まるでトトロの傘みたいな大きな葉っぱ。今人気急上昇中の観葉植物「クワズイモ」は、くねっと曲った茎と個性的なシルエットが美しく、存在感たっぷり。暖かい時期にはトウモロコシのようなかわいいお花が咲くことも。育て方からQ&Aまで「クワズイモ」の魅力をたっぷりとご紹介します!
クワズイモとは?
出典: www.interiorplants.co.jp
クワズイモの魅力はたくさんありますが、デザイン性の高さと冬に強く育てやすいことがまず上げられます。観葉植物は熱帯地方原産のものが多いため、日本で育てるときは「冬越し」が楽であることがポイントです。
大きな葉っぱも明るいグリーンで、ちょっとしたパラソルのよう。また、名前通りサトイモの仲間なのですが、土の中に芋を作らず、棒状の根茎が地上に伸びる性質です。この棒状の根茎のデザインが南国っぽくておしゃれです。
クワズイモの基本情報
出典: www.blossom4187.com
■品種名:クワズイモ
■科名:サトイモ科クワズイモ属
■属名:アローカシア属
■学名: Alocasia odora(アロカシア・オドラ)
■原産地:東南アジア・中国・日本(四国から沖縄で自生)
■大きさ:人のひざ下ほどのものから背丈を越えるものまで個体差がある
■暑さ:強い
■寒さ:冬は5度以上
■育てやすさ:★★★★★(初心者OK!)
目次
■クワズイモを選ぶポイント3つ
■クワズイモの育て方
■クワズイモのおもしろ情報!
■クワズイモの仲間たち
■クワズイモのこまった!Q&A
■クワズイモのアレンジ集
クワズイモを選ぶポイント3つ
1.根茎がしっかり育っているものを選ぶ
出典: www.bloom-s.co.jp
棒状の根茎がしっかりしていて、傷がないものを選びましょう。枝葉の良し悪しは根幹によります。幹にさわってみて、もしグラグラするようであれば、充分に育成されず出荷されたものかもしれません。
鉢底の穴をのぞいてみて、根が少し見えるくらいであれば良好に育っているでしょう。
2.葉っぱに厚みとハリのあるものを選ぶ
調子のいい観葉植物は、枝葉が短めにつまっていて葉っぱが厚めに育ちます。伸びが悪そうであれば、株が疲れて採光不足かもしれません。今後の生育に関わるのでしっかり見極めましょう。
3.鉢とのバランスのよいものを選ぶ
出典: www.bloom-s.co.jp
葉っぱが大きく生育が早いので、鉢とバランスが良いものを選びましょう。デザイン性を重視して、小さすぎる鉢に植えられたものは避けたほうが無難です。また、鉢が大きくても鉢底の接地面積が狭いと倒れてしまう可能性もあります。
クワズイモの育て方
とても育てやすい観葉植物で、高温多湿を好みます。大株のものは、過湿によって幹が腐ってしまうこともありますので、水はけのよい培養土を用いましょう。それでは、ジャンルごとに詳しくご説明します!
管理場所・日当たり
木漏れ日を好み、夏は戸外でもOK
熱帯の大きな樹木の根元で生活する植物なので、直射日光を浴びるタイプではありません。木漏れ日のような柔らかい日差しを好みます。室内ならばレースのカーテン越しがベストです。
戸外であれば、半日陰のやや明るい場所で管理します。直射日光を浴びて極度に乾燥すると、葉っぱが焼けてしまうこともあるので注意しましょう。
戸外に置く場合、台風や強風に注意!
出典: www.engei.net
夏に戸外で管理しているときに、台風やゲリラ豪雨にさらされると、最悪の場合、鉢が倒れて茎や根が折れてしまうこともあります。天気の悪い日は風が当たらない場所や、室内に入れておくと安心です。
寒さに弱いので冬は室内に
出典: www.bloom-s.co.jp
耐寒温度が5度なので、冬場は室内で管理すれば枯れることはないでしょう。乾燥が苦手なので、エアコンの風が直接当たるところには置かないようにしましょう。
いつも空気がこもっているじめじめした場所に置いておくと、カイガラ虫がついたりします。定期的にオルトラン(農薬の一種)などで予防をしておいてもいいかもしれません。
※オルトラン……散布したものをすぐに口に限り人的被害は出ないものです
水やりと肥料
土が乾いたらたっぷり水をあげましょう
土の表面が乾いてきたら、水をたっぷり与えてください。鉢の底から水が染み出すくらいがベストです。暖かい時期は生育期なので、水が足りないと成長がにぶり、新芽の伸びも悪くなります。
冬は4、5日に一回の水やりでOK
出典: asian-farm.jp
冬の水やりは土の表面が乾いて4~5日経過してから水を与えるようにしてください。水が多すぎると根が腐ってしまい、さらに耐寒性も下がってしまいます。
一年を通じ、葉に霧吹きをしましょう
空気中の湿度が高い状態を好みます。年間を通して、葉っぱに霧吹きで水分を補給してあげましょう。特に春から夏にかけて霧吹きをするとスクスクと成長します。ハダニの発生も抑える効果があるので一石二鳥です。
葉っぱの先から水が垂れる?!
水やりの翌日くらいに、吸い上げた水が葉先から染みでてきます。これは異常なことではありません。観葉植物が「生きた加湿器」と呼ばれる所以でもあります。床が濡れて困る場合はマットなどを敷きましょう。
肥料は春~秋にかけて2週間に1回程度
ハイポネックス ストレート 液肥 観葉植物用 600ml
¥382 (税込)
肥料(液体肥料)は、5~9月の温かい時期に、10日~2週間に1度の割合で与えてください。大きくなって欲しくない場合は、肥料を控えましょう。
毒性があるので注意が必要です
その名の通り「食わず芋」です。見た目はサトイモのようですが食べられません。切り口から出る汁には、シュウ酸カルシウムが含まれていて、皮膚の粘膜に対して刺激があります。
沖縄ではウシやヤギが食べることはないそうです。
植替え・剪定・種まき(花から結実まで)
植替えは5~8月がベスト
鉢の底から根が伸び、出てくる葉っぱが徐々に小さくなってきたら根詰まりの可能性があります。植え替えに一番適した時期は5月前後ですが、5~8月の高温期でも問題ありません。
鉢から株を抜き、まわりの土を1/3ほど崩します。傷んだ根があれば切り取りましょう。一回り大きな鉢で植え替えればOKです。用土は観葉植物の土を利用しましょう。市販されているものがおすすめです。
株分けで増やすこともできます
出典: s7.photobucket.com
春から夏の暖かい時期であれば株分けできます。いちばん簡単で失敗の少ない増やし方は、複数になったクワズイモの芋の部分(茎)を包丁などの刃物で切り分けて、それぞれ植え直す方法です。
事前に腐っている場所があれば切り取ります。作業は、必要以上に切断面を大きくせず、時間をかけないようにしましょう。土の中で芋の部分が複数に分かれて育っている場合は、3分割でも4分割でも問題はありません。
株分けをしてから10日~20日間は、強い日差し避け、新しい鉢で根付くよう水をやや少なめにします。メネデールなどの活力剤を与えるのも良いでしょう。
葉っぱが広がったときの剪定方法
葉っぱがあまりに横に広がってしまって、お家によっては場所が取れないこともありますよね。その場合は剪定します。新しい葉っぱは切らないようにし、古い葉の付け根付近でカットしましょう。
カットする際に出てくる汁には毒性があります。手袋をするなどして剪定後は手を洗いましょう。切った葉っぱは見栄えが悪くなければ大きめの花瓶に飾るなどしてもいいですね。
たまに花が咲き、まれに結実します
初夏から夏に葉っぱの陰から花が咲きます。サトイモ科の花は、昆虫を内部に閉じ込めて受粉の確率を高めるフォルムが特徴です。また、仏様に似ているので、仏炎苞(ブツエンホウ)とも呼ばれています。甘くてやや刺激のある匂いがしますよ。
花をそのままにしておくと体力が奪われるので、切ったほうがいい場合もあります。しかし、受粉できていれば種が取れるので、実生に挑戦してみたい方は液体肥料を週1回くらいのペースで与えると良いでしょう。
実から種を取り出し増やすことも
出典: www.flickr.com
種から育てることもできます。オレンジ色の果実が見えたら、すっぱい臭いがするよく熟れたものから採りましょう。
【手順】
① 軸となる部分から実を取り出す
② 麻などの丈夫な袋に入れ 揉みながら実と実をこすり合わせる
③ 水入れたバケツに、実だけになったものを入れる
④ 格子穴のトレーに少しずつ入れ、さらに手で揉む
⑤ 種だけになったら完成
※素手で作業すると痒くなるので注意しましょう。
クワズイモのおもしろ情報!
日本では別名「出世芋」!
出典: www.amazon.co.jp
クワズイモは成長が早いため「出世芋」とも呼ばれています。縁起物として「開店祝い」や「移転祝い」、「事務所開き」などの新しいことを始めるときのギフトとして人気があります。ちなみに、花言葉は「復縁・仲直り」とのことで、一時期マスコミで話題になりました。
国によって呼ばれ方がいろいろ
出典: item.rakuten.co.jp
流通している国ではいろんな呼び名があるんです!本当に親しまれている観葉植物なのだと感じます。
■沖縄……「びっぐりがっさ」「んばし(うばし)」「ゆーごーばー」「はちこーんむ」
■アメリカ……「Elephant Ear Plants(象の耳の植物)」「Giant Taro(でっかい芋)」「Dumb Cane(口のきけない茎)」※食べると口がしびれて上手く話せないため
■中国……「佛手蓮」「水滴観音」※佛手蓮という呼び方は、葉っぱが神仏が手を合わせて拝んでいる姿にも見えることに由来しています。
長崎県ではなんと指定天然記念物!
出典: www.jalan.net
長崎県五島市の八幡神社に茂るクワズイモは、なんと指定天然記念物になっています。一方沖縄では、道路や家の庭先など、あちこちで自生しています。クワズイモって面白いですね!
クワズイモの仲間たち
クワズイモは、サトイモ科アロカシア属の常緑性多年草です。学名は「アロカシア・オドラ」といいます。それでは近縁の仲間たちをご紹介します!
シマクワズイモ(別名:ヒメクワズイモ)
琉球列島と小笠原諸島に生息しています。別名ヒメクワズイモとも呼ばれ流通しています。サイズは小さく、葉っぱが鮮やかな緑で、ハートマークに近い形です。
ヤエヤマクワズイモ
西表島に生息するヤエヤマクワズイモは特に大きく成長します。現地では3~6mにもなる大型の観葉植物です。
インドクワズイモ
出典: www.urbonu.com
野性味が強くワイルドな雰囲気を持っています。葉脈に沿って柄がついていて、葉っぱが上を向いていることが多いです。見た目はあまり変わりませんが、大きなものでは3mくらいに成長します。
アロカシア・アマゾニカ
出典: www.engei.net
日本でよく見かける種類です。葉縁と主脈が銀白色のコントラストでとっても美しいですね。エキゾチックな雰囲気で、熱帯植物らしいフォルムです。
アロカシア・グリーンベルベット
出典: www.foliage-plant.com
こちらも日本でよく見かける観葉植物です。ベルベットのような鈍い光沢と、くっきりと白い葉脈のコントラストが魅力的です。エキゾチックですね!
クワズイモのこまった!Q&A
いつもと様子が違うな、と感じたらQ&Aを参考にしてください。早めに対処しましょう!
大きい葉っぱが垂れ下がってきた
日があまり当たらない場所で長い間管理すると、茎が弱々しくなってきます。葉っぱの大きさはあまり変わらないので、重さを支えきれなくなり垂れ下がっているのかもしれません。明るい場所に移動し、丈夫な株にしてあげましょう。
葉焼けを起こしてしまった
戸外に置いておくと、直射日光にある程度は慣れていく観葉植物です。葉焼けには強い方ですが、室内から急に屋外に出すとヤケドを起こして葉が黄色くなり、ひどい時には茶色に変色します。余裕があれば数日掛けて戸外に慣らしましょう。
葉色が薄くなってきた気がする
生長期である春~秋は栄養分を欲しがります。肥料が不足していると、葉色が悪くなったりします。大きくしないために肥料を与えていない場合は、液体肥料などを2週間に1回ほど与えてみると良いでしょう。
何年も植え返していなくて大丈夫?
出典: www.biguppalm.com
根が鉢いっぱいになり、根詰まりを起こすことがあります。この場合も葉色が悪くなったりします。鉢底をのぞいて、根っこがたくさん出ているようだったら、植え替えをしてあげましょう。自然と葉色も良くなっていきます。
幹が腐ってきた
いろいろな条件が重なっている場合が多いですが、茎が腐敗菌にかかり腐り始めることがあります。
再生方法は、腐ってぶよぶよした部分を包丁などでカットして取り除きます。堅い幹が残っている場合は、その幹から新芽が出て再生します。1~2ヶ月くらいは肥料を控えましょう。
病気や害虫などについて教えて!
出典: www.boujo.net
空気が乾燥すると、葉っぱの裏を葉ダニに吸われて、白っぽくなってきます。葉っぱの表と裏両面に霧吹きで葉水を与え、葉ダニがついた場合は殺ダニ剤などで駆除しましょう。
留守中の水やりはどうしたらいい?
鉢の大きさによりけりですが、1週間~10日くらいなら水がなくても大丈夫だと思います。心配であれば、出発時にたっぷりと水を充分に与え、さらに土の上に濡れた紙などを置けば乾燥を防ぐことができます。
2週間を超える場合は、自動的に給水をする装置や、逆さにしたペットボトルから徐々に給水できるグッズがおすすめです。
クワズイモのアレンジ集
独特で個性的な樹形はインテリアにもよくマッチします。大きいものは場所を取りますが、存在感はバッチリ!成長が早く葉っぱは、入れ替わっていくのでいつも青々としています。
※入れ替わり時、葉っぱは黄色くなるので剪定しましょう。
おすすめのアレンジ集をご紹介します!
出典: www.creema.jp
苔玉で風情たっぷり!成長が早いので、楽しめる期間は短いですが癒されますね。
小さい新芽であれば、ハンキングプランターに挑戦できます。とってもかわいらしいですね。
スタイリッシュなフラワースタンドにセットすると、いつもと違った雰囲気を楽しめますね。
生きた加湿器&浄化作用もある観葉植物なので、寝室との相性はバツグンです。
あえて小さめの鉢で育て、葉っぱを四方に散らします。管理は難しいですが、とても開放感があります。
出典: www.interiorplants.co.jp
クワズイモの魅力はたくさんありますが、デザイン性の高さと冬に強く育てやすいことがまず上げられます。観葉植物は熱帯地方原産のものが多いため、日本で育てるときは「冬越し」が楽であることがポイントです。
大きな葉っぱも明るいグリーンで、ちょっとしたパラソルのよう。また、名前通りサトイモの仲間なのですが、土の中に芋を作らず、棒状の根茎が地上に伸びる性質です。この棒状の根茎のデザインが南国っぽくておしゃれです。
出典: www.blossom4187.com
■品種名:クワズイモ
■科名:サトイモ科クワズイモ属
■属名:アローカシア属
■学名: Alocasia odora(アロカシア・オドラ)
■原産地:東南アジア・中国・日本(四国から沖縄で自生)
■大きさ:人のひざ下ほどのものから背丈を越えるものまで個体差がある
■暑さ:強い
■寒さ:冬は5度以上
■育てやすさ:★★★★★(初心者OK!)
■クワズイモを選ぶポイント3つ
■クワズイモの育て方
■クワズイモのおもしろ情報!
■クワズイモの仲間たち
■クワズイモのこまった!Q&A
■クワズイモのアレンジ集
出典: www.bloom-s.co.jp
棒状の根茎がしっかりしていて、傷がないものを選びましょう。枝葉の良し悪しは根幹によります。幹にさわってみて、もしグラグラするようであれば、充分に育成されず出荷されたものかもしれません。
鉢底の穴をのぞいてみて、根が少し見えるくらいであれば良好に育っているでしょう。
調子のいい観葉植物は、枝葉が短めにつまっていて葉っぱが厚めに育ちます。伸びが悪そうであれば、株が疲れて採光不足かもしれません。今後の生育に関わるのでしっかり見極めましょう。
出典: www.bloom-s.co.jp
葉っぱが大きく生育が早いので、鉢とバランスが良いものを選びましょう。デザイン性を重視して、小さすぎる鉢に植えられたものは避けたほうが無難です。また、鉢が大きくても鉢底の接地面積が狭いと倒れてしまう可能性もあります。
とても育てやすい観葉植物で、高温多湿を好みます。大株のものは、過湿によって幹が腐ってしまうこともありますので、水はけのよい培養土を用いましょう。それでは、ジャンルごとに詳しくご説明します!
熱帯の大きな樹木の根元で生活する植物なので、直射日光を浴びるタイプではありません。木漏れ日のような柔らかい日差しを好みます。室内ならばレースのカーテン越しがベストです。
戸外であれば、半日陰のやや明るい場所で管理します。直射日光を浴びて極度に乾燥すると、葉っぱが焼けてしまうこともあるので注意しましょう。
出典: www.engei.net
夏に戸外で管理しているときに、台風やゲリラ豪雨にさらされると、最悪の場合、鉢が倒れて茎や根が折れてしまうこともあります。天気の悪い日は風が当たらない場所や、室内に入れておくと安心です。
出典: www.bloom-s.co.jp
耐寒温度が5度なので、冬場は室内で管理すれば枯れることはないでしょう。乾燥が苦手なので、エアコンの風が直接当たるところには置かないようにしましょう。
いつも空気がこもっているじめじめした場所に置いておくと、カイガラ虫がついたりします。定期的にオルトラン(農薬の一種)などで予防をしておいてもいいかもしれません。
※オルトラン……散布したものをすぐに口に限り人的被害は出ないものです
土の表面が乾いてきたら、水をたっぷり与えてください。鉢の底から水が染み出すくらいがベストです。暖かい時期は生育期なので、水が足りないと成長がにぶり、新芽の伸びも悪くなります。
出典: asian-farm.jp
冬の水やりは土の表面が乾いて4~5日経過してから水を与えるようにしてください。水が多すぎると根が腐ってしまい、さらに耐寒性も下がってしまいます。
空気中の湿度が高い状態を好みます。年間を通して、葉っぱに霧吹きで水分を補給してあげましょう。特に春から夏にかけて霧吹きをするとスクスクと成長します。ハダニの発生も抑える効果があるので一石二鳥です。
水やりの翌日くらいに、吸い上げた水が葉先から染みでてきます。これは異常なことではありません。観葉植物が「生きた加湿器」と呼ばれる所以でもあります。床が濡れて困る場合はマットなどを敷きましょう。
ハイポネックス ストレート 液肥 観葉植物用 600ml
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肥料(液体肥料)は、5~9月の温かい時期に、10日~2週間に1度の割合で与えてください。大きくなって欲しくない場合は、肥料を控えましょう。
その名の通り「食わず芋」です。見た目はサトイモのようですが食べられません。切り口から出る汁には、シュウ酸カルシウムが含まれていて、皮膚の粘膜に対して刺激があります。
沖縄ではウシやヤギが食べることはないそうです。
鉢の底から根が伸び、出てくる葉っぱが徐々に小さくなってきたら根詰まりの可能性があります。植え替えに一番適した時期は5月前後ですが、5~8月の高温期でも問題ありません。
鉢から株を抜き、まわりの土を1/3ほど崩します。傷んだ根があれば切り取りましょう。一回り大きな鉢で植え替えればOKです。用土は観葉植物の土を利用しましょう。市販されているものがおすすめです。
出典: s7.photobucket.com
春から夏の暖かい時期であれば株分けできます。いちばん簡単で失敗の少ない増やし方は、複数になったクワズイモの芋の部分(茎)を包丁などの刃物で切り分けて、それぞれ植え直す方法です。
事前に腐っている場所があれば切り取ります。作業は、必要以上に切断面を大きくせず、時間をかけないようにしましょう。土の中で芋の部分が複数に分かれて育っている場合は、3分割でも4分割でも問題はありません。
株分けをしてから10日~20日間は、強い日差し避け、新しい鉢で根付くよう水をやや少なめにします。メネデールなどの活力剤を与えるのも良いでしょう。
葉っぱがあまりに横に広がってしまって、お家によっては場所が取れないこともありますよね。その場合は剪定します。新しい葉っぱは切らないようにし、古い葉の付け根付近でカットしましょう。
カットする際に出てくる汁には毒性があります。手袋をするなどして剪定後は手を洗いましょう。切った葉っぱは見栄えが悪くなければ大きめの花瓶に飾るなどしてもいいですね。
初夏から夏に葉っぱの陰から花が咲きます。サトイモ科の花は、昆虫を内部に閉じ込めて受粉の確率を高めるフォルムが特徴です。また、仏様に似ているので、仏炎苞(ブツエンホウ)とも呼ばれています。甘くてやや刺激のある匂いがしますよ。
花をそのままにしておくと体力が奪われるので、切ったほうがいい場合もあります。しかし、受粉できていれば種が取れるので、実生に挑戦