丁番のうち、とりあえず下の方の丁番で調整します
手順
1.丁番のキャップを外す
2.ドライバーを挿し中のネジを右回しで上へ、左回しで下へ
3.動作を確認し、大丈夫なようであればキャップをはめて終了
わりと簡単な手順で調整ができてしまいますね。
出典: www2.howdy-inc.com / ハウディー株式会社
はじめての作業の場合、なにかと勝手がわからないものです。ネジを回して調整するにあたっては、むやみにぐるぐるとネジを回すことは絶対に避けましょう。
1回転で様子を見て、また1回転で様子を見て、位置が定まってきたら次は半回転でまた様子を見る。そのような作業の繰り返しで慎重に作業を進めるのがコツです。
出典: blog.livedoor.jp
ドアの左右のバランスがどうもおかしくてうまく閉まらないときがある、前後のバランスがおかしくて、上の方は隙間がないのに下のほうが戸当たりとの隙間が開きすぎている、などといった不具合の場合、丁番の前後・左右の調整をしなくてはなりません。
出典: netshop.tsjiba.or.jp
今回も使う道具はプラスのドライバー。
ドライバーのグリップは大きくて表面がゴムや樹脂などのクッション素材のものが使い勝手がよいのですが、目標のネジ位置が狭い場所なんかの場合は、使えないケースもあるので、そういう場合は細く短いドライバーも必要です。
何種類か持っているとなにかと便利です。
出典: item.rakuten.co.jp
室内の比較的細かい作業には、薄手で滑り止めのついた軍手が便利。きれいなものを使いましょう。
屋外の作業で使用し、泥や油のついた軍手を室内でもそのまま使ってしまうと、ドアや壁が汚れてしまいますし、そうして付いた油汚れなどはなかなか取るのに苦労します。
出典: blog.livedoor.jp
ドアが左右、前後に傾きがある場合は、ドアを開いた状態で丁番の調整ネジを操作することになります。
先にも触れましたが、丁番のタイプが調整可能なタイプのものの場合に限ります。
調整機能の無いタイプの丁番だと、素人が直すのはかなり困難です。
基本的な手順の確認
出典: www.daiken.jp
ドアの前後、左右の調整をする際の、おおまかな手順を先に確認しておきましょう。
1.固定ネジを緩める
2.調整ネジを回してドアが適切な位置にくるよう微調整
3.固定ネジを締めて固定する
基本のおおまかな手順はこのようになります。
ドアの左右調整方法
出典: www.mizoe.co.jp
ドアの左右調整は、ドアと左右の枠の隙間に異常がある場合の調整です。
手順
1.ドアの隙間を確認し、どの程度の調整をするか確認する
2.ドアを開いた状態にし、丁番の固定ネジを緩める
3.左右の調整ネジを回して調整する
4.固定ネジを締めて固定する
ドアに傾きがない場合は、上と下二つの丁番の両方を同じように動かしましょう。
出典: park1.aeonnet.ne.jp
ドアの前後調整は、ドアと戸当りの隙間が一定ではない場合の調整です。
手順
1.ドアと戸当りの隙間をよく見て調整する箇所を確認
2.ドアを開いた状態にし、丁番の固定ネジを緩める
3.前後の調整ネジを回して調整する
4.固定ネジを締めて固定する
出典: www.renomama.jp / リノまま
いずれの調整も、作業をはじめる前によく観察して、どの部分がおかしいのか、どこをどの程度だけ調整すると正常な状態に直るのか、しっかりとイメージを持って作業に入るのが重要です。
やってはみたものの、どうしても上手く調整できない場合は、プロの業者さんに相談しましょう。
出典: lixil-reformshop.jp
玄関ドアは、そのほとんどが頑丈で重く、枠や蝶番なども強固につくられているので、すき間やガタツキといった不具合はなかなか出にくいかと思います。
玄関ドアで一番発生しやすいトラブルは、ドアクローザーが原因の不具合でしょう。
具体的にいうと、閉まる速度が速い、閉まる力が強すぎて音がうるさい、閉まる力が弱くて最後まで閉まらない、といった不具合です。
出典: isai.jp
使う道具はプラスのドライバーと、マイナスドライバー。かなり古いタイプのドアクローザーだと、調整部分にマイナスネジを使用してる場合もあります。
写真のドライバーは、ラチェット式のドライバー「クイックボール60」で回転がとても楽になるので作業効率が上がります。ビット部分は着脱でき、電動ドライバー等のビットと同じなので、互いに流用できて経済的。
出典: www.saku-la.com
電動ドリルドライバーがあると、さらに作業が楽になる場合もありますが、今回のような調整作業の場合は絶対に使わないようにしてください。
よくある失敗が、ネジを締めすぎてしまい、ネジ頭を潰してしまう、固いネジを無理やり回してネジが途中でちぎれてしまう、などがあります。
出典: blogs.yahoo.co.jp
ドアクローザーの役割は、開けられたドアを閉めるという部分にあります。適切なスピードで、安全に、強すぎず弱すぎず最後までしっかりと閉まる、これらの条件を満たした動作をしてくれる非常にありがたい存在なのですが、そのせいもあって、動作の調整はわりとシビアな部分もあります。
しっかりと調整されて、なめらかに静かにドアが閉まってくれると、とても気持ちがよいものです。
出典: greenleaf.ddo.jp
ドアクローザーの調整ネジには、ほとんどの場合、第一速度調整弁と第二速度調整弁の二つネジがあります(さらにラッチング速度調整弁付きのものもあります)。
第一速度区間というのは、ドアの可動域の大部分の区間で、第二速度区間はドアが閉まるちょっと前からの区間です。これらの速度を最適になるように調整するのがスピード調整です。
出典: greenleaf.ddo.jp
ドアのスピードは、ネジを右に回すと遅くなり、左に回すと速くなります。ほんのわずかの加減でスピードは変わりますので、回す際には半回転またはそれ以下の範囲で様子を確認しながら行いましょう。
ネジの配置はメーカーや型番によってそれぞれ異なるので、メーカーのHP等で、どのネジがどこの調整弁なのかを確認してから作業しましょう。
出典: nara-gakuemmae.madoshop.jp
ドアのドアクローザー付近がなんだか汚れている、油のようなものが漏れている、そんな場合は……残念ながらそのドアクローザーはもう寿命です。直す方法など考えずに買い替え交換が一番適切な対処方法です。
交換の際には、元々付いていたドアクローザーのメーカーと同じものが望ましいです。もっと具体的にいうと、もともと空いているネジ穴をそのまま利用できる製品を選ぶべきです。それ以外のものだと、素人の作業では困難が生じます。
出典: maikai-hs.biz
ドアクローザーの寿命年数というのは、使用頻度や条件などそれぞれ異なるので特に目安は無いのですが、10~20年も経てば機械的に壊れても仕方がないかもしれません。
壊れるとどうなるのかというと、いくら調整をしてもその調整が反映されなくなり、頑張って調整してもちょうどよい閉まり具合に調整不可能になります。そういった場合は新しいものに交換するしかありません。
出典: skdarz.blog.so-net.ne.jp
ドア自体が歪んでいるわけでもなく、位置もおかしくないはずなのに、ドアがカチッと気持ちよく閉まってくれない、そんな場合はドアノブやラッチ付近のトラブルと考えてよいでしょう。
出典: homepage3.nifty.com
ドアノブやラッチ付近のトラブルの原因はいろいろと考えられます。
・ドアノブ内部の機械がおかしくなっている
・ラッチの動作がおかしくなっている
・ラッチの受けの場所がちょっとずれている
などといった原因が挙げられます。
出典: www.abit-tools.com
ラッチ周辺の作業も基本的にはプラスドライバーが中心になります。ただ、細めのマイナスドライバーなどがあると、マイナスのネジを回すという機会はほぼ無いかとは思いますが、ドアからラッチや金具などを取り外す際に引っ掻いたりほじくり出すといった工程で、便利な場合があるので、一応用意しておくとよいでしょう。
出典: tomboavancier.sakura.ne.jp
ラッチと受け側の距離が狭すぎる、広すぎるといった原因で問題が生じている場合、先に紹介した丁番調整によるドア左右の位置調整をする必要があります。
他の箇所に問題がなければ、その調整だけでうまくいくかと思われます。
出典: www.nakaoss.com
ラッチの調整というのは、基本的に「受け」の方で行います。
写真のプレートの中心にプラスチックのパーツが見えてますが、この部分が上下左右に位置の調整が可能です。
固定ネジを緩めて位置を正し、そしてまたネジを固定するという手順で行います。
出典: diy-ie.com
ドアノブやラッチの部分は、常に人の力が加わり、機械的に負荷の高い部分なので、比較的壊れやすいパーツでもあります。
位置的なズレなどもないのに動作がおかしいと感じたら、新品に交換するのが解決策として一番よいでしょう。
できる限り、同じメーカーの同じシリーズを選び購入することで、素人でもなんとか交換作業をすることが可能になります。それ以外の場合は、ちょっとした加工の必要性も出てくることもあり、素人には難しいです。
出典: www.daiken.jp
ラッチの交換手順をおおまかに説明します。
1.ドアノブまたはレバーのネジ(大抵は下面にあります)を緩めて、ドアノブを取り外す。
2.プレートのネジを外し、プレートと本体を取り出す。
3.新しいラッチとプレートを取り付ける(部品の上下やラッチの向きに注意)
4.ドアノブを取り付けてネジを締めて固定する
こういった交換部品には、必ず詳しい取扱い説明書が付属しています。よく読んで必ず指示通りの手順で作業を進めましょう。
コツ・ポイント
自分でできる範囲のドア調整をご紹介しました。ドアクローザーのスピード調整や、調整機能のついた室内ドアはドライバー1本で作業できるので、不具合がある場合はぜひ試してみてください。一方で、ドア周辺のトラブルは素人には調整の困難なケースも多いです。自分で直すのは難しいと感じたときはプロの業者に頼みましょう。