そうめんに冷奴、夏においしい料理に欠かせないものといったらネギや大葉といった「薬味」ですよね。この「薬味」、ただの料理の脇役ではないんです!効果的に使えば、夏バテ解消などさまざまな力を発揮してくれます。今回はおいしいだけではない、「薬味」の効能や取り入れ方のコツをご紹介します。
そもそも「薬味」とは?
「薬味」とは?
出典: column.kirei.woman.excite.co.jp
「薬味」とは香味野菜や香辛料のことで、料理に添えられていて風味を増したり食欲を増進させたりするものといったイメージがありますよね。
ではなぜ”薬”という字が付いているのでしょうか?”薬”の味はしないのに不思議ですよね。
そのことは「薬味」が漢方にその起源があることと関係があります。野菜や植物など自然のものである生薬を組み合わせて使う漢方。漢方では”味”=”薬”を構成する個々の生薬のこととあります。
“味”には”薬”になるいろんな効能があるという意味合いが強いようです。医食同源を基本とする、東洋医学ならではの考え方ですね。
「薬味」の効能は?
出典: furari.shop-pro.jp
中国に起源を持つ「薬味」ですが、もちろん和食でも欠かせない名脇役です。そんな「薬味」にはどのような効果があるのでしょうか?
主な効能はこちらです。
・食欲増進
・素材の臭みを消す
・殺菌効果による食中毒予防
・彩りアップ
・料理の味を引き立たせる
どれも料理に欠かせない要素ですよね。何気なくいただいている「薬味」ですが、このように重要な働きをしてくれるのです。
「薬味」を上手に取り入れて夏バテ予防
出典: aya-beautiful.jp
東洋医学では”薬”の役割も持つ「薬味」。上手に料理と組み合わせれば、風味を増すだけでなく身体に良い効能を得ることができるのです。
まだまだ暑い日が続くこの季節。夏バテや胃腸の不振に困っている方も多いのでは?こういった夏ならではの体調不良も、「薬味」を効果的に食事に取り入れることによって緩和することができますよ♪
素材別 薬味の効能
“料理をおいしくする”。それだけじゃない薬味の効能を具体的に見ていきましょう。
ネギ
ネギは薬味の中でも私たちが一番慣れ親しんでいる食材ではないでしょうか?
一口にネギと言っても青ネギや白ネギなどいろんな種類がありますが、大体の栄養や効能はほとんど同じです。違うのは使う場所によって効能が変わってくること。
青い部分はカルシウムやビタミン類などの栄養が豊富で、白い部分にはピリっとする独特の風味の素である硫化アリルが含まれているとされています。
この硫化アリルには血行を高めたり、胃腸の働きを増進する効果があり夏バテや胃腸の不振にも効果があるそうです。
大葉
出典: tortoiseshell-diary.at.webry.info
青シソとも言われる大葉は、爽やかな風味で夏の料理にぴったりの薬味ですよね。
大葉の効能には、まさに薬味の王様と言っても過言ではないくらいすばらしいものがあります。豊富なビタミンとミネラルを含んでいるのはもちろん、目をみはるのはその薬効。
よく刺身のツマとして添えられていますが、それは大葉には優れた殺菌力と防腐効果があるためです。ぜひ刺身と一緒に食べておきましょう。
大葉には他にも、食欲増進や貧血予防、精神の安定といった嬉しい効果がたくさんあるのだとか。近年は抗アレルギー効果も注目されているようです。
大根
出典: item.rakuten.co.jp
冬の味覚といった印象が強い大根ですが、冬の大根のイメージは加熱して料理の材料として使うことが多いもの。夏は生で大根おろしにして楽しみましょう。
大根には生のまま食べると加熱すると得られない効能があります。しかも同じ生食でも、刻んだものとおろしたものでは含まれる成分が違うんですよ!
大根おろしに含まれるのが”イソチオシアナート”という辛み成分です。これはわさびにも含まれている成分で、免疫力を高めがん細胞を抑制したり、胃腸の消化を促進する働きがあるといいます。
この”イソチオシアナート”は生成された後30分も経つと成分が半減してしまいます。効果的にいただくときは、作り置きはせずに食べる直前にすりおろし、10分以内に食べ切ることがオススメです。
生姜
出典: 1oki.com
近年さまざまな効能が注目され、特に女性から絶大な支持を受けている生姜。料理に使われる機会も増え、生姜の成分が入ったいろんな商品もたくさん発売されていますよね。
冬に身体を温め冷え性改善効果のある素材といったイメージが強い生姜ですが、もちろん夏の疲れにも効果的な働きをしてくれます。
血行を良くし新陳代謝を高めることは、前述した冷え性改善で注目される効能ですが、殺菌・消炎効果もあるとされています。唾液の分泌も刺激するので、消化促進効果も期待できます。
食欲不振や胃腸不振などの夏の不調には、生姜を食べて体調を整えましょう。ただしかなり強い効き目があるので食べすぎにはご用心です!
ミョウガ
すっきりとした香りが魅力のミョウガも、夏の料理に欠かせない薬味です。
ミョウガの特徴であるすっきりとした香りは、ヒノキにも含まれる”アルファピネン”という物質です。この香り成分には、リラックス効果や血行を良くする効果があるといいます。
また、身体を温めながら体内の無駄な熱を排出させてくるれる効果があるのだとか。冷やさずに熱を排出させてくれるなんて、夏の火照った身体にとってもぴったりな効能ですね!
女性にオススメの素材ですので、意識的に摂りたいものですね。
ゴマ
出典: calcium-kazoku.jp
香ばしい香りで料理のアクセントになるゴマ。そのまま、すりつぶして、練って、油にして……。料理のいろんなシーンで使うことができる日本人にもなじみ深い素材ですよね。
ゴマはタンパク質、ビタミン、食物繊維、カルシウムなどいろんな栄養がバランスよく含まれているので、ぜひ毎日の食事に取り入れたいところです。
高血圧や貧血などを改善する働きがあり、夏バテや便秘にも効果的なのだそう。ゴマに豊富に含まれる”セサミン”は抗酸化作用があるので老化防止も期待できます。女性に嬉しい効能がいっぱいです!
ゴマを使うときは皮で栄養の吸収を阻害してしまうので、なるべくすりごまタイプを選んでくださいね。
海苔
出典: www.kurashikata.com
海苔も夏に食べたい薬味の一つです。パリっとおいしい海苔に豊富に含まれているのが、なんとビタミン類。ビタミンというとみずみずしい素材に含まれているイメージなのでちょっと意外ですよね。
海苔には疲労回復や整腸作用の他、中性脂肪を抑える働きがあるので生活習慣病予防にも効果があるとされています。
低カロリーでビタミンやタンパク質が豊富に含まれているので美肌効果も期待できます!日焼けや紫外線が気になるこの季節に摂っておきたいですね。
1日2枚食べれば必要な栄養を摂取できるので、薬味としてだけでなくちょっと小腹が減ったときのおやつにも最適です。
夏バテ解消!おいしい薬味レシピ
夏バテ解消や予防に効果のある薬味を、おいしくいただけるレシピをいくつかご紹介します。
水ナスの薬味サラダ
出典: cookpad.com
生食ができるナスが手に入ったらぜひ試してほしい食べ方です。簡単に浅漬けにしたナスに、薬味をたっぷりと混ぜていただきます。
オクラを加えたり、トマトを混ぜてもおいしそうです。オリーブオイルやエゴマ油などを垂らすと、更に栄養価がアップできますね。
鯖缶で薬味たっぷりおつまみ
暑い夏、灼熱のキッチンは本当に辛い。火を使わないでいいレシピってありがたいもの。こちらの一品は火を使わずすぐできる簡単料理です。
鯖の缶詰にたっぷりの薬味を混ぜ込みポン酢で調味。器に盛ったらたっぷりのネギを乗せてできあがり!
夏は胃腸の働きが弱まりがち。疲れた胃腸のままお酒を飲んでしまうと、身体に負担になってしまうこともあります。胃腸の働きを整える薬味をしっかりとって、おいしくお酒を楽しみましょう♪
梅ゴマサラダそうめん
出典: cookpad.com
食欲が低下してしまうこの季節、食事はそうめんでささっと済ませたいなあ。とはいえど、そうめんだけだと栄養も偏りがちなのが気になります。
それならサラダそうめんにしてみませんか?たっぷりの野菜と薬味を乗せて、香ばしいごまドレッシングで栄養と食欲をアップ。
このレシピはクエン酸が豊富に含まれる梅干しを加えているので、疲労回復と食欲増進に効果がありますよ!
薬味入り酢飯でおにぎらず
出典: cookpad.com
そうめんやおそばだけだと物足りない。そんなときは海苔で巻いたおにぎらずをプラスしませんか?おにぎらずなら、海苔をおいしくたっぶり摂ることができます。
ご飯に薬味を混ぜ込めば食感と風味がアップして食欲増進!ご飯を酢飯にしているので、殺菌効果で食中毒の心配も軽減できます。お弁当にもオススメです。
「薬味」とは?
出典: column.kirei.woman.excite.co.jp
「薬味」とは香味野菜や香辛料のことで、料理に添えられていて風味を増したり食欲を増進させたりするものといったイメージがありますよね。
ではなぜ”薬”という字が付いているのでしょうか?”薬”の味はしないのに不思議ですよね。
そのことは「薬味」が漢方にその起源があることと関係があります。野菜や植物など自然のものである生薬を組み合わせて使う漢方。漢方では”味”=”薬”を構成する個々の生薬のこととあります。
“味”には”薬”になるいろんな効能があるという意味合いが強いようです。医食同源を基本とする、東洋医学ならではの考え方ですね。
「薬味」の効能は?
出典: furari.shop-pro.jp
中国に起源を持つ「薬味」ですが、もちろん和食でも欠かせない名脇役です。そんな「薬味」にはどのような効果があるのでしょうか?
主な効能はこちらです。
・食欲増進
・素材の臭みを消す
・殺菌効果による食中毒予防
・彩りアップ
・料理の味を引き立たせる
どれも料理に欠かせない要素ですよね。何気なくいただいている「薬味」ですが、このように重要な働きをしてくれるのです。
「薬味」を上手に取り入れて夏バテ予防
出典: aya-beautiful.jp
東洋医学では”薬”の役割も持つ「薬味」。上手に料理と組み合わせれば、風味を増すだけでなく身体に良い効能を得ることができるのです。
まだまだ暑い日が続くこの季節。夏バテや胃腸の不振に困っている方も多いのでは?こういった夏ならではの体調不良も、「薬味」を効果的に食事に取り入れることによって緩和することができますよ♪
“料理をおいしくする”。それだけじゃない薬味の効能を具体的に見ていきましょう。
ネギ
ネギは薬味の中でも私たちが一番慣れ親しんでいる食材ではないでしょうか?
一口にネギと言っても青ネギや白ネギなどいろんな種類がありますが、大体の栄養や効能はほとんど同じです。違うのは使う場所によって効能が変わってくること。
青い部分はカルシウムやビタミン類などの栄養が豊富で、白い部分にはピリっとする独特の風味の素である硫化アリルが含まれているとされています。
この硫化アリルには血行を高めたり、胃腸の働きを増進する効果があり夏バテや胃腸の不振にも効果があるそうです。
大葉
出典: tortoiseshell-diary.at.webry.info
青シソとも言われる大葉は、爽やかな風味で夏の料理にぴったりの薬味ですよね。
大葉の効能には、まさに薬味の王様と言っても過言ではないくらいすばらしいものがあります。豊富なビタミンとミネラルを含んでいるのはもちろん、目をみはるのはその薬効。
よく刺身のツマとして添えられていますが、それは大葉には優れた殺菌力と防腐効果があるためです。ぜひ刺身と一緒に食べておきましょう。
大葉には他にも、食欲増進や貧血予防、精神の安定といった嬉しい効果がたくさんあるのだとか。近年は抗アレルギー効果も注目されているようです。
大根
出典: item.rakuten.co.jp
冬の味覚といった印象が強い大根ですが、冬の大根のイメージは加熱して料理の材料として使うことが多いもの。夏は生で大根おろしにして楽しみましょう。
大根には生のまま食べると加熱すると得られない効能があります。しかも同じ生食でも、刻んだものとおろしたものでは含まれる成分が違うんですよ!
大根おろしに含まれるのが”イソチオシアナート”という辛み成分です。これはわさびにも含まれている成分で、免疫力を高めがん細胞を抑制したり、胃腸の消化を促進する働きがあるといいます。
この”イソチオシアナート”は生成された後30分も経つと成分が半減してしまいます。効果的にいただくときは、作り置きはせずに食べる直前にすりおろし、10分以内に食べ切ることがオススメです。
生姜
出典: 1oki.com
近年さまざまな効能が注目され、特に女性から絶大な支持を受けている生姜。料理に使われる機会も増え、生姜の成分が入ったいろんな商品もたくさん発売されていますよね。
冬に身体を温め冷え性改善効果のある素材といったイメージが強い生姜ですが、もちろん夏の疲れにも効果的な働きをしてくれます。
血行を良くし新陳代謝を高めることは、前述した冷え性改善で注目される効能ですが、殺菌・消炎効果もあるとされています。唾液の分泌も刺激するので、消化促進効果も期待できます。
食欲不振や胃腸不振などの夏の不調には、生姜を食べて体調を整えましょう。ただしかなり強い効き目があるので食べすぎにはご用心です!
ミョウガ
すっきりとした香りが魅力のミョウガも、夏の料理に欠かせない薬味です。
ミョウガの特徴であるすっきりとした香りは、ヒノキにも含まれる”アルファピネン”という物質です。この香り成分には、リラックス効果や血行を良くする効果があるといいます。
また、身体を温めながら体内の無駄な熱を排出させてくるれる効果があるのだとか。冷やさずに熱を排出させてくれるなんて、夏の火照った身体にとってもぴったりな効能ですね!
女性にオススメの素材ですので、意識的に摂りたいものですね。
ゴマ
出典: calcium-kazoku.jp
香ばしい香りで料理のアクセントになるゴマ。そのまま、すりつぶして、練って、油にして……。料理のいろんなシーンで使うことができる日本人にもなじみ深い素材ですよね。
ゴマはタンパク質、ビタミン、食物繊維、カルシウムなどいろんな栄養がバランスよく含まれているので、ぜひ毎日の食事に取り入れたいところです。
高血圧や貧血などを改善する働きがあり、夏バテや便秘にも効果的なのだそう。ゴマに豊富に含まれる”セサミン”は抗酸化作用があるので老化防止も期待できます。女性に嬉しい効能がいっぱいです!
ゴマを使うときは皮で栄養の吸収を阻害してしまうので、なるべくすりごまタイプを選んでくださいね。
海苔
出典: www.kurashikata.com
海苔も夏に食べたい薬味の一つです。パリっとおいしい海苔に豊富に含まれているのが、なんとビタミン類。ビタミンというとみずみずしい素材に含まれているイメージなのでちょっと意外ですよね。
海苔には疲労回復や整腸作用の他、中性脂肪を抑える働きがあるので生活習慣病予防にも効果があるとされています。
低カロリーでビタミンやタンパク質が豊富に含まれているので美肌効果も期待できます!日焼けや紫外線が気になるこの季節に摂っておきたいですね。
1日2枚食べれば必要な栄養を摂取できるので、薬味としてだけでなくちょっと小腹が減ったときのおやつにも最適です。
夏バテ解消や予防に効果のある薬味を、おいしくいただけるレシピをいくつかご紹介します。
水ナスの薬味サラダ
出典: cookpad.com
生食ができるナスが手に入ったらぜひ試してほしい食べ方です。簡単に浅漬けにしたナスに、薬味をたっぷりと混ぜていただきます。
オクラを加えたり、トマトを混ぜてもおいしそうです。オリーブオイルやエゴマ油などを垂らすと、更に栄養価がアップできますね。
鯖缶で薬味たっぷりおつまみ
暑い夏、灼熱のキッチンは本当に辛い。火を使わないでいいレシピってありがたいもの。こちらの一品は火を使わずすぐできる簡単料理です。
鯖の缶詰にたっぷりの薬味を混ぜ込みポン酢で調味。器に盛ったらたっぷりのネギを乗せてできあがり!
夏は胃腸の働きが弱まりがち。疲れた胃腸のままお酒を飲んでしまうと、身体に負担になってしまうこともあります。胃腸の働きを整える薬味をしっかりとって、おいしくお酒を楽しみましょう♪
梅ゴマサラダそうめん
出典: cookpad.com
食欲が低下してしまうこの季節、食事はそうめんでささっと済ませたいなあ。とはいえど、そうめんだけだと栄養も偏りがちなのが気になります。
それならサラダそうめんにしてみませんか?たっぷりの野菜と薬味を乗せて、香ばしいごまドレッシングで栄養と食欲をアップ。
このレシピはクエン酸が豊富に含まれる梅干しを加えているので、疲労回復と食欲増進に効果がありますよ!
薬味入り酢飯でおにぎらず
出典: cookpad.com
そうめんやおそばだけだと物足りない。そんなときは海苔で巻いたおにぎらずをプラスしませんか?おにぎらずなら、海苔をおいしくたっぶり摂ることができます。
ご飯に薬味を混ぜ込めば食感と風味がアップして食欲増進!ご飯を酢飯にしているので、殺菌効果で食中毒の心配も軽減できます。お弁当にもオススメです。
コツ・ポイント
いかがでしたか?いつも何気なくいただいている「薬味」ですが、味だけでなく栄養もたっぷりなのが嬉しいですね。毎日の食卓に効果的に取り入れることで、おいしさだけでなく夏の健康維持に一役買ってくれそうです。まだまだ暑い日が続きます。この夏は「薬味」パワーで夏バテを予防しましょう!