お米やパンなど炭水化物や他の食材に必ず含まれている糖質。この糖質を摂取し過ぎると身体に脂肪として蓄積されてしまい、体重が増えてしまう傾向にあります。そんな糖質摂取をできるだけ減らして、ダイエットや美容、健康維持をストレスなく行ってみませんか?この記事では、いま人気の高い糖質制限の基本知識やメリットなどをご紹介します。
糖質制限食ってどんなもの?
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糖質制限とは、お米や小麦粉製品などに含まれている炭水化物や芋類などに含まれている糖質を極力制限しながら食生活を送ることで、体重の減少やそれに付随する体の効果が期待できる食事療法の1つです。糖の摂取を抑えることによって、体内の血糖値上昇が起きてしまうことや体内で消化しきれなかった糖が脂肪に変換されてしまうのを抑制することもできます。
元々は、糖尿病患者さんへの治療法の1つとして考えられていましたが、糖質を制限することでダイエットや健康維持にも効果があることから、一般の方にも広まっており、現在では日本国内でも高い知名度と注目を得ています。
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さらに運動やストレッチなどを併用することで、より理想的な体を目指すことができます。
いつもの食事を少し変えることによって体を良い方向に変化させることができる糖質制限、少しずつでも取り入れていきたいですね!
糖質について
糖質とは?
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糖質と聞くと、一般的には口に入れて甘く感じるものを連想します。甘く感じるものの代表的なものとしては、チョコレートやキャンディーなどといった甘いお菓子類を考えますよね。その他にもお米やパン、麺類などといった主食に含まれるものは炭水化物と呼ばれ、人間が活動するのに必要なエネルギー量を生み出すのに重要な食品にも糖が含まれているのは、多くの方が知っていると思います。
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しかし糖はそれらの食品だけに含まれているのではなく、炭水化物のようにデンプンが多く含まれているトウモロコシや芋類、おせんべいやスナックなどのしょっぱいお菓子、野菜や果物などやドレッシングなど、さまざまな食品にも含まれているのです。
いつも食べているお料理や食品には必ずと言っていいほど糖質が含まれるので、完璧に糖を制限するのはかなり難しいことがわかります。
糖質を制限して大丈夫?
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いざ糖質制限を取り入れた食事にしても、最初のうちは身体のエネルギー不足で満足に体が動かせなかったり、頭がふらふらしたり、精神的なイライラを感じたりするなど、さまざまな症状が現れる方もいます。症状が長引いてしまうと、簡単に回復できる方法として糖質の含まれた食品を摂ってしまいがちになります。
ですが、こういった症状は糖質制限にはよくあるケースで、摂取カロリー不足か糖質を中途半端に摂取している可能性が高いようです。これは、貧血や他の疾患を持っていない、健康的な方に当てはまるケースです。
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糖質制限中は主食のみを抜けばいいのですが、ついおかずなどの食品も軽く済ませてしまう方が多く、その結果全体のカロリー摂取が低くなります。そのため、1日に必要なカロリーが全く足りなくなり、カロリー不足となってしまうのです。
糖分を中途半端に摂取している場合は、今まで糖を当たり前に摂取してきた分、急に量が減ってしまったことで一時的に身体がうまく脂肪を燃焼できなくなります。
そこに糖質を摂っていると、摂取した糖質分しか燃焼せずに脂肪が燃焼しない体になりやすくなってしまいます。
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しかし一概にこれらがすべての原因というわけではなく、疾患などを患っている可能性もあるので、いつもとは違う症状を感じたらまずはかかりつけのお医者さんに見てもらうことをおすすめします。
そしてせっかく糖質制限をするのであれば、必要最低限の糖質とタンパク質、脂肪のバランスをしっかり考えながら食事をしていきましょう。
糖質を減らすとなぜ痩せるの?
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では糖質を制限すると痩せやすくなるのはなぜなんでしょうか?本来、炭水化物などの糖が含まれたものをたっぷり摂取すると、食後に血糖値が一気に上昇します。体内ではこの上昇した血糖値を下げようとするので、ホルモンの一種であるインスリンが生成されます。
ですが、このインスリンは血糖値を抑えるのと同時に脂肪をため込み、飢餓などに備えようとする作用があるんです。この結果自分では必要と思っていなくても、インスリンが勝手に脂肪を蓄えてしまうため、結果的に肥満やメタボといった体質になりやすくなります。
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糖質制限は、この上昇する血糖値を抑えてインスリンを生成させないようにするため、食事の摂取時点で糖質の少ないものを取り入れていけばいいのではないかという考えです。
体内でインスリンが生成されないことで糖から脂肪に変換されることが少なくなり、消費カロリーも基礎代謝の倍に増えることもあるのだとか。
さらに運動もプラスすることで、より健康的で効率的に痩せることも夢ではありません。
糖質を全く摂らないのはだめ?
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人間が活動する上で必要とされている栄養分でもある糖質。全く摂取しないとなると、いつものように活発的に活動したりすることが難しくなるのか心配ですよね。しかも、人間の脳はブドウ糖のみを栄養源としており、最低でも一日120gのブドウ糖が必要とも言われています。ブドウ糖が脳に正常に届かなくなると、うつ病や精神疾患にもなりやすくなるといった実験結果も出ています。
ですが、人間の体は糖質が足りないと判断した場合は、脂質をβヒドロキシ酪酸に変換します。このβヒドロキシ酪酸はブドウ糖の代わりになる成分で、血管を通して脳にエネルギーとして供給してくれます。
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糖質制限をすると、炭水化物といった糖質の多い食品を控える分、脂質の高い食品の摂取が増えてくるので逆に体重が増えるのではないかという心配もしなくてよいようです。
体に必要な糖は体内にある栄養分で生成してくれますが、全く糖質を摂取しないのは難しいので、1日20~50gの量に制限した食事を心がけましょう。これはお米に例えると50~130gの量に値します。
デメリットはある?
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さまざまなダイエット法には、それぞれなにかしらのデメリットも存在します。糖質制限の場合、医学的な臨床データが少ないということもあり、安全性の根拠がないという視点から糖質を制限した食事法に否定的な医師も多いです。
ですが、実際に効果が出ている方も多く存在しているのも事実です。この糖質制限でダイエットが成功した方の中には、糖質制限をやめて普通の食事に戻したら体重が戻ってしまうというケースがあります。これは体重が一気に減少したり、糖を一気に体に取り込んでしまったために栄養分の吸収率が高くなり体重が増えてしまうのが原因です。
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また、糖質制限で全く痩せないといった方もいます。これはその人が持つ基礎代謝が低い可能性があり、糖質を制限しただけではダイエットが難しいことが考えられます。
この場合は運動などを取り入れながら、基礎代謝を上げて糖質制限を行っていくのがおすすめです。
糖質制限食の基本知識
上記では糖質についていろいろお伝えしましたが、では糖質制限とはいったいどんな食事法なのでしょうか?ここでは糖質制限の理論や、どんなものを摂取するのがいいかなどの基本知識をご紹介していきます。
理論
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糖質や成分の仕組みについてご紹介しましたが、実際糖質制限の理論はどんなものなのでしょうか。
1、急激に血糖値を上昇させられるのは糖質だけ。
2、糖質を摂取しなければ血糖値は上昇しない。
3、インスリンが体内生成されるのは糖質の摂取のみ。
4、糖質制限で血糖値は上昇せずに糖尿病が改善するが、低血糖にはならない。
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以上が糖質制限の基本的な理論です。上記でもいろいろご紹介しましたが、とにかく糖質の高いものを摂取すると血糖値が高くなり、体内でインスリンが生成されます。
このことで、血糖値が下がるが脂肪も蓄積されるといった流れが肥満を助長してしまうので、糖質の摂取を制限して生活病を予防するのが大きな目的です。
食品に含まれている糖質量を把握すると便利
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糖質制限では、食品中に含まれる糖質の数値で、摂取していいものを選り分けていきます。甘いと感じたりできる体感でわかるものは良いとしても、その他の食品にどれだけ糖質が含まれているかなかなかわかりにくいものですよね。
ネットでは糖質制限の食事をしている方向けの糖質量早見表や、本屋さんでも糖質制限の本に付属していたりするので、大体の数値を頭に入れておくと、お料理をするときにかなり楽です。
食べていいものは何?
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糖質制限中は炭水化物をはじめ、甘いと感じるものやデンプンが多く含まれているものを摂取してはいけないのはわかりました。ですが、実際どんなものを食べていいのか悩みますよね。
人間が生きるために必要な3大栄養素は炭水化物、タンパク質、脂質と大きく分かれています。このうちの炭水化物の摂取は行わないのが糖質制限のルールです。そのため、その他のたんぱく質、脂質をバランスよく取り入れることが重要になります。
食べていい食品として代表的な魚介類や肉類、甲殻類、チーズやバターなどの乳製品は、共にタンパク質や脂質もしっかり含まれており、腹持ちもいいです。
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しかし、肉類ばかりだとバランスが偏ってしまうので、野菜や海草類、きのこ類といった食物繊維もしっかり取り入れていきましょう。
飲み物は、果汁入りの物や炭酸ジュースといったものはもちろん控えましょう。お茶や水などの糖質が含まれていないものをおすすめします。
糖質制限と飲酒
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糖質制限中は基本的に飲酒は厳禁とされています。しかし、お仕事上の付き合いや飲み会では断ることは難しいですよね。そういった場合は、焼酎や泡盛、ウィスキーやジンといった蒸留酒で糖質が含まれていないものを選んでいきましょう。最近は糖質ゼロのビールも種類が増えてきたので、そちらもおすすめです。
お米を原料とした日本酒やカクテルといったお酒は糖分がたっぷり含まれているので、極力避けるようにしましょう。
簡単にできる糖質制限食レシピのご紹介
朝食
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低糖質用のミックス粉「オーツブランミックス」を使えば、朝食のパンケーキもできちゃいます。スクランブルエッグやソーセージ、サラダなどを乗せてバランスの取れたワンプレートにしています。
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こちらはレンジを使ったスープで、仕上げにベビーチーズをふりかけてコクのある一品にしています。ガスコンロを使わないので、お手軽にできるのもポイントです。
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油揚げを大きく広げてピザ生地に見立てたものに、おからパウダーやチーズなどを乗せて焼き上げた、和風でさっぱりしたピザです。簡単に作れるので、朝食にもピッタリです。
焼きたてのものはサクサクなので、チーズもたっぷり乗せて腹持ちの良い一品に仕上げちゃいましょう!
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こちらは小麦ふすまを使った手作りパンです。小麦ふすまとは小麦粒の表皮部分を指し、精製することによってふすまと小麦粉に分かれます。このふすまを細かく粉状にしたものが、ふすま小麦粉となります。
ふすま小麦粉は食物繊維やカルシウムなどが豊富に含まれているので、糖質制限にもピッタリな食材なんです。
昼食
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こちらは大豆粉を使ったニョッキにソースをからめた一品で、ソースもレトルトのものを使えば簡単にできるので、あとは具材をたっぷり加えればボリューム満点なメニューができあがります。
糖質制限をする際はあまり食事を楽しめないと思っている方もいますが、アイデア次第でさまざまなメニューができるのも嬉しいですね♪
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こちらは糖質制限にピッタリな冷やし蕎麦です。作り方は乾麺のそばをゆでた後に水で冷やし、とろろやなめたけを添えてめんつゆをかければできあがりです。
刺身こんにゃくやもずく酢を付け合わせれば、よりヘルシーなメニューになりますよ。
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こちらはかま玉風のそばで、ゆであがったそばを生卵や麺つゆと合わせていただくヘルシーメニューです。合わせたそばに薬味を乗せればできあがりです!
薬味も、オクラや納豆などのねばねば系で攻めてもおいしいですよ!
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こちらは、少量のお米と糖質0麺を細かくカットして作ったチャーハンです。血糖値が簡単に上昇してしまうお米を、糖質制限用の食品でかさ増ししているのがポイントです。
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こちらは、小麦粉の代わりにおからパウダーを使ったお好み焼きです。見た目も味も本来のお好み焼きと全く変わらず、糖質もカットできるメニューなのでおすすめの一品です。
おやつ
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クリームチーズにおからを混ぜて焼き上げた、ヘルシーなチーズケーキです。おからは生おからを使っているので、特有のパサパサ感が少なくできあがっています。
ブルーベリーを下に敷いて、風味をプラスしているのもポイントです。
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豆乳を使えば、プリンもたちまち糖質制限メニューになります。甘味は糖質0の甘味料を使えばいいので、デザートも糖質を気にせず食べられますね♪手作りのプリンだと風味も良いのでおすすめの一品です!
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豆乳とココアパウダーを使えば、おしゃれなチョコレートムースだってできちゃいます。こちらも甘味料にラカントを使用しているので、糖質を気にせずいただけます。お好みでラム酒を加えて、大人の味にすることもできます。
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おからとココアパウダーなどを使えば、立派なチョコレートケーキもできます。中に細かく刻んだくるみを加えて、サクサクとした食感もプラスしているのがポイントです。
こちらもラカントなどの糖質0の甘味料を加えているので糖質制限中だけれどおやつが食べたいときにおすすめの一品です。
夕食
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糸こんにゃくを使えば、パスタ系も一気にヘルシーになります。こちらはチーズや卵を使ったカルボナーラ。さっぱり目でありながらもコクを感じる一品に仕上げています。
糸こんにゃくは軽くゆでるだけなので、パスタ同様簡単に作れるのもポイントです。
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こちらは糖質0麺を使ったクリームパスタです。作り方は野菜やキノコを炒めて糖質0麺を加え、マーガリンとマヨネーズ、胡椒や塩で味をととのえればできあがりです!
マヨネーズやマーガリンのコクとお野菜やキノコのさっぱり感がたまらない一品ですよ♪
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こちらは、フライパンで焼いた厚揚げに納豆とねぎのみじん切りを合わせて乗せただけのメニューですが、ほとんど大豆製品ということもあって、ヘルシーで良質なたんぱく質を摂ることができる一品です。
もう一品欲しいなんてときにもおすすめです♪
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こちらは、低糖質カレーソースのdelicarboをベースにしたカレー鍋です。お肉はもちろん、お野菜やキノコ類などをたっぷり入れて体も温まる、ヘルシーで低糖質な一品にしています。
〆のパスタも低糖質パスタを使っているので、糖質制限している方もたっぷり食べられますね♪
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さっぱりした風味が特徴のミョウガを刻んで、わかめなどと和えた一品には、ポン酢とごま油を合わせたものをかけていただきます。ゴマの風味もたっぷり効かせているので、食欲もそそる一品になりますよ♪
茹でた豚バラなどを一緒に混ぜてアレンジしてもグッドですよ!
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こちらはそうめんに豚キムチをのせていただく一品です。豆腐そうめんを使っているので、糖質制限をしている方にもピッタリなメニューです。
作り方は、豆乳と麺つゆをまぜたものをそうめんにかけて、ゆでた豚バラとキムチを合わせたものを乗せるだけです。
あとは香の物やサラダを合わせて、ヘルシーな夕食のできあがりです!豚肉とキムチでパワーもアップするメニューですね♪
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こちらはココット皿に絹ごし豆腐と納豆を入れて、チーズを乗せて焼き上げた一品です。納豆は、付属のからしやタレと混ぜておくのがポイントです。あとはトースターで5分程度焼き上げるだけの簡単メニューです。
納豆とチーズは発酵食品同士で相性がいいので、おすすめの一品でもあります。
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こちらはズッキーニにおからやチーズを乗せていただく一品です。ズッキーニ以外でも、好きな野菜を使えばいいので、そのときの気分や冷蔵庫にあるものでも作れる便利なメニューでもあります。
おからをプラスして、ビタミンやミネラルも摂取できるのでヘルシーですよ!
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こちらは、ところてんにハムや錦糸卵を乗せて冷やし中華風のメニューにしています。タレはポン酢やごま油を混ぜ合わせたものを使っているので、本格的な冷やし中華の味が楽しめます。
夕食だけでなく、昼食やちょっとお腹が空いたときにも簡単に作れる一品なのでおすすめですよ♪
糖質制限のお弁当もすごい!
上記では糖質制限のおすすめメニューをご紹介しましたが、糖質制限を考えたお弁当もすごいんですよ!ここではそんなアイデアお弁当をご紹介します。
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オーツブランミックスを使った蒸しパンに、卵焼きや厚揚げ、枝豆を彩りにしてタンパク質がしっかり摂れるお弁当にしています。
豆腐や厚揚げなどの食品ばかりだと彩りが偏ってしまうので、枝豆でうまくカバーしていますね♪
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こちらはサラダにスモークチキンを合わせたものを主食として、小松菜とソーセージの炒め物やナスとシーチキンのマヨ炒め、人参のスパイシー炒め、玉子焼きなどをお弁当に詰めています。
さまざまなメニューが詰まっており、彩りも鮮やかなお弁当です。
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こちらは、だし巻き卵に鶏シソバーグ、鮭を焼いたもの、ナスのシーチキンチーズ味噌を詰めています。
隙間部分にはブロッコリーなども詰めており、彩りもばっちりなお弁当になっています。
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こちらは糖質0の麺で作ったパスタ、卵焼き、油揚げで作ったパニーニなどを詰めた、ボリューム感のあるお弁当です。ひじきと枝豆の炒め物もあり、ブロッコリーも添えられているので彩りも鮮やかです。
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こちらはオムライス風のお弁当箱です。薄焼き卵の下にはお豆腐があり、糖質制限にピッタリなランチになっています。キノコの炒め物やプチトマトで彩りもばっちりですね♪
糖質制限食5つのポイント
糖質制限のレシピやお弁当など、さまざまな工夫を凝らしたメニューが日々登場していますが、ここでは糖質制限を行うときのポイントを5つに分けてご紹介します。このポイントを押さえれば、糖質制限もより理解できますよ!
タンパク質・脂質が主成分のものはOK
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糖質制限中は、糖が含まれた食品はほとんど摂取できなくなります。その分エネルギー不足になってしまう可能性があるので、タンパク質や脂質が主成分のものをしっかり摂取していきましょう。
中でも豆腐やチーズといった食品は良質なたんぱく質なので、筋肉を作り出してくれる頼もしい食品です。魚介類の脂質も最近注目されており、魚に含まれる脂質の1つのDHAなどの総称であるオメガ3脂肪酸は、脂肪燃焼を促進したり生活習慣を予防する効果があります。こういった成分が多く含まれているものは、積極的に摂取していくことをおすすめします。
過剰摂取に気を付ける
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糖質制限は、基本的に肉類などの高コレステロール食品の摂取も推奨していますが、過剰な摂取で別の病気にかかってしまう恐れもあるので、適切な量を取り入れることが大事です。特に、豚肉や牛肉は過剰摂取の影響で心臓疾患にもなりやすくなるので、適度な量とバランスの取れた食事を心がけましょう。
逆に鶏肉は、筋肉を作るのに必要なタンパク質はもちろん、良質な成分を取り入れることができます。
穀物は玄米や全粒粉がおすすめ
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糖質制限中でも、やっぱりお米やパン食を楽しみたいという方も多いと思います。そんなときは、玄米や全粒粉を使用したパンが良いです。玄米は白米に比べると血糖値の上昇が緩やかで、ミネラルや食物繊維も白米より多く含まれているのが特徴です。全粒粉も同様で血糖値の上昇が緩やかなので、どうしてもお米やパンを食べたいなんてときにもおすすめします。
玄米は、殻がある分どうしてもパサついてしまいますが、少し前に流行した酵素玄米を作ってみるのもいいですよ♪作るのに時間がかかってしまうのが難点ですが、人気の酵素とミネラルをたっぷり摂取することができるのでおすすめです。
おやつが食べたいときは……
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糖質を制限した食事を取り入れている最中は、お腹が空くときも多々あります。特に学校やお仕事などで疲れているときは、甘いものも欲しくなりますよね。おやつなどの間食をしたいときは糖分の高いチョコレートを食べたいところですが、ここはグッと我慢してチーズやナッツ類などを食べましょう。
チーズは腹持ちがいいうえにタンパク質を摂取でき、ナッツ類でも特にくるみには良質のタンパク質やビタミン、カルシウムや食物繊維などが含まれているので、ヘルシーなおやつとしてもおすすめです。お菓子や料理にくるみをプラスして、食感を楽しむのもいいですよ♪
果物は食べてもいい!?
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糖分がたっぷり含まれている果物も、もちろん制限している最中は避けた方がいいと考えている方はいませんか?ですが、果物によっても含まれている糖質はさまざまです。特にバナナは、果物の王様と言われるほど栄養価が高く糖質も高いです。そのため、マラソンなどではバナナを摂取している人を多く見ます。
糖質制限中はこういった糖分の高い果物は避けた方がいいですが、いちごや桃、スイカやグレープフルーツといった柑橘系は糖質も低いので、フルーツが食べたいときはおすすめします。ですが、この果物ならたくさん食べていいというわけではないので、摂取するときはいつもの半分の量にしたりなど工夫しましょう。
ダイエットだけじゃない効果
ゆるい糖質制限でもダイエット効果がある
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糖質制限は1日の糖質摂取量を20~50gに抑えるのが基本ですが、これは「スーパー糖質制限」とも呼ばれる実践法で、糖の摂取を極限まで抑えた食事法です。しかし制限中の過程で体調が悪くなったり、無理なく食事制限をしたい方は別の方法を選択することも可能です。
まず1つは「スタンダード糖質制限」といい、朝食と夕食の主食を抜くタイプです。こちらはお昼に主食を食べていいので、ダイエットしていることをあまり知られたくない方や、お昼は外食を中心にしている方にぴったりです。
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もう1つは「プチ糖質制限」で、こちらは夕食の主食のみを抜くタイプです。お米やパン、麺類などといった炭水化物がどうしてもやめられない方や、糖質制限の初心者さんでも無理なくできるのがポイントです。
スーパー糖質制限に比べると、他の2タイプはどうしても効果が出にくくなってしまいますが、時間をかけてゆっくり体重を減らしていきたい方にもおすすめします。
他に運動を取り入れてみたり補助食品として鉄分やミネラルのサプリなどを摂ったり、糖の吸収を抑えるお茶などを取り入れてみるのもいいですよ♪
集中力が増す
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糖質制限を続けると、頭が冴えて集中力が増すという効果が出ている方もいます。これは糖を抑えている分、血糖値の変動がほぼフラットになることで睡眠時間が短時間で済むといった流れから来ているのだとか。
この効果は千差万別なので、すべての人の集中力が増すわけではないのですが、うつやイライラといった精神疾患の改善になったり、持久力が付いてより長く運動ができるようになった方などもいるようです。
生理痛やPMSの緩和
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女性の中には、生理痛が酷くて動けなかったり、憂鬱さを感じたりするPMS(月経前症候群)が悩みの1つになっている方もいます。糖質制限を行うとこういった症状が改善したという声もあり、今まで何をしても生理痛が治らなかったのに、糖質制限を始めてから一気に改善されている方も多いようです。
これは、糖質制限中に大豆タンパク質である豆乳や豆腐、納豆などといった食品を摂取しているのも1つの理由で、大豆タンパク質中の成分イソフラボンが女性ホルモンの代わりをしてくれることで起きる効果だといわれています。豆乳を飲むと生理痛が和らぐのも同じメカニズムです。
病気になりにくい体作り
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糖質制限を行ったことで、病気になりにくい体になったという方々もいます。この糖質制限自体、元は糖尿病患者さんのために考案されたものであり、実際に糖尿病が改善した方も多く存在します。
しかし、これはすべての人に該当するわけではなく、糖質制限をはじめて免疫力が弱くなり風邪をひ引きやすくなったりする人もいるので、糖質制限をすることで一概に病気になりにくい体作りができるわけではないようです。
糖尿病や心疾患の心配がある方にも
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上記でもご紹介しましたが、糖質制限は元々糖尿病患者さんのために考案された食事療法ということもあり、糖尿病の恐れがある方や心疾患の心配がある方にも効果が高いです。病院によっては、糖質制限の食事法を推奨しているところもあり、改善結果もたくさん報告されています。
ですが、糖尿病の中でも既にインスリンを使用している方には危険もあり、糖質制限の食事法を行いたい場合はかかりつけの医師に相談する必要があります。
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糖質制限の効果として他には、高血圧や肝臓値が下がったなんて方も多く存在しています。成人病の予防はもちろん、さまざまな現代病の予防にも繋がるので、多くの方が挑戦しているのが糖質制限なんです。
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糖質制限とは、お米や小麦粉製品などに含まれている